退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「文字という呪術あるいは未知の極上のカクテル」について

2016-02-20 01:44:23 | Weblog
晴れ。また暖かい。

杉浦康平編「文字の美・文字の力」を読む。

「花文字」とかいうものもあったりするけれど
その「歴史」はずいぶん前からあった模様。

アジアの極彩色のあれこれはまさに「目に彩」という趣き。
他方で地味なものもシンプルなものもある。

李朝、台湾、ミャオ族、わが国のものなど。
「願いを込めるという行ない」のもたらす楽しさは知っておいてもいいかも。

「福」のつくりは「下部にふくらみをもつ樽の形」であったり
「壽」の上のつくりは「老人」で下は「長くうねる田のあぜ道」だったり。

「喜」の上は「太鼓」で下は「祝詞を入れた器」だとか。
個人的には「禄」のつくりが「きりもみ」で「神からのおこぼれ」だというのにふむふむ。

意外なところに「トリクルダウン=おこぼれ」を発見。
経済の世界で否定されるそれは呪術だとOKらしい。

イスラムにもクルアーン(コーラン)をびっしりと書いた魔除けのシャツがあって
「文字の力」を信じるのはアジア各地であまり違いはなさそう。

わが国では「耳なし芳一」の話が有名で。
映画「オーメン」では部屋に聖書のページを張り付けて身を守ろうとする神父もいたか。

サンスクリットの文字はいかにもその効用がありそう。
具体例についてはこちらまで。

深夜NHKでカクテルの大会で世界一になったバーテンダー岸久を知る。

銀座一丁目の地下にある「スタア・バー」にいるとのこと。
一度行ってみたいものではある。

「引っ込み思案」がもたらしたカクテルに関する技術の粋を味わいたいもの。
もっともカクテルについてはほぼ何も知らず。

キングズレー・エイミス「酒について」は読んだはずだけれど
今となってはすべてが霧の中。

能書きよりも具体的な一杯を。
たまには「極上のもの」を知るのもいいはず。
コメント
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