退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「物理+化学+生物+地学=科学であること」について

2016-06-17 02:20:31 | Weblog
雨。深夜になって止む。

長沼毅「世界をやりなおしても生命は生まれるか?」を読む。

高校生たちへの素敵な授業。
こちらも気分は高校生でスイスイと読み進める。

失礼ながら著者が宇宙飛行士になれなくてよかった。
ここには間違いなく「センス・オブ・ワンダー」があるから。

「炭水化物」が「炭素+水」なので「C(炭素)」+「H2O(水)」の「(CH2O)n」で表されること。
「ゲノム=genome」は「遺伝子=gene」+「集合=ome」であること。

あるいはカンブリア大爆発で登場した「アノマロカリス」は
「アノマロ=普通でない」+「カリス=エビ」であったり。

敢えて言語的にふむふむという部分だけを挙げたけれど
「チューブワームの生態」や「『L-システム』という数式」あるいは「エントロピー」など。

「地下の生物圏の豊かさ」などについてもあれこれあって
これぞ「サイエンス」という魅力がいっぱい。

この種の「薫陶」を受けると将来は「科学者」になりたいと思うのはむしろ必然。
「終わりのないミステリー」こそ科学なのだということをあらためて知る。

ジャンルを問わずこうした人材が各地にいるからこそ
それぞれの分野で「受け継がれるもの」があるのだろう。

同級生に「男は邪魔!」の高橋秀実。
「類は友を呼ぶ」という現実が再び。

こうしたつながりがさらに深まって
思いもよらない発想が出てくるといかにも楽しそう。

これまた勝手に友人にさせていただくつもり。
生物学上でも単調なゲームでもない「連鎖」の喜びは思った以上に深い。
コメント
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