河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/30(土)13時半【生演奏でバッハを③】「フランス組曲」3番、6番。NHK文化センター京都教室(大丸より徒歩5分)

全曲通して

2006-09-30 23:02:48 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
東京にいる家族が帰ってきたので、プログラム全部を通して聞いてもらう。
全体の長さ、バランスなど、やはり他人の耳でチェックしてもらわないと心配。

ずいぶん私としては考えたプログラムだったので、全体としてはOK、ちょっと長いところをカットすることになるみたい。

面白かったのは、そのモーツァルトの曲に対する反応。

プログラムの中には有名な曲もあるし、私がしょっちゅう弾いてる曲も多いけれど、今回のような演奏会でない限り、聞くことのできないような小品、それらを聞くのがとても新鮮らしい。

やっぱりね、と思ったのは、アイネクライネジーグK.574(1789年)。
2~3分の小曲だけど、す・ご・い!
ポリフォニー+半音進行+大胆な和声!!

私一人ひそかに凄い曲、と思って弾いてたけど、やっぱり同業者(異楽器だけど)にそこをわかってもらえると、単純にウレシイ。

自分が作ったんじゃないのに、私のものよ、と自慢したい気分。♪

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K.330ハ長調ソナタの楽譜

2006-09-30 02:29:23 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」

もうすぐ10月。
そろそろ楽譜の詳細を比較研究しなくっちゃ。
というより、同じ曲を、異なった版(原典版=作曲者が書き残したそのままを印刷したもの。)の楽譜見ながら弾いていると、あれっと思うアーティキュレーションや強弱記号にぶつかる。

たとえば、K.330のハ長調ソナタ。
同じ原典版でも、ヘンレ版とウィーン原典版ではいろんな所が違う(音の高さとリズムは基本的に同じ)。 底本にしているものが違うからで、ウィーン原典版の後記には比較的丁寧にそのことが記されている。

底本は、自筆譜または初版譜が基本になることが多いが、自筆譜が残っていない場合も多い上に、その時のさまざまな事情がからむからややこしい。

初版を出版する時に、自筆譜からさらに作曲者が手を入れて強弱記号などを書き加える場合もあれば、作曲者が感知しない、他人による加筆が行われることもあったようだ。

K.330のヘンレの場合、小さなフォントで、f や p が書いてあって、これは初版に因っている。
が、この強弱記号はほぼ明らかにモーツァルトのものでない。
それは弾いてる者にはすぐわかる。
ウィーン原典版の場合は、だから、その強弱記号は印刷されていない。

アーティキュレーション(スラーなど)になると、もっとビミョウな問題になる。
特に、この曲の第1楽章は、右手の装飾的な音型が魅力なので、スラーの掛け方(=切り方)によって表情が変わる。

私は、研究者ではなくあくまで現場のモノであるから、こういう時は、弾いてみて素敵な方を取る。
それに尽きる。

ただ、モーツァルトは、楽譜を書き残すことに対して、ベートーヴェンほど執着がなかったというか、忘れないための軽いメモ程度の意識、というと言い過ぎだけど、そんな感じがある。

だから、ベートーヴェンの楽譜は、読めば読むほど深く読めるような所があるのに対して、モーツァルトはちょっと気まぐれ。
書くのが追いつかなかったのね。

有名なエピソード、「もう曲はできあがってます。…あとは書くだけです。…」を思い出します。

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作品の評価

2006-09-28 00:22:07 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
web 上の検索機能を使って、或る曲について、さまざまな人の感想や評価を読むことがある。 今回あらためて驚くのは、やっぱり人によって感じることはまったく違うのだ、ということ。

たとえば、「私はランドール」変奏曲について、一昨日だったかの日記(プログラムメモ)に書いたとおり、私自身は、充実した曲、と思うし、モーツァルト自身も気に入って何度も人前で演奏した、という話にも大いに納得がいく。

