奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
OYOYO美術部所属。

手宮洞窟保存館

2013-05-31 04:53:37 | 北海道の博物館



洞窟の遺跡は日本は言うに及ばず、世界でも各地で発見されています。

有名なのはフランスのラスコー洞窟の壁画で、
旧石器時代のクロマニヨン人によって描かれたそうです。

さて、手宮洞窟。

名前を聞いたことがあるという方は多いでしょうが、
ここがどんなところか知る人は少ないのではないか。

手宮洞窟を有名にしたのはそこに刻まれた彫刻(陰刻画)です。
時代は1600年ほど前の続縄文期中期から後期になります。

国内ではこのような彫刻は手宮と、余市町のフゴッペ洞窟にしかありません。
それほど貴重なものということで、国の史跡に指定されています。

その彫刻を保存、公開しているのがここです。





建物の中は保存の必要性からか涼しかったです。
寒いくらい。

そこに手宮洞窟の案内があり、彫刻の実物を見ることができます。

彫刻は、よく目を凝らしてじっと見なければそれとわかりません。
私もじっと見た、そして確かに彫刻があるのを確認しました。

感想。

これはよほど注意して見て、そしてそれなりの心得がないと彫刻だとわからない。
この洞窟の中のわずかな凹みを見て彫刻だとわかった発見者はすごい。

ちなみに発見者は、相模国小田原の石工・長兵衛さん。
やっぱり石関係のお仕事をする方でした。



*手宮洞窟保存館

住    所:小樽市手宮1丁目3-4
開館時間:9:30~17:00
入 館 料:大人100円、高校生50円、中学生以下無料
休 館 日:火曜日(祝日の場合は翌日)、11月4日~4月28日
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陽気に誘われ小樽へ

2013-05-30 06:25:04 | 北海道の旅日記
26日の日曜日は今年初めてではないかと思われるいい陽気。
天気はほぼ快晴、気温も上がり自然と気分も盛り上がります。

ここはひとつ、出かけるか。
当日の朝決めて急いで支度し外出。

我が家最寄のバス停、「琴似3条2丁目」から乗車し「地下鉄宮の沢駅前」へ。
車内で「1日乗りほーだいきっぷ」(800円)買う。





このきっぷはまさにJRバスが1日乗り放題になるお得なきっぷ。

宮の沢からはいつもの“宮65”系統の9:12発小樽行きへ乗り換え。

車両は普通の路線バスタイプの車両ではなく、高速バスで使う車両でした。
しかもこの日はえりも町のラッピングバス。





乗ってしまえばラッピングなど関係ないのですが、気分は盛り上がる。
乗客が少ないので最前列のかぶりつき特等席に座る。

10時過ぎに小樽到着、「おたる散策バスC 祝津コース」に乗り総合博物館で下車。
あとはゆっくり歩きながら、あちこち見学しつつ小樽中心部に向っていきます。

さすが小樽、市指定の歴史的建造物があちこちにあります。
それらを眺めながら見学しながら、運河も堪能しつつそぞろ歩き。

田中酒造店にも立ち寄り、造り酒屋はいいなと思う。
「北運河」は当時と同じ幅(40m)があるなどの説明も見る。

残りの運河は半分を埋め立て道路になっています。
一時は全て埋め立てて道路にするという計画だったのです。
「北運河」だけとはいえ当時と同じ姿で残っているとは知らなかった。

小樽の事はまだまだ知らないことが多いな。

帰りは小樽駅15:15発地下鉄宮の沢駅行き。
これは普通の路線バスタイプの車両でした。

札幌から気軽に行ける観光地、小樽。
東京なら横浜のような感じ。

私の住まいの至近距離にこのような観光地がある幸運に感謝です。
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トップバリュ、15品目でモンドセレクション受賞

2013-05-29 05:41:10 | つらつら思ったこと
私は昔から疑問に思っていることがあります。

“モンドセレクションとは何ぞや?”

