河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

来年3/10(土)13時半【生演奏でバッハを】「イギリス組曲」5番、6番。NHK文化センター京都教室(大丸より徒歩5分)

ジレンマ

2007-06-30 01:55:15 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
練習したい+原稿締切。

こうなるの、わかってるんだから
早くから練習始めればいいものを、
やっぱり、そうはいかないのですね。

7月6日本番の日に向かって
クレッシェンドしていく気持ち。

それに付随して
練習に気合が入ってくるのです。

角川の短歌月評原稿の方も
予定では、
今日、2台のピアノの調律をしてもらっている間に
書き始めるつもりでしたが、
いまだ、その勇気がありません。

ぐだぐだブログを書いて
スタートするのを
ためらってます。

この気持ち、
わかってくれる人
いますよね~。
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再び「なめろう」・その他

2007-06-29 03:48:37 | おいしいもの
また、なめろうを作りました。
(6月15日の日記参照。)

今日は、夕方遅く
白梅町のイズミヤに行きました。

6時半頃だったので
美味しそうな天然鯛(タイ)が半額(!)になっていて、
普段なら絶対に買うのですが、
今は、お料理している時間がないので
すご~く迷って
結局あきらめました。

かわりに、
鯵(アジ)のお刺身を買って
例のなめろうを作りました。

ちなみに、
私の好きなお魚は
鯛と鯵です。

……
7月6日の本番
【モーツァルトに会いたい・2】の
「4手のピアノ曲」に関して
曲も共演者も素晴らしい、

でも、その他の、
ひとつひとつで言えばささいなことですが、
イヤなことがいっぱいあって、

でも、
夜中の、
この「なめろう」+白ご飯
+お酒

に、なぐさめられてます。

ホント美味しくって
泣けます。

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短歌の評

2007-06-26 23:10:16 | 短歌
角川書店「短歌」7月号が発売されています。

この中で、私は「短歌月評」欄を担当。
6ページ分、原稿用紙にして約14枚、
9月号まで3回書く予定です。

この7月号に載っている多くの短歌作品について
また今回、評を書くわけですが、
締切まで1週間ほどしかないので
今、タイヘンです。

一応、他の短歌雑誌
「短歌研究」「短歌現代」「歌壇」「短歌往来」の
7月号もチェック、
良い作品を見つけたら
それも書きます。

7月6日の「モーツァルトに会いたい・2」の
「4手のピアノ曲」本番のため、
いろいろ資料を調べたいのですが、
短歌の締切の方が先なのですね~

今から、長年の歌友達S崎さんに付き合ってもらって
長電話歌批評会やります。

しゃべってるうちに
いろいろ書くことが出てくるみたい。
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本番報告④「アマデウスへの手紙」2-11

2007-06-24 22:09:30 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

ピアノトリオ本番のアンコールで弾いた
「K.496ト長調トリオ」の第2楽章ハ長調について
今日は書きます。

実は、この第2楽章Andante 8分の6拍子、
アンコールで弾くには、時間的に長すぎるのですね。

でも、練習のときに音を出してみて
あまりに素晴らしい曲なので、
迷わずこれを選びました。

この曲、案外本番で演奏されることが少ないかも。

というのも、ト長調トリオ全体が
時間的にちょっとバランスが良くなくて
長いのですね。

第1楽章は、まあ一般的な長さですが、
さきほどいったように第2楽章が長い。

フィナーレも変奏曲になっていて
繰り返しを全部やるのでたいへん長い。

だから、演奏会の2時間弱のプログラムに入れるのが
けっこう難しい。

でも、やっぱりこの第2楽章、
特に上に楽譜をアップした部分(82小節~)、
本当に白眉、とでもいうんでしょうね。

30小節目も、同じ場面があります(調は異なる)が、
モーツァルトさん、ここは
「音楽を知っている人達」に
自慢したいところだったでしょうね。

直前の81小節目は、ハ長調の属七和音。

82小節目に入ったとたん
バスが半音上って、
減七和音になったかと思うと、
そのまま今度は
変ニ長調(♭5つ!)の属七が3小節間も。

そして86小節目でやっと
ハ長調の和音にもどり
はらはらとメロディラインが舞い降りてくる。

今、楽譜をもう一度調べて気づいたのですが、
この第2楽章全体(ちょうど100小節間)で、
なんと15の調に転調してるのですね?!
(24調のうちの半分以上です!)