ところが、昨日検索しただけでも、けちょんけちょんに書いてる人がすぐ見つかる。 おまけに、ある音楽学者もまったく認めていない旨、書き加えてある。

シロウトさんはともかく、音楽学者さん、しっかりしてや。
現場の意見、聞いてちょうだい。

あるいは、K.330 ハ長調ソナタ。

第1楽章のこの生き生きとした天真爛漫の魅力。
弾く喜びを体中に教えてくれるタグイマレなソナタ、と私は思っているが、或るピアニストのコメントでは、他のソナタ(イ短調)と比べて劣る、と。

オトルって、あんまりよね~。
イ短調ソナタとハ長調ソナタは全然別モンじゃないですか。
これは、現場でも意見がちがうんやなぁ。

もし、ここに楽器と楽譜があれば、どこが素晴らしいか、各ソナタについて私は1時間くらいは話せると思います。でも、コトバ(文字)だけでの主張は、ほんとむなしいでしょうね。

モーツァルト自身もそういう外部の評価に悩んだらしいけれど、少なくとも、250年後、残された楽譜を通してその「音楽」が「よくできている」と思ってくれる人(ワタシ)に出会えたのは、お互いにうれしいことですね、Wolfy♪


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気持ちいいユビ

2006-09-27 00:15:23 | 06年「モーツァルトに会いたい」
なんでか、弾いててユビが気持ちいい。

なんというか、キイの深さがとても柔らかく感じられて、温泉つかってるみたいな気持ちよさって言ったらいいのかしら?
キイは、実際には約1センチ=10ミリ程度しかへっこまないけれど、その1センチが、とても深遠に感じられる。

実は、現代の立派なスタインウェイ(B型ですが)でモーツァルトを弾くのが、音色的に(派手すぎて)だんだんイヤになって来た時もあったけれど、今は、鍵盤のタッチの深さ、ある程度の重さが無限に感じられることの方を、優先したい心境。

フォルテピアノなどの鍵盤は、もっともっと軽いタッチで、軽いタッチというのは、実は、ものすごくコントロールが難しい。
でも、スタインウェイで、たとえば100通りくらいのビミョウなタッチの違いを体得していれば、軽いタッチの鍵盤でもそれを応用できる。

以前、シューベルトのピアノソナタなどで、和音をゆっくり押さえて弾く時に、温泉つかってるみたい、と思ったことあったけど、モーツァルトの速いパッセージでそう感じるのは今回が初めて。

不肖ワタクシの指、このトシになってようやくピアノの鍵盤と和解した?!

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プログラムメモ

2006-09-24 22:53:40 | 06年「モーツァルトに会いたい」
11月7日本番の『モーツァルトに会いたい』― ピアノ曲でたどるモーツァルトの生涯。
今日は、そのプログラムメモを書いた。
以下に転載します。
 
◇◇◇◇

5歳から、死の年35歳までの作品を年を追って弾いてみたい、と考えましたが、ただ音楽史的に「年代を追う」だけでは、演奏会として音楽的には充実しにくいものです。あるいは、音楽的によくできた作品を弾きたい、と並べてみると、時期が重なってしまったり。   

また、モーツァルトは、あらゆるジャンルの作品を残しましたが、時期によっては、オペラやシンフォニーに熱中し、ソロ作品を書いていない年代もあります。

このプログラムを組むのには、けっこう苦労しました。


◇メヌエット K.1、K.2、   アレグロ K.3 (1761年~62年/5歳~6歳)
・記念すべき、ケッヒェル番号1番を持つ愛らしい小品たち。

◇ロンドン音楽帳から K.15hh、K.15ii その他  (8歳~9歳)
・数多く書かれた小品から、異なった特徴の曲を選んで弾きます。

◇モルトアレグロ K.72a ト長調   (14歳)
・有名な肖像画「ヴェローナのモーツァルト」の中で、チェンバロの前に広げられた楽譜がこの曲。楽譜は、現在、断片(35小節)しか残っていません。演奏会当日、ひょっとしたら、曲の続きを私が作曲して弾くかも?

