河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/28(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑪」Op.63、バラード第1番他 

「尾花」の鰻とベートーヴェン

2007-04-28 23:58:18 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
昨日は東京でした。

あわただしく今日の夜8時に京都の家に帰り、それから
ベートーヴェン・Op.24「スプリングソナタ(春)」をさらいました。

急に頼まれた明日の本番のためです。

今日は、東京で新幹線に乗る前
「尾花」へ行ってきました。

ここの鰻、久しぶりでしたが
あれだけ待たされても(注文を聞いてから鰻を割く+予約できずお客が多い)
やっぱり行ってホントに良かったです。

うざく(ここのは鰻自体が美味しい)、うまき、白焼き、お漬物、うな重、肝吸い。

尾花の鰻は、上品というか、滋味深いというか。
いわゆる「こってり系」ではないところが素晴らしい。

鰻自体に力があって、それで勝負できるので
タレの味でごまかさないのでしょう。

で、今日、夜スプリングソナタをさらいながら、

この曲って
尾花の鰻みたい

と、単純にこじつけてしまいました。

ベートーヴェン自身とその作品全体は「こってり系」に違いありませんが
その中で「スプリング」って、一見(一聴)例外的に穏やかでさわやか。

でもやっぱり、
ちゃんと楽譜を読んで弾いてみると
とんでもない。

ものすごいエネルギーが充満しています。

そのエネルギーを内的に秘めた上で
あの曲を弾くべきなのです。

一見上品な尾花の鰻。
でも食べてみると、滋養豊かな鰻の力。

明日のスプリングソナタも
そのように弾きたいとおもいます。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 告別式の音楽 | トップ | 本番と原稿締切 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪」カテゴリの最新記事