奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

“志苔館跡”“大船遺跡埋蔵文化財展示館”“しかべ間歇泉公園”(2008年10月15日の日記から)

2009-10-16 11:48:49 | 北海道の博物館
これからまた過去の旅行記をアップしていきます。

過去の旅行記をアップするのも、これで最後かなぁ…。

では、どうぞ。


昨日は(仕事で)函館まで日帰りしました。

仕事自体は午前中で終わり。
そこでかねてからやりたかったことすることに。

“亀田半島ぐるり一周”

函館からの帰り、海沿いに辿っていこう。

まずは産業道路から湯の川へ抜けます。
さぁ、これからルート278の旅だ。

最初に立ち寄ったのは志苔館跡。
国道のすぐそば、その奥はすぐ空港です。
いわゆる“道南12館”のひとつで、土塁がキレイに残っています。
飛行機から見えるかも。

次は旧戸井町に残る旧国鉄戸井線アーチ橋。
戸井線は戦争当時、戸井まで建設中だったけど未完に終わった路線。
そのアーチ橋が国道から見えます。

先に進み、恵山地区日浦から国道をはずれ道道41号線に入ります。
狭い、海岸に沿ってくねくねとした曲がり道。
車1台がやっと通れるくらいの細い道です。
ここには素掘りのトンネル(日浦洞門)が連続しています。
この道はすごいぞ。機会があれば是非行ってごらんなさい。
安全の保障はしないけど。

ついで南茅部地区。
縄文時代の遺跡の展示施設、“大船遺跡埋蔵文化財展示館”を見学。
三内丸山遺跡と同時代の遺跡です。
最近縄文時代の遺跡ばっかりみているので、
だんだん縄文式土器が見分けられるようになってきた。
それから国宝に指定された土偶のレプリカなども見学。

ついで鹿部地区。
ここは間歇泉です。
私は間歇泉を見るのは宮城県鬼首についで2回目。
でも吹き上げ口まで見れたのは初めてでした。
迫力あったなぁ…。

最後に大沼団子。

なかなか見所満載の、亀田半島でした。
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最後の東日本フェリー … 青森から室蘭へ、そして札幌(2008年10月13日の日記から)

2009-10-16 05:04:50 | 道外の旅日記
とうとう帰る時間になってしまいました。
さようなら、青森。

駅前からフェリーターミナルへ行くシャトルバスは12:30発。
バスは中心部を巡りながらターミナルへ向かいます。
在来ターミナル下車。

室蘭までのチケットは事前にネットで買っていたので、
発券手続きは自動発券機にQRコードをかざすだけで乗船券がでてきます。

出航は13:30、船は“びなす”(7,198総トン、定員800名)。
徒歩乗船で車両甲板からエスカレーターを2機乗り継いで客室へ。
日曜のフェリーは空いています。
ドライバーも含めて、100人もいたかなぁ…。

さて、出航…ですが出航時間前に船内のレストランへ。
みそラーメンをいただいているちょうどそのときに、出航となりました。
こういうのも、なんかいい。

べた凪、今日も快適な航海になりそうです。
陸奥湾をゆっくり進むうちに、青森港を13:45に出発したナッチャンが追い抜いていきました。

14:00過ぎには下北半島・脇野沢を出て青森に向かうシィラインの高速船[ほくと]とすれ違い。
この船はナッチャンのような大きな船ではなく、
80人乗りのモーターボートを大きくしたようなもの。
我がびなすから見ると、とても客を乗せるような大きさに見えません。

その次は津軽半島・蟹田から下北半島・脇野沢へ行くむつ湾フェリー[かもしか]と直角に交差。
そして函館から青森に行く高速船とすれ違い。

この時間の陸奥湾は海上交通のラッシュ時間なのでありました。
それらを外のデッキから眺めていたので体が冷えてしまって…。

さぁ、風呂だ。
お風呂の利用時間は16:00まで。
展望風呂でなかったのは残念でしたが、体は暖かくなって気分も上々です。

天気もいいので海岸線もはっきり見えます。
地図の通り下北側は夏泊半島、脇野沢、仏ヶ浦、佐井、大間、弁天島。
津軽側は奥内、蓬田、蟹田、平舘灯台、竜飛崎。

平舘海峡を抜けた頃から船は下北半島に沿うように進路を東へ変えて行きます。
船の左側は津軽と別れ、亀田半島を見るようになりました。

汐首岬、戸井、恵山の町並みと恵山。
ホントに間近に見えます。ジオラマを見ているようだ。
恵山の岬を回りこんで進路は北へ。
こんどは椴法華、尾札部、川汲…。

このあたりで日暮れ。
椴法華が見えていたあたりから明かりを煌々とつけた漁船が見えてきました。
日が暮れるともう回りはそんな漁船だらけ。
イカでしょうか、サンマかな?