日本にはモンドセレクションを受賞したという食品がたくさんあります。
○年連続金賞受賞、などというものもたくさんある。

これだけ金賞が乱発されると、受賞と聞いても何とも思わなくなる。
逆に怪しいのではないかとも思ってしまう。

そもそも、私はモンドセレクションなる物の実態を知らない。
どこで行われるどんな賞で、それが世界でどう受け止められているのかわからない。

そんなに何品目も、何年も連続で受賞する金賞に価値があるのか?

本当にそんな賞が実在するのであろうか?
本当は東京のどこかで内密に受賞が決まっているのではないのか?

まさかそんなことはないでしょうが。

今日の朝刊に、イオンのPB・トップバリュの15品目がモンドセレクション受賞とありました。
イオンの広告でしたが。

それは素晴らしい。
おめでとうございます。
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石狩弁天社 … 石狩本町シリーズ4

2013-05-28 05:11:03 | 北海道の旅日記



これから何回かに分けて石狩本町についてお話します。

で、いきなり“シリーズ4”になっていますが、
これは「いしかり砂丘の風資料館」と「旧長野商店」についてこれまでに3回語っているから。
これはその続きです。

では、連載4回目。


石狩弁天社は市のHPによると創立は1694年(元禄7年)、市内最古の建物だそうです。

場所は弁天歴史公園にある運上屋棟のすぐそばにある、小さな神社です。
鮭の豊漁を願って建てられ、以来代々の石狩場所請負人などに信仰されてきました。

北海道日本海側の代表的魚は鰊なのですが、石狩ではとにかく鮭なのです。
お隣の浜益や厚田、小樽も鰊なのに、石狩は徹底していますね。

「弁天社、鳥居・灯篭・柵皆石にして、はなはだ美々しものなり」
(松浦武四郎『再航蝦夷日誌巻之七』《1846年》)

今の静かな佇まいからは考えられない華やかさですね。

ここの奉納物の中に、
「妙亀法鮫大明神(みょうきほうこうだいみょうじん)神像」があります。

これは亀(妙亀)と鮫(法鮫)の2像で構成されています。
亀は和人の神様、鮫はアイヌの神様です。

その鮫とはチョウザメのことで、
石狩地方のアイヌの間では「石狩川の主」と伝えられています。

石狩川には昔からチョウザメがたくさん棲んでいたのですね。
「いしかり砂丘の風資料館」には石狩川で捕獲されたチョウザメの剥製があります。

民俗学的に見ると、和人の信仰とアイヌの信仰が混じった北海道らしい像といえます。
ここでも石狩本町の古い歴史を感じることができます。

尚、この像は普段は公開されていません。
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くろがねの咆哮

2013-05-27 04:39:27 | 鉄道
探し物がありダイソーのCDコーナーを見ていました。
そこにあったのがこれ。

「くろがねの咆哮」

“やすらぎのネイチャーサウンドシリーズ”とあります。

これは自然の音を何の編集も加えずそのまま録音したもの。
シリーズでは他に川のせせらぎの音、渓流の音、風の音などがあります。

で、このCDはどんなものかというと、
ただSLが近づいて去ってゆく音をそのまま録音しただけ。

まさにネイチャーサウンド、であります。

普通この類の鉄道の音というのはかなりに注釈がつきます。
いつ頃、○○本線の△△駅付近、牽引している機関車はD51で列車番号は…。

録音の基礎データですね。
それを知ることにより音の臨場感がより増すというもの。

しかしこのCDにはそういったデータは一切書かれていません。

ただただ、SLが近づいて去ってゆく様をそのまま聴かせます。
坂道なのか平坦なのか、貨物なのか旅客なのかは音で想像するだけ。

ダイソーだから仕方ないか。

音質は素晴らしい。

車の中で聴いていると列車が右から左へ走っている様子が、
ステレオサウンドでビンビンに伝わってきます。

それはまるで目の前を実際に走っているようです。
確かに、“鉄”にとっては癒しの音かもしれない。

価格はもちろん、105円です。
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栂嶺レイ・スライドトーク 『知床開拓スピリット』

