河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/30(土)13時半【生演奏でバッハを③】「フランス組曲」3番、6番。NHK文化センター京都教室(大丸より徒歩5分)

ニュース・来年公演決定

2008-03-23 23:41:22 | モーツァルトに会いたい・3
「モーツァルトに会いたい」シリーズ最終回「ピアノコンチェルト」の公演日程が決まりました!

09年3月20日(祝)、京都府民ホール「アルティ」(地下鉄「今出川」より徒歩5分)にて。
開演時間は、今のところ午後6時の予定。

コンサートミストレスは
あっと驚く玉井菜採さん(今売れっ子のソリスト・東京芸大准教授・芸大オケのコンミス)!

他に
fl.長山慶子(センチュリー主席)、cl.小谷口直子(京響主席)、vn.梅原ひまり、vla.山本由美子、vc.河野文昭、timp.山本毅(京都芸大教授・同級生です)、trp.竹森健二 などの皆さんが今のところ決まってます。

室内楽の延長のような演奏にしたいので
編成はなるべく小さく、と考えてます。

それでも30人くらいにはなるかしら?

23番イ長調KV488 と 24番ハ短調KV491 の2曲です。

今からたのしみ~。

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プログラムノート・「指の練習 KV626b/48」

2008-03-22 22:40:38 | モーツァルトに会いたい・3
3月10日「モーツァルトに会いたい3・モーツァルトマニアック」の
当日のプログラムノートの一部を以下に。

 3曲目は、演奏会で弾かれることは、まずないと言っていい曲「指の練習KV626b/48」です。
モーツァルトは、作曲家として生計を立てる以外に、ピアノ教師としても生活の糧を得ていました。
これは、ピアノ教師としてのモーツァルトが残した、ほとんど唯一の教材です。
面白いことに、細かい音符(16分音符)のすべてに、指使いの数字が書き入れてあります。
モーツァルトの場合、他に指使いが書き入れてある曲はほとんどありませんので、これはたいへん貴重なものです。

今回、この指使いで弾いてみて、一般的な現代の私達が使う指使いとはかなり違う、特異なものに私自身驚きました。
ですが、そこから読み取れることがいくつかあります。
―― 少し専門的な話になりますが、モーツァルトは、細かい音符をすべてポリフォニック(複数の声部)なハーモニーとして捉えていたこと、また、連続する16分音符を4つづつアーティキュレイト(区切る)していたことなどが読み取れます。
―― 難しい話はさておき、練習曲ではあってもさすがモーツァルト、響きがとてもきれいです。
曲の最後は、まだまだ続くように書きさしのままなのですが、今回は、一応曲を終わらせたいので、一音だけ私が音を変えて弾きます。

・・・・
コメントは、明日に。

今日は、母の容体がやや回復、
病院より車椅子で一時帰宅ということで
つかれはてましたー。
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プログラムノート2・ト短調アレグロ

2008-03-19 22:06:34 | モーツァルトに会いたい・3
3月10日「モーツァルトに会いたい3・モーツァルトマニアック」の
当日プログラムノートの一部を再録します。 

次の「アレグロ ト短調KV312」は、実は、未完の作品で、自筆譜は展開部の途中までで中断、その後、誰だかわからない人の筆跡で書き継がれています。モーツァルト晩年の窮乏生活のなかで、借金のために書くソナタの第1楽章だったと考えられています。
 ピアニストとして私が何よりも興味があるのは、この曲が短調のソナタだということです。モーツァルトの全作品中、短調で書かれたものはたいへん少なく、でもその短調の曲がいずれも名作であることは有名ですが、私自身の実感として、案外、完成されず断片として残っている短調の曲が多い、と言えるような気がします。そういえば、昨年6月の「モーツァルトに会いたい②」での「ピアノトリオ」の回にも、断片の短調のトリオを演奏しました。

・・・以下コメントです。

この曲は、最初は、その「誰だかわからない人の筆跡で書き継がれてい」る所も全部演奏するつもりでした。
が、練習しているうちに、だんだん腹が立ってきて。

弾くのが難しいパッセージでも、音楽的に素晴らしければ何の苦もないのですが
苦労して練習する価値がないようなパッセージを
時間をかけて何度も弾くのは・・・。

結局本番では、モーツァルトさんが書いた部分のみを弾きました。

ホントのこというと
モーツァルトさんが書いた箇所も
テーマなどはなかなかインパクトがあるのですが
その後の展開がもう一歩で
結局途中で投げ出したのも
なんだかよくわかるような・・・。

モーツァルトさんの短調作品は
たとえば
同時代先輩のハイドンと比べても極端に少ないのですが

もともとの資質として
短調体質ではなかった?

だから
時々短調作品を書くのだけど
なかなかうまくいかない。

でもときどき
音楽的必然性から
どっちかといえば苦労して(何しろ短調体質ではないのですから)
短調作品を書き

破棄したり
途中放棄したりしたのも多くありながら

その中の少数作品が
本当に音楽的に深いものになったのではないでしょうか。

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谷川さんんと漫才?