す、すご~~い!!

モーツァルトさんは
晩年と呼ばれる時期、
さまざまな調に移行すること(転調)に興味を持っていた、
ということは、
去年11月の私の演奏会「モーツァルトに会いたい」の時に
うすうす気づき始めたのですが、
その後、何度か同じことに気づき
今日、また。

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」で
誰か学者さんが
「12音技法の先取りだ!」と書いていたのを
見たことありますが、
やっぱり?

モーツァルトさん、
「やっと気づいたの?」
って、今、言いました?



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本番報告③「アマデウスへの手紙」2-10

2007-06-21 23:24:46 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

先日の続きです。

「私(ピアノ)が細かい音符をいっぱい弾いている時、
弦楽器がなが~い音を伸ばしているのが聞こえてくる、
その快感!」について。

18日の日記に書いたのは
K.548 ハ長調トリオ第3楽章の47小節目の
ト長調になった部分でした。

ロンド形式、ABACABAで言えば、
最初のBの部分。
(このK.548は、2番目のAの部分がありませんが。)

今日、上にアップした楽譜114小節目は、
2番目のBの部分で、ハ長調。

つまり、(調はちがうけど)Bの同じメロディのところです。

ここ、二人の弦のユニゾンがまた聞こえてくるんだけど、
1回目と違って今回は、
チェロとヴァイオリンが
なんと、4オクターヴも離れてる!
(1回目は1オクターヴ)

ヴァイオリンは1回目よりさらに高い音域のドになり
チェロは1回目よりずっとずっと低くなって、
とうとう楽器の最低音(ド)!

その2小節前、弦はお休みで私がソロを弾いていて
114小節目になって
4オクターヴ離れたドのユニゾンの
なが~い音が聞こえてくる面白さといったら!!

(特にチェロの最低音……これ、低い音なので最初から聞こえない。
しばらくすると聞こえてくる、というのがまたいい。)

でも、これがたった2小節。

モーツァルトさん、
この、2小節しかない、
この短さがいいんですよね?

思わず惹きつけられるフレーズが
あっ、て思ってる間にもうどこかへ行ってしまって
気がつくと別の風景になってる。

ほんの短い時間だから
ハッとする。

素敵だからといって
長い時間かけるのは、ヤボなのですよ、ね。

こういう部分、
他の曲、変ロ長調トリオなどにもありました。

これって、やっぱり
ピアノトリオだからこそできる面白さなのでしょうね。

ヴァイオリンだけが相手じゃ(ヴァイオリンソナタの場合)
低音の長い持続は不可能だし、
クヮルテットの場合は事情が違うだろうし。

モーツァルトさん、ここ、
きっとご自分で気に入ってたでしょう?

よ~っっくわかります。♪



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ご飯の友

2007-06-19 23:59:44 | おいしいもの
先日書いた「なめろう」に触発されて、
白いご飯に載せて食べたら最高!
というものを。

「バーソー」というの。
台湾がルーツらしい。

長ネギを3束か4束微塵切り。
豚ばら肉の挽肉を300グラムくらい。

上を用意できたら、
中華鍋に多目のサラダ油、
そこに叩いたニンニク、生姜を炒め、
さきほどのザル一杯の葱を加えて
ひたすら炒める。

弱火で1時間(!)ほど。

ねとねとになった葱に
豚挽き肉を加え、
ざぶざぶと浸るほどの醤油、
お酒も少々。

これを煮詰める。

これで出来上がり。

もうこれ絶対おいしい!!

炊き立ての白いご飯(うちの場合は五穀米ですが)に
最高のおかず!

バーソーを作ってしまうと、
ご飯以外の時にも
ちょびちょび舐めてしまい、
やめられないのが
困るのですが。

これ、実は
かの壇一雄の「壇流クッキング」で知ったお料理、
もう20年以上前になります。

中公文庫ですが、
なんでか
その本、うちでは2代目。

前の本はどこにいったのか、
お醤油や油で
めっちゃ汚れていた本。

ロスアンジェルスや
ウィーンでも
活躍しました。

あー、バーソー食べたい!