2013-05-26 05:38:47 | イベント
OYOYO公開講座のご案内です。

4月に予定されていましたが延期されていたイベントです。

世界自然遺産に登録された知床半島には、
ほんの40年ほど前まで先人達がイキイキと暮らしていました。

写真家の栂嶺レイさんは知床の森に埋もれてきた開拓の真実の姿を掘り起こし、
2007年に写真集「知床開拓スピリット」(柏艪舎)として出版しました。

この本は、2008年「サライ」(小学館)の第7回サライ大賞BOOK部門で受賞するなど、
各方面で高く評価されています。

現在、その後の調査をまとめた続編を出版準備中です。

今回は豊富なスライドとともに、
知床の知られざる開拓の歴史についてお話いただきます。

今も残る開拓遺物、昭和20年から30年代の写真、開拓者のエピソード、
農業だけでなく林業や漁業、人間が自然と生きてきた知床が語られます。

私も参加予定です。
是非お越し下さい。


・テーマ :栂嶺レイ スライドトーク
      「知床開拓スピリット」 ~過去と現在が語る知床の暮らし~
・講 師 :栂嶺(つがみね)レイさん(写真家・医師)      
・日 時 :2013年5月28日(火) 20:00~22:00
・会 場 :OYOYO(札幌市中央区南1条西6丁目 第2三谷ビル 6階)
・入場料 :一般500円
・主 催 :OYOYOゼミ

・作家サイト  http://homepage3.nifty.com/rei-t/
・作家ブログ  http://blog.goo.ne.jp/reitsugamine/
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JR北海道、「Peach 道東フリーパス」発売へ

2013-05-25 03:49:58 | 交通
JR北海道ではLCCのPeach Aviation(以下Peach社)の乗客向けに、
旭川、富良野を含む道東方面を自由に乗り降りできるフリー切符を発売します。

JR北海道のプレスリリースはコチラ
   → http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130522-1-2.pdf

利用できるのはPeach社の関西ー新千歳空港間の利用者で発売は新千歳空港駅のみ、
搭乗当日に搭乗券を持った乗客にのみ当日発売をします。

フリーエリアは新千歳空港から小樽を含む道央から旭川、富良野の道北地区、
更に網走、知床、釧路、根室、十勝を結ぶ広いエリア。

有効期間は5日間で値段は大人15,000円(子供7,500円)で、
フリーエリア内は特急の自由席が乗り放題になります。

Peach社は登場以来順調に利用者を伸ばしており、
飛行機利用者のあらたな需要を掘り起こしています。
JR北海道はそこに目をつけたのですね。

それにしても5日間乗り放題で15,000円とは安い。
札幌市内ー釧路間のRきっぷ(指定席往復割引きっぷ)は16,200円(通常期)なので、
釧路まで往復すればそれでよし、という価格設定になっています。

フリーエリアにある観光地も魅力たっぷりです。

札幌、小樽、旭山動物園、美瑛の丘、富良野、知床、釧路、十勝の豚丼…。
うまく使えば北海道を満喫できそうです。

安い時期ならば関西から片道約5,000円、
道内を満喫して5日間で交通費の合計は往復で25,000円。

これなら気軽に関西から北海道に来て遊んで帰ることができます。
これは関西の方にとっては魅力的なきっぷだ。

LCCの就航先は利用者の取り込みに工夫を凝らしています。
道東はLCCが直接乗り入れるわけではありませんが、
このような企画きっぷでLCC利用者を惹き付けられるかどうか。

あとはこのきっぷを関西でどう宣伝するかが問題かもしれません。
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旧長野商店

2013-05-24 04:57:22 | 北海道の博物館
「いしかり砂丘の風資料館」の隣にある、資料館の付属施設です。
資料館に入館すればその入館料で見学することができます。