2008-03-17 22:44:22 | モーツァルトに会いたい・3
3月10日本番のプログラムノートを順次掲載するつもりだけど
その前に、
当日のお話も少し再録。

まず私が、京都芸術センターと楽器ペトロフのことを少し。

次に谷川さんが、なんで自分がここにいるか、ということを。
その際披露されたエピソードがけっこう受けてたみたい。

それは他でもない、戸隠での「お話と朗読と音楽の夕べ」の時のこと。

戸隠は、JR長野駅から車で約1時間の場所なのですが、
その長野駅に行くのに
私は、京都からまず名古屋まで新幹線、
名古屋で乗り換えて中央線で長野まで、というコースが常でした。

毎年、谷川さんや私は本番前日に戸隠入りをします。

ある年のこと、
私はぼんやりしてて
楽譜と衣装の入ったカバンを新幹線の網棚に置いたまま下車、
中央線特急に乗ってから気づきました。

(谷川さんは、途中、松本かどこかから乗車され、
たまたま私が座席で眠りこけてるのを見て
荷物が少ないなぁ、と思われたそうです。)

荷物だけが東京へ!!
と、超あわてましたが、
特急の車掌さんが連絡を取ってくれて
その荷物は新幹線の中で無事発見、保護され
東京駅に保管されました。

問題なのは、その荷物のピックアップをどうするか。
(何しろ本番を明日に控えて、私は楽器に慣れるためにも少しでも早く練習をしたいのです。)

長野駅に着いて
世紀の詩人、谷川さんは
こうおっしゃいました。

「僕が取りに行くよ。」

げげっ。

河野美砂子の忘れ物を
谷川俊太郎氏が取りに行く?!
しかも、長野~東京の往復!!!

谷川さんは
とてもなんというかデリケートにこちらの事情や気持ちを察して下さる方で
私がなんとしても練習したい、と思ってるのを察知、
谷川さんの方がそのとき時間に余裕があったので

口笛吹くみたいに気軽に
長野東京往復を
あっほピアニストのためにやってくださったのでした・・・・。

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当日プログラムノート+コメント 1

2008-03-14 21:56:37 | モーツァルトに会いたい・3
3月10日、皆さんにお渡しした当日のプログラムノートをアップ、
その下にコメントしてみます。

プログラムノート ―――――――――――――― 河野美砂子

 前回までの「モーツァルトに会いたい」シリーズでは、演奏の合間に、その曲の成り立ちやエピソード、あるいは演奏の裏話などをお話していましたが、今回は、谷川俊太郎さんが来てくださいましたので、その朗読やお話をお聞きすることにしたいと思います。曲目に関しては、以下をご覧ください。

 シリーズ第3回目の今回は、「モーツァルト・マニアック」と副題を付けましたとおり、演奏されることの少ない作品を中心にプログラムを組みました。

 最初に演奏します「前奏曲KV284a」は、以前は1778年にパリで書かれた「カプリチォ」と考えられていましたが、その後、手紙の内容や、自筆譜の紙質の科学的な研究などにより、1777年作曲とされるようになりました。姉のナンネルが、弟のモーツァルト宛の手紙の追伸に「c(ハ長調)からb(変ロ長調)進むプレアンブル(前奏曲)を送ってね。」と書いたものがこの曲だろうと推測されています。
 当時の前奏曲には二つの目的がありました。一つは、次の曲への導入。もう一つは、クラヴィア(当時のピアノ)の性能を試す、ということです。鍵盤のタッチの加減、調律の具合、各音域での響きなどを試すのに、こんな曲が弾かれたと想像するだけで楽しいものです。
 曲は、アレグレットから始まり、すぐに、小節線のない(拍子がない)パッセージが延々と続きます。めまぐるしくテンポや曲想が変化し、最後は4/4拍子のカプリチォ。曲は唐突に終わります。よし、この楽器の具合がわかったぞ、とでもいう感じでしょうか。

・・・以下コメントです。

この曲はインパクトがけっこう強かったらしく、
・・つまり、いわゆるモーツァルト的ではない、という意味で・・
お客さんの反応が大きかったです。

特に前半、小節線がない(拍子がない)のを延々と弾くっていうのは
練習時に意外に苦労しました。

バロック的な(拍の最初が重くて、その音から渦を巻くようにリズムが生まれる)リズムの感じ方が身につくと問題ないのですが。

モーツァルトって、やっぱバッハなのね。

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チケット完売その他

2008-02-16 03:24:51 | モーツァルトに会いたい・3
2月15日、「モツ会い③」の前売り券完売。
一ヶ月前なのに。
(当日券は30枚ほど出ます。午後6時より発売。)

谷川さんはやさしい人なので、
何日か前、チケットの売れ行きを心配して
チラシを置いてくれるお店(絵本屋さん)を
紹介してくださいました(涙)。

ご心配には及びません、とお伝えしましたが
まさかこんな早くに完売になるとは。

それとは別件。

昨日の原稿(短歌12首)、
いつもチェックしてもらってるS崎M嬢(SM嬢ではありません)に見てもらったところ、×が出て

え~ん

と泣きながら再考。

さきほどようやく仕上がりました。

明日もう一度SM嬢、もとい!S崎M嬢にお伺いして
ほんとに
ほんとーに
ピアノに集中します。


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とりあえず列挙

2007-12-24 23:03:43 | モーツァルトに会いたい・3
冬休みに入り、レッスンなどが少なくなった分
自らやらなければならない事の多さに
ちょっとたじろぎ気味。

とりあえずここに書くことによって
気分を切り替えます。

①さらう曲。

●ソロ作品
☆モーツァルト
・前奏曲(カプリッチォ)K.284a  ハ長調
・ロンド K.511            イ短調
・指の練習 K.626b/48      ハ長調
・アレグロ