今、その1時間が
ないのんよね~。
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本番報告②「アマデウスへの手紙」2-9

2007-06-18 00:01:07 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

10日のトリオ本番の報告、つづきです。

この3曲、
私は以前に本番で弾いたことがあるのですが、
今回、初めて気づいたことがいくつかあります。

先日書いた
「重い音符」「軽い音符」。

それから、もうひとつ
他のことを今日は書きます。

「私(ピアノ)が細かい音符をいっぱい弾いている時、
弦楽器がなが~い音を伸ばしているのが聞こえてくる、
その快感!」。

たとえば、ここにアップしたハ長調トリオの第3楽章。

このフィナーレ、ほんとチャーミングで
もう出だしから弾くのが嬉しくてしょうがない。

で、この部分、第47小節目ですが
このメロディを
私が腰をふりふり弾いている(踊りだしたくなる)と、
弦の二人のユニゾン
(「ソ」・チェロはヴァイオリンより1オクターヴ低い)
が、遠くから聞こえてくる!

う~ん、たのしー。

で、もっと楽しいのは、
第114小節。

この114節目の楽譜は明日アップします。

ので、つづきはまたあした。♪


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おいしい!

2007-06-15 17:05:48 | おいしいもの
鯵(アジ)の「なめろう」が美味しい!!

昨日、白梅町(はくばいちょう)の
イズミヤの中のお魚屋さんで
美味しそうな鯵を発見。
3枚におろしてもらった。

家に帰ってさっそく
身に残っている骨を、ばかでっかい毛抜きで取り除き、
葱、生姜とともに鯵を細かく刻んで
お味噌をまぜる。
最後にゴマをふりかけてできあがり。

炊きたての五穀米の上に載せて食べたら
もう、これ、絶品。

あとは、糠漬けの胡瓜と人参。
これだけでご飯何杯も食べられる。

日本人でよかった~。

京都はもともと海から遠い土地なので、
私の子供の頃は、
ナマのお魚を食べる習慣はなかった
(「きずし(しめ鯖)」などはあったけど)。

お店も、
干物屋さんはたくさんあっても
鮮魚店はそんなになかったと思う。
だから、アサリなんかも
小さいころは食べたことなかった。

琵琶湖からの、川魚のお店はあったので
蜆(シジミ)のお味噌汁はしょっちゅうでしたが。

それにしても
鯵っておいしいお魚。

私は、鯵は、
なめろうにするか、あとは干物が好きです。

でも、私の知る限り、
うちの近くでは、
美味しくてそんなに高くない
鯵の干物って、売ってない。
残念。

今日は、これから神楽岡歌会です。♪
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本番ご報告「アマデウスへの手紙」2-8

2007-06-13 23:59:27 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

日曜日の本番、無事終わりました。
モーツァルトさんの曲、
3曲のピアノトリオと断章ひとつ、
弾いていてとってもシアワセでした。

ほんとに楽しくって
弾くのがうれしかったです。

チャーミングで
しかも「音楽」でしか表せない喜び、
いろんなニュアンスが次々に聞こえてくる驚きなど
モーツァルトさんが
このような音楽を残してくれたことに
ありがとうって言いたいです。

楽譜をアップしましたので、以下に少しだけ。

この変ロ長調K.502 から始まった演奏会、
ウキウキワクワク気分が
冒頭のテーマから聞こえてきます。

1小節目から4小節目までの
比較的長い音符(=重い音符)のフレーズと、
5小節目から8小節目までの
細かい音符(=軽い音符)のフレーズが、
全編にちりばめられています。

この「重い音符」と「軽い音符」が、
実際に「重く」あるいは「軽く」、
つまり立体的に聞こえたら
とてもステキなんじゃないか、と
練習しながら思ってました。

これは、
たとえば第3楽章フィナーレでも言えることで、
フィナーレの冒頭、
アウフタクト+最初の2小節と、
それに続くあとの3小節目4小節目は
やはり「重い音符」と「軽い音符」。

ここでは実際に音が出せないので、
これ以上書くことは
できないのですが、
フィナーレの充実感のせいか、
計4曲弾いた今回の演奏会の中で、
この変ロ長調が一番好き、
とおっしゃる方もいらっしゃいました。