建物は店舗と石蔵が保存されており、構造は共に木骨石造です。

デザインはアーチ窓の洋風の意匠と瓦屋根や卯建(うだつ)などの和風の、
和洋折衷の造りとなっています。

建築の解説はこのくらいにして、石狩本町地区華やかりし頃の代表的な商家です。
創業は1874年(明治7年)、閉店は1955年(昭和30年)です。

営業品目は米、塩、呉服などの生活必需品のほか酒造業も営んでおり、
日本酒や焼酎なども造っていたようです。

店舗部分ではその当時の商家の内部を見ることができます。
明治期の代表的商店の様子といえます。

石蔵の中は長野商店の事や当時の石狩本町の様子などが、
解説や地図、ジオラマなどで展示されています。

店舗部分も含めその展示は一般的なものという印象です。
いまいちピンとくるものがない。

これは産業考古学専門の学芸員がいないことによるものでしょう。

せっかく明治初期の建物が現存しそれを保存・展示しているのに、
財産を活かしきれていないという思いが拭えません。

それも「石狩」という象徴的な土地なのに。

ですがそれは言うまい。
今現在、この建物が存在していることでも良しとしましょう。

ところで長野氏は元々、越後荒井浜(新潟県聖篭町)の出身。
北海道と北陸の結びつきの強さをここでも感じます。

北陸銀行の支店が北海道に多いのも頷けますね。
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いしかり砂丘の風資料館 … 後

2013-05-23 05:47:32 | 北海道の博物館



この資料館はよくできています。

まずは、自由に持ち帰ることができる解説シートが豊富にあります。
持ち帰ってじっくり読み込むにはこういうものは欠かせません。

また実際に触れることができる資料が多いのもここの特長。

浜への漂着物、鯨の骨、遺跡から出土した木の工作物など、
実際に触れることで物事の理解が深まります。

遺跡から出土した木などの展示物を触らせる施設などはそうありません。
鯨の肋骨や脊椎の骨を触る機会などもそうそうないこと。

これらを許しているこの資料館の懐の深さには感謝致します。

そして専任の学芸員がいて行事や講座などの日常活動が盛んなこと。

紀要などの出版物も定期的に発行されているようですし、
市広報などでの発信も積極的にされています。

こういう地道な活動をしっかり続けていけるのは、
石狩市の歴史と文化の産物の賜物でしょう。

学芸員のレベルの高さとそれを容認する市当局の意識の高さがうかがわれます。

最後に。

私はたまたま日曜の午後にお伺いしましたが、
館内にはボランティアスタッフの方がいて展示の解説をして頂けました。
(冬季を除く土日の午後のみ)

ボランティアの皆さんは「石狩紅葉山49号遺跡」の発掘に携わった方だそうで、
それ以降勉強を重ねているというこの方々のガイドは傾聴に値します。

その姿勢は、素敵。



*いしかり砂丘の風資料館

住    所:石狩市弁天町30-4
開館時間:9:30~17:00
入 館 料:300円、中学生以下は無料
休 館 日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
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いしかり砂丘の風資料館 … 前

2013-05-22 06:19:04 | 北海道の博物館



石狩市の本町地区、番屋の湯の斜め向かいにあります。

中心になる展示は、自然。

石狩川の河口に近いという場所柄なのでしょう、
石狩川、砂丘、地形、生物、化石などの資料が豊富に並んでいます。

石狩市の成り立ちはこの石狩川と石狩平野、そして海を抜きにしては語れないのです。
そして古代以来の生活もこの自然をなくして語れません。

古くは2階に展示されている「石狩紅葉山49号遺跡」。

5000年前から300年前にかけて人々が暮らしていたこの遺跡、
場所は今の花川にあり、そこで鮭を獲っていた仕掛けなどが展示されています。

川も海岸も今とは様子が違ったでしょう、そんな当時から石狩市は鮭だった。

開拓時代から今。

昔からたくさん獲れたというチョウザメの剥製やヤツメウナギなど、
たまに浜に打ち上げられるという鯨の骨、外国からの漂流物。

いろいろな展示物から石狩市の歴史と現在の姿が見えてきます。

チョウザメは現在はほとんど獲れずたまに網にかかるだけ。
ヤツメウナギも今や幻の生き物になりつつあります。

でも今も昔も変わらないのは鮭。

日本で一番最初の缶詰工場はここにありました。
そこでつくられた鮭の缶詰は外国にも輸出されていたといいます。

資料館ではその缶詰工場の説明がなされている他、
館内では缶詰を作る体験もできます(有料)。

人文関係の資料で是非見て頂きたいのは、石狩油田と渡船。

これは細かいことは申しません。
是非現地でご確認ください。

後編に続く
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