陸から見るのと違って、船の左右に見えるんだもん。
燃料高騰の折、ご苦労様です。

室蘭着岸まであと少し。
私が乗る東日本フェリーの本当の最後になった船旅が終わりました。
この青森ー室蘭航路、つい先日正式に撤退が発表されました。
もう復活することはないのでしょうか?

この航路は函館本線が函館まで全通する前、鉄道が岩見沢から室蘭に伸びた時に、
日本郵船によって函館経由で開設された伝統ある航路です。

今回こうやって乗ってみると、なんて風光明媚な航路なんでしょう。
出航から着岸まで、常に陸地が間近に見えます。
イルカやクジラに出会い確率も高いと見た。
廃止になるのは、残念だなぁ…。
アクセスも便利なのにね。

また室蘭はこれでフェリーがなくなります。
最盛期には5航路もあったのに。

下船。
船の旅が終わりました。

東日本フェリー。
その名の通り、一時は東日本全体に航路をめぐらせていたのに。
伝統の青函航路からも撤退かぁ…。

長い間、お疲れさまでした。

私は室蘭から普通列車で東室蘭へ、スーパー北斗に乗り換えて札幌。
10時間以上普通列車に乗ることはよくありますが、
1時間以上特急列車に乗るのは珍しい。

早いよ、特急列車。

札幌を出てから帰ってくるまで、48時間。
仕事以外で、観光だけでどこかに行くというのは本当に久しぶり。
荷物も心も軽く、行ってきました。

青森は楽しかった。前から見たいと思っていた三内丸山遺跡も見れたし。
船は残念。特に高速船。
北海道で双胴の高速船なんて、もうないだろうな。
最後に乗れて、よかったよ。

さて、さようなら。
ここまで付き合ってくれたみなさんも、ありがとうございました。
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最後の東日本フェリー … 番外編(青森コンパクトシティ)(2008年10月12日の日記から)

2009-10-16 04:56:41 | 道外の旅日記
青森の中心部を歩いていると非常に快適に感じます。
これはなぜかというと…。

青森市はかつて、市街地が郊外へ延びていっていました。
これは青森に限らずどこでもそうで、中心部の空洞化は都市共通の悩みとなっています。

住宅地が郊外に延びるといろいろと問題が出てきます。
除雪しなければいけない道路が延びる。
上下水道や学校、その他さまざまな公共施設を作らなければいけない。
環境も破壊されますしいろいろと大変だ。

そこで青森市は中心部にいろいろな機能を集めることを考えました。

それがコンパクトシティです。

実際に今回行ったところは三内丸山遺跡を除き全て徒歩圏内です。
いくら地方都市とはいえ、人口30万人。
旭川や函館と同じ規模ですが、ほとんど徒歩で観光なんてありえないでしょ?

これは非常に快適なわけなんですよ。

その他どんなものが中心部にあるかというと…。

私も行きましたアスパムには既に書いたとおりハローワークなどが、
駅前の複合型商業施設“アウガ”には図書館、男女共同参画プラザ、
市場(朝5時から開いている!)などが入居しています。

商業施設は昔ながらの“駅前商店街”が健在(これは最近では珍しい)、
その中に2軒のデパート(さくらの、中三)が存在し、前述の市場も活況を呈している。
市役所、県庁も含め駅から1km四方ほどのところに全て揃っています。

つまり中心部に行けば買い物から役所の手続きまでほとんど徒歩で済ませることができる。
もろん飲み屋街もこの中です。

都市というのは本来こうあるべきですね。
中心商店街に活気がある都市は魅力的です。
大型商業施設だけが賑わってるなんて、興ざめだ。

今回は青森の街中を2日間歩きましたが、
やればできるじゃん…、青森を見ていてそう思いました。

都市計画、侮るべからず。

ちなみに札幌も、都市の規模の割には造りはコンパクトです。
念のため。
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