私は、どの曲も好きなところが一杯あり
どれか一つ、というわけにはいかない感じ。

そうそう、
アンコールに弾いた
K.496 のピアノトリオ第2楽章が
また素晴らしい。

アンコールにしてはちょっと長いのですが、
この曲を弾かずに
モーツァルトさんのピアノトリオ演奏会を
終わるわけにはいかない、と
お客様に説明して弾きました。

この続きは、またあした。♪

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ペトロフのピアノ-「アマデウスへの手紙」2-7

2007-06-09 23:56:56 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

明日はいよいよ本番。
とても楽しみです。

昨日、会場である京都芸術センターで練習したのですが、
約100年前のピアノ、ペトロフの響きが
たいへん新鮮でした。

いわゆるフルコンサートグランドピアノとは全く違う、
「味」のある音、というのでしょうか。

ただ、鍵盤の押し具合(タッチ)がとても軽くて浅いので
指のコントロールがものすご~くビミョウ。

たぶん、こんなデリケートなタッチで弾けるピアニストって
そんなに多くは存在しないんじゃないかしら
なんて思いながら。

プラス、その場所(講堂)の響きに
耳が慣れることも重要。

タッチと、響き、
それから今回は共演者がお二人なので、
そのバランスも大切。

ペトロフのピアノは、
弱音をきれいに使うと
とても美しい響きになること、
昨年の「モツ会い」で気づきはじめました。

指の重さだけのタッチで、
(普通のグランドピアノだと腕の重さもかけます)
どれだけニュアンス豊かな音色が出るか。

そして、その音が、
モーツァルトさんの音楽に
本当にぴったりなのです。

あの場所、あの楽器で
「モツ会い」をやると決めた
私の直感、
けっこう当たってるみたいですね。

昨日の練習、
聞いてくださった方が、
弦とピアノの音色の違いや混ざり具合が
とても面白い、
とおっしゃてました。

明日のピアノトリオの演奏会、
ぜひモーツァルトさんも
聞きにきてくださいね。♪
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K.502 変ロ長調-「アマデウスへの手紙」2-6

2007-06-08 00:35:52 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
モーツァルトさん、こんにちは。

変ロ長調トリオは、以前に本番で弾いたことあるのですが、
今回、気づくことがたくさんあります。

たとえば、音域のこと。

この楽譜は、第1楽章の再現部、164小節目です。

この第164小節では、
右手(ソプラノ+アルト)は、
第1テーマ変ロ長調の音型(ファ~ミ ソファ )が、
そのままト短調になって(レ~♯ド ♭ミレ )3回繰り返されるのですが、
3回目に、1オクターヴ下がる。

一方、左手(テノールとバス)は
右手を追って、
テーマの音型(♭シ~ラ ド♭シ )が2回繰り返されるのですが、
2回目に1オクターヴ下がる。

つまり、
テーマ音型は全部で5回。
1回目、右手。
2回目、左手。
3回目、右手(1回目と全く同じ)。
4回目、左手。1オクターヴ下がる!
5回目、右手、左手に影響されて、1オクターヴ下がる。

(提示部では、この部分はもっと単純で、
右手も左手も、同じ音域を繰り返すのみ。)

左手は、後から入ってきたにもかかわらず
右手より先に翳る。

それを聞いて
右手も左手の後から翳る…。

こうやって文章に書くと
ホントもどかしいのですが、
この音域の、
オートマティックではない変化が
なんというか、
素晴らしい。

音域の変化、というのは
他ならぬ、
カラーの変化だと、
最近わたしはつくづく感じます。

昔の楽器は、
良い意味で
音域によって特徴があった。

今の楽器はオールマイティですけどね。

でも奏者が、
その音域によって変わるカラーを感じてたら
むらのない現代の楽器でも
カラーの変化を音に表すことは可能でしょう。

いえいえ
音にあらわす、なんてことじゃなく
弾いてて、その音域が変わることが
めっちゃステキなんです。

モーツァルトさんが自分でここを弾くとき、
どんなふうだったか、
ものすごくわかる気がします。

一瞬、濃くなるんですよね、ここ。

でも次の瞬間、もう別の場所へ行ってる。

それが、モーツァルトさんの音楽。♪




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やっと書けた-「アマデウスへの手紙」2-6

2007-06-06 03:34:48 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、よろこんで。

やっと書けました。
さきほど、原稿をメール送信。
明日から音楽に没頭できます。

うれし~!!

