河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

来年3/10(土)13時半【生演奏でバッハを】「イギリス組曲」5番、6番。NHK文化センター京都教室(大丸より徒歩5分)

アマデウスへの手紙・24(最終回)

2006-11-13 19:00:15 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

11月7日の「モーツァルトに会いたい」演奏会、感想がいろいろ届いています。

全体としては、やはり、ランドールとイ短調ソナタの存在感があった、というところでしょうか。が、反応は、けっこう個別的でした。その一部をちょっとお知らせしておきます。

・アマ手紙を読んで、CD聞いて予習を重ねた方もいらっしゃって、私の作ったカデンツァの前はどきどきしたとか。
・カデンツァのカワイイ所(私自身もチャーミングと思って弾いてた所)が印象的。
・カデンツァの入り口と出口はモーツァルトさんのオリジナルを使ったのですが、入り口はともかく、その出口のつなげ方がけっこうタイヘンそうだけど(終わり方が変わってるのです。)うまく繋がってた。
・一応「河野美砂子作の小カデンツァ付き」としたのですが、もっと長いカデンツァを聞きたい、とか。
・ヘ短調アダージォの弱音が良かった。
・イ短調ソナタ第3楽章、アマデちゃんが天井のあたりで足をぶらぶらさせて聴いていたような気がしたとか。
・アダージォ2曲が物凄く気に入った方。これは二人。(お一人は、映画に使いたいとのこと)

個性的な組み合わせとしては、
・少年時代の小曲とランドールが良かったという方。
・ジーグとメヌエットが気に入ったという方など。

・最後の「自動オルガンのためのアンダンテ」の音(タッチ)がきれいで、あの楽器からこんな美しい音が…というのも嬉しかったかな?調律の人だったので。

それこそモーツァルトさんの多様性をみるようです。
他にもいろいろありましたが、また追い追い。

あと、京都芸術センター(もと明倫小学校の古い講堂)という会場の雰囲気と個性的な楽器(100年前のペトロフ)、それにお客様全体の暖かい雰囲気も好評でした。

このところ、急に冷えてきました。
どうぞお元気でね。♪
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アマデウスへの手紙・23

2006-11-09 00:51:58 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

火曜日本番では、お会いできてうれしかったです。
お姿自体は見えなかったけど、本番中、何回か、助けてくれましたよね。

おっとっと、という所、実はあったのですが、なんかユビが勝手にうまく弾いてくれました。
たしか、2回くらいかな?

そのたびに、私はモーツァルトさんが助けてくれたのだ、と確信したのですよ。

個々の演奏のできは、自分ではなんとも言いようがないのですが、今回、お話+演奏、というのは、約200名という多人数の前では初めてだったので、けっこうタイヘンでした。

いろいろ感想が届いているのですが、またそのうちまとめてお知らせしますね。

とにかく、それぞれの曲についていろいろと20回あまり書いてきて、それが昨日の演奏に少なからず反映されたのは本当で、その点で、書く、ということは、私にとっては大切なこととあらためて思いました。

また、そのうち手紙書きますから。
それまでお元気で。

風邪などひかないようにね。♪

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明日を楽しみに・アマ手紙22

2006-11-06 23:09:10 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

いよいよ明日「モーツァルトさんに会いたい」モトイ、「モーツァルトに会いたい」本番です。
京都芸術センターのどこかに来てくださって、お会いできること、とても楽しみにしています。

手紙をたくさん書いてだんだんと気づいたのですが、私は、モーツァルトさんの音楽の凄さ(ステキさはもちろんですが)を何とか皆さんにご紹介したい、と思うのです。

生きていらっしゃったとき、モーツァルトさんは、時々、自分の音楽にとても自負があるにもかかわらず、それを理解されないことにいらだってらっしゃいましたよね。

その気持ち、とても良くわかります。
だって本当にすごいんだもの。

その音楽の魅力を、明日は心から存分に楽しみたいと思っています。
モーツァルトさんも、どうぞいっしょに楽しんでくださいね。

で、終わったら、いっしょにカンパイ!しましょうね。♪

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自動オルガンの為のアンダンテ・アマ手紙・21

2006-11-06 02:00:07 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、ありがとう!