◇アダージォ ヘ短調 ソナタK.280より  (18歳)
・後年の名曲「ピアノコンチェルトK.488イ長調」第2楽章冒頭のメロディとそっくり。とても深い曲です。

◇「私はランドール」の主題による12の変奏曲 K.354 変ホ長調 (22歳)
・たいへん充実した変奏曲。「私はランドール」は、ボーマルシェのオペラ「セヴィリヤの理髪師」の中のロマンス。あまり有名ではない変奏曲ですが、何年か前、モーツァルトの変奏曲を探している時に楽譜を読んでみて、よくできている曲にびっくりしました。後で知ったことですが、モーツァルト自身もこの曲を気に入っていて、何度も人前で演奏したそうです。

ただ、各変奏曲自体は非常に充実しているのですが、構成にほんの少し疑問あり……、と思って練習していたところ、現在私が使用している楽譜(ヘンレ原典版、ウィーン原典版)以外に、変奏曲の順序が異なった版もあるとこのこと。本番までに、曲の順序を試行錯誤することになりそう。

◇ソナタK.310イ短調  (22歳)
・言わずと知れた、モーツァルトピアノソナタの白眉。今回のプログラムは作曲年代順に演奏するのが基本ですが、この曲だけは、トリに。

◇ソナタK.330ハ長調  (27歳)
・「かつてモーツァルトが書いた最も愛らしいものの一つである。」(アルフレート・アインシュタイン)

◇ロンドK.485ニ長調  (30歳)
・個人的なことになりますが、私が幼いころ、生まれて初めて弾いたモーツァルトの作品。

◇アダージォK.540ロ短調  (32歳)
・モーツァルトの数多い作品のなかで、唯一のロ短調の曲。

◇アイネクライネジーグ(小ジーグ)K.574ト長調  (33歳)
・モーツァルトが、ライプツィヒのトーマス教会(バッハが長年勤めていた教会)を訪れた際に書かれた、ポリフォニックな小品。半音進行など、弾いていてぞくぞくします。

◇メヌエットK.355ニ長調  (33歳)
・上記の「アイネクライネジーグ」と、今回はペアで弾きます。トリオなしの小曲。小曲なのに、大胆な響きに魅せられます。
最後の何小節かが書かれていない未完の曲で、シュタートラーが補筆。でも、弾いてみると、そこに若干の違和感が。できれば、別ヴァージョンを私自身が作りたいのですが?

◇アンダンテ(自動オルガンのための)K.616ヘ長調  (1791年/35歳)  
・鍵盤楽器のための曲としては、最後となる作品。ケッヒェル番号が626(「レクイエム」)までしかないのを思うと、感慨をおぼえます。
「妖精のような童話のお姫さまのダンスに伴奏する音楽」(アインシュタイン)

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イ短調ソナタ K.310 第3楽章

2006-09-24 02:43:34 | 06年「モーツァルトに会いたい」
このソナタは10年以上前にリサイタルで弾いたけど、やはり今回、以前とは違ったことに目がいく。

フィナーレ。
これは、プレスト(モーツァルトでは珍しい)。
そして、冒頭、4声(ポリフォニー)なのですね。

sop. ドー ー シ| ラー ー#ソ | ラー ーシ | レド シー
alto ラ ー ー#ソ| ミー ー ー | ミー ーー | ラ ー #ソー

ten. ・ ラ ミ レ | ・ ラ ド シ | ・ ラ ド#ソ | ・ ラ ミミ
bas. ・ ラ ー ー | ・ ラ ー ー |・ ラ ー ー | ・ ラ ーー

この、たとえば2小節目、右手の一拍目(左手半拍休み)、ミ と ラ の完全4度音程が、なんとも空ろな、ある意味で厳しい、独特の響き。
3小節目も同じ。
4小節目は、ラ と レ の完全4度。