モーツァルトさんの場合、
作曲=書くこと
ですが、
練習する時間なんてなかったでしょう?

エピソードとして、
モーツァルトさんは
ヴァイオリンをほとんど習ったことがないのに、
クヮルテットの第2ヴァイオリンを弾かせると
なんとかなった。

が、第1ヴァイオリンは×だった。

というのをどこかで読みましたが、

要するに、
内声は、上下聞いていれば
耳がその音を欲して
手や指がなんとかしてくれる。

でも、
第1ヴァイオリンのソリスティックなメロディは
そうじゃなかったのですね。

こう弾きたい、
というのが強くあれば
指はなんとかしてくれる。

ということを信じて、
明日から集中します。

とりあえず、今日は
カンパイします。♪
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いたばさみ-「アマデウスへの手紙」2-5

2007-06-04 04:18:27 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

10日本番のピアノトリオについて
書きたいこと一杯あるのですが、
短歌の批評の締切が迫っていて
どうしても書く時間がありません。

一両日中にはなんとしても原稿を仕上げて(原稿用紙14枚分です!)、
晴れて音楽だけに没頭できる日を夢みてます。

原稿が終わったら
ピアノ弾くの、どんなにうれしいでしょう!

はっきり言って、今
けっこうピンチなのですが、
こういうタイヘンな日々(マイナス)があるからこそ
最後にそれをプラスに変えて
演奏に結晶させる、ということでしょう。

このごろは、
こういうピンチが来たとき、
「ほらほら来たぞ来たぞ来たぞ!!」と思って、
それがタイヘンであればあるほど、
最後が楽しみ、と思えるようになってきました。

モーツァルトさん、ちょっと待っててね。♪
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ホ長調トリオの秘密-「アマデウスへの手紙」2-4

2007-06-01 02:15:50 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

前回の続き、
なぜこの曲がこんなに魅力あるのか
その秘密をさぐりたいと思います。

特に第1楽章、
モーツァルトさんの全作品の中でこのホ長調トリオは
たいへん特殊なものですね。

私がこんなにこだわるのも、実は、
この冒頭部分を弾くのにずいぶん苦労してるからです。

苦労といっても、
指がややこしいとか、綺麗に音の粒が揃わないとか
そういう問題じゃない。

初見でも弾けそうな
4分の3拍子、4分音符下降の連なりですが、
このデリケートで美しい音楽を
どうやったらお客さまに届けることができるか
何回も何回も試しています。

モーツァルトさんの他の作品で、
こういう苦労をすることって
今まで全然なかったと思います。

…ところで、この前書いたのは、
1小節目がトニカ、
5小節目がドミナントという話でした。

書いているうちに、
いろんなことに気づきました。

トニカの部分:
冒頭、ソプラノとアルトは3拍+1拍伸びていて
2小節目に入って下降しますが、
この下降は半音の動き=デリケート

ドミナントの部分:
3拍+1拍伸びたあと下降するソプラノとアルトは
ホ長調の音階の動き=幅広い

だから、ドミナントの6小節目第1拍は、
p でなく f なのですね。

トニカの時は、2小節目第1拍は p なのに。

それからもうひとつ。

冒頭の2小節は、さきほども書いたように
半音階下降(ソプラノとアルトが3度で重なりながら)の
本当に美しい線。

対して、
それを受ける3小節目4小節目ソプラノは
4度(♯ソ→♯ド)、3度(シ→♯レ)、5度(♯レ→ラ)と
半音と比べるとたいへん大胆な上行形。

この音型って、
けっこうスゴイですよね。

このスゴさを受けて
だから、7小節目8小節目で
メロディラインは
ただただ音階の音をそのまま
下るのみ。

で、9小節目、10小節目で
うなづくような5度の下降が2回。

5度の動きから一転、
11小節目では、
半音のデリケートさ(♯レ→ミ)。

そしてまたいきなり
4度上る(→ラ)。

この冒頭の12小節、
本当によくできてますよね。

いや、よくできてるのは結果であって
とにかく綺麗で
絹のような手ざわりです。

……
モーツァルトさん、また次回
つづきを書きます。

本番まであと10日ほど。
どうぞこの冒頭部分の素敵さが
音として耳に届きますように。♪



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