7日の演奏会「モーツァルトに会いたい」のための練習も佳境に入って来ているのですが、やっと今になって、プログラム番外の「自動オルガンのためのアンダンテk.616」をさらってます。

この曲を練習したことによって、モーツァルトさんの曲の、あの独特の音色、タッチ、これがみごとに私のユビに宿ってきました!!

この曲は、モーツァルトさんが、晩年の借金のために仕方なく引き受けた仕事で、楽器やお客(蝋人形館)の制約のため、「すぐに退屈する」と嘆いてらっしゃったものですね。

でも、左手がすべてト音記号で書かれていることでもわかるように、とても清浄な音色、メルヒェン的な響きがします。
無垢、とでもいうのでしょうか。

それを、現代のピアノ(私の場合はスタインウェイBですが)で再現しようとすると、本当に鋭敏なタッチが必要なのですね。

曲が要求する音を探しているうちに、このタッチが、なんというか、本当に恩寵のようにやってきました。

ずっと前、やはりモーツァルトさんの曲を集中的にさらっていた時も、このタッチは知っていたのですが、その後、ロマン派をはじめ、他の曲を多く弾いて、この独特のタッチが少し遠のいていたのです。

やっぱり、モーツァルトさんの曲を弾く時には、モーツァルトさんの曲だけ弾きたい。
ロマン派や、その他、いわゆる濃い曲を同時に弾くと、少なくとも私のユビは、なんというか、混乱?…なんか猥雑になるのですね。

この感覚、知っていたけど、今回、やっと今よみがえって来た感じです。
とてもすがすがしくって、気持ちいい。

ありがとうございます。
モーツァルトさんの音楽が、これを教えてくれたのです。♪


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ランドールとイ短調・アマ手紙・20

2006-11-04 01:42:14 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

やっと当日のプログラムノートが書けました。
それで今頃気づいたんですが、第1部最後に弾く「ランドール変奏曲」と、第2部最後の「イ短調ソナタ」、ともに、モーツァルトさん22歳のときの曲。
「ランドール」の方が早くて、その何ヶ月かあとに「イ短調」ができたようですね。

この二つの曲、存在感という点では共通するものがあるかもしれないけど、他のあらゆる点で違ってますよね。

「ランドール」は、作曲技法というか、いろんな展開の方法をモーツァルトさん自身が楽しみながら書いていて、プラス、お客さんに喜んでもらうのがまたうれしい。

「イ短調」の方は、技法やお客さんという「外」のことにはあんまり興味がなくて、総合的な「音楽」として、というのかな、うまく言えないけど、つまり「ランドール」と対照的。

きっと、どちらかが本当のモーツァルトさんで、どちらが仮面、ということではないのでしょうね。
どちらもモーツァルトさん。

この2曲、何ヶ月か違いで生まれた兄弟って、わたし、全然わかってなかった。
はずかし~。

でも、偶然この2曲を、第1部第2部のトリに選んだこと、ウレシイです。♪
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調性の可能性・アマ手紙19

2006-11-02 02:21:50 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

「ロンド ニ長調 K.485」(1786年)とか、「アダージォ ロ短調 K.540」(1788年)を弾いていて気づくのは、晩年に近いこの時期、モーツァルトさんは、「各調の持つさまざまな色合い」に、あるいは、「転調すること」に、すごく興味を持っていたのですね。

別の言い方すれば、長短24調の可能性?

「ロンド」も「アダージォ」も、一つのテーマが、6つとか7つの調で出てきますが、これって、オペラ「コジファントゥッテ」(1789年~1790年)の調性構成に通じるんではないですか?

私は「コジ」は、今スコアを見てどうのこうの言う余裕がないのですが、「モーツァルト大事典」のジョン・ストーンによると、「コジ」の調性構成は、シェ-ンベルクの12音技法に遠く通じるとか(詳細は事典参照してね)。

それを読んで、私は「ロンド」や「アダージォ」を思い出したわけです。

……もっと書きたいのだけど、プログラムノート執筆+練習があるので、また明日書きます。

おやすみなさい。♪

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