左手は、必ず強拍が半拍休みの切迫感。
そしてバスがずうっと「ラ」の持続音。

以前に弾いたときも、一応それはアタマではわかってたけど、いわゆるバッハのようなポリフォニーではないから、なかなか4声に感じられなかった。
テンポも速いし。

今日は弾くだけだったけど、明日は、弾きながらすべてのパートを声だして歌いつつ練習するつもり。 ポリフォニーのくんれん。
ポリフォニーを、ポリフォニーのように弾くのは、私は得意だけど、この曲はちょっと異質。

これが、ほんとに4声に聞こえたら新鮮やろうなぁ。
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ヨガとモーツァルト

2006-09-22 23:33:23 | 06年「モーツァルトに会いたい」
久しぶりのヨガ。
今日まで、演奏会雑用(練習以外)のため、ヨガの時間が取れなかった。

サボりながらも10年以上続けていると、それなりに体得するものは多い。

今通っているスタジオはチケット制で、自分の好きな時間に予約できる。
私には都合がいい。
先生も、その都度いろんな人に出会えるのが新鮮。
同じポーズでも、その感覚の説明のしかたが先生によって違うから、いろんな角度で捕らえられる。
今日の先生(若い女性)、身体の内的チカラと、それに支えられたゆっくりした動きがとても美しい。 女の私がほれぼれする。

その先生の説明でゆくりなくも思い出したのは、演奏の、通奏低音的捕らえ方、といったようなこと。
つまり、地についたところがしっかり安定しているからこそ、パワーが満ちて、自由になれる、みたいな。

モーツァルトって、いわゆるロココ調とか、軽快とか、そういうイメージも一般的にはあるけど(私自身は、モーツァルトは劇的と思ってますが)、その、どちらかといえば高音域が活躍する曲において、バス(左手)を、通奏低音と思えばいいのだ、ということ。
そうすると、右手がとっても自由になれる。
今回、それが実践できるので、私はうれしくてしょうがない。

(通奏低音とは、バロック音楽の基本で、バス(低音・チェロなど)がまずあって、その上に、和音がのり、メロディがのるという音楽。メロディがいくら派手でも、バスが影の音楽の支配者、指揮者のような役割。)

な~んや、アッタリマエ、と思う?

でも、ピアニストにとってモーツァルトは、やっぱり幼い頃からの習性もあり、一応右手が主役と思ってしまうのね(何しろ10歳頃からモーツァルトは弾いてるんやから)。

だから、アタマではたとえ左手を通奏低音と思えばいい、とわかってても、なかなか実践がムズカシイ。
たとえば、最近の学生さん(京都市芸大)はみんな本当によく弾けるけど、そういう通奏低音的捕らえ方、というのは、やっぱ若いからできない。

今日は、K.330のハ長調のソナタ(ソ ッ ソーーーーファミミレドシ …)をさらったけど、1楽章なんか、もう右手がはしゃぎまくる。
それを、左手が、右がはしゃぐの知っていながら、冷静にテンポキープしつつ手綱を締めたりゆるめたり……。

う~ん、すばらしい。
この調子。♪

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練習できず

2006-09-22 02:24:29 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪

締切過ぎた十首、さきほどやっとできあがり。

今から、桂川の向こう、洛西郵便局まで車で。

今日は、お月さん出てるの?
夜の渡月橋あたり、雰囲気あるかも。

行きは五条通(9号線)を急ぐけど、帰りは、桂川沿いに北上。
渡月橋のたもと、天竜寺、小倉山を向こうに、野々宮神社などを過ぎて、嵯峨釈迦堂、大覚寺、広沢の池、仁和寺、竜安寺、金閣寺と過ぎるコース。

毎週、学校の帰りに通る道だけど、毎回通るたんびにほれぼれする。

夜に通るのは、また別の感じやろうなぁ。

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goo スタートです

2006-09-22 02:04:27 | Weblog
http://d.hatena.ne.jp/nana69/

↑ ここから引っ越してきました。

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