退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「対人関係が北朝鮮の外交並みであり大本営発表が現実であること」について

2016-02-22 03:14:52 | Weblog
晴れ。風が冷たい。

武田砂鉄「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」を読む。

「ホメるか貶すか」のオール・オア・ナッシングになるのは
そもそもが「脆弱」だから。

対人関係の「安全保障」としてその種の「態度」はあるらしいが
立場を問わず批判も納得もあっていいだけのこと。

どこにも切り込まない歯痒さを浮き彫りにしたのが本書の内容。
そうまでして「守らなければならない自分」など壊れてしまえばいいだけ。

「現実」をどうにも受け入れられない「セカイ系」が増えて久しい現在
本書の視点は大いに参考になるはず。

読みやすいかというといささか微妙。
ただしそれも含めて「意見の異なる相手」と「議論」できるだけの懐はないと。

マル激を観る。

Nコメでは「表現の自由」がなぜ「経済的自由」に優越するのかを知らない首相の姿など。
前者が侵されると「侵されたことそのもの」さえわからなくなる「コワさ」があるから。

そうした「歴史」が身にしみている欧米と
「与えられた民主主義」しか知らないわれわれの違いがあるのだと言うけれど。

「戦争の記憶」が語り伝えられていないことも大いに影響がありそう。
少なくとも「大本営発表」という言葉くらいは知っておきたいもの。

「事実」が曲げられればそれを「情報」として与えられる者には「まともな判断」などできず。
実はそれが今や「現実」であることをヒシヒシと感じられるだけの「アンテナ」を持とう。

本編は「わが国には『保守思想』などない」というお話。

少なくとも江戸や明治の農家では男女ともに働くのが当然だった「事実」は忘れ去られ
「男は仕事、女は家庭」という「昭和幻想」がいつのまにか「保守」だとされ。

今回政府が出した「女性が輝ける社会」とやらも
「移民」を受け入れるよりそっちがマシという「経済的事情」のためだとのこと。

これまでの政府が出来なかったことを打ち出したという意味では悪くもないものの
そこに本気で「女性の活躍」を望む気持ちがあるかといえばそうでもなく。

先行世代の苦労を見て「専業主婦」を望む若い女性たちに告ぐ。
そろそろ本気で「どうしようもない『オヤジたち(年齢を問わず)』」に怒れ。

あるいは「オヤジ化したオバサンあるいはバアサン」についても同様。
「大した根拠もないことばかりゴチャゴチャうるせえんだよ」と言っていただきたい。

もちろんどのような暮らしをするのかはそれぞれの自由だとして
いいかげん「つまらない男」との関わりは適当にした方がいいだろう。

「類は友を呼ぶ」のだから
あなたの隣りにいる男子の「現実」をあらためてしっかり見るのがよさそう。

それでも「ロマンチック」が維持できればそれは幸い。
「恵まれているのだ」と言っておく。
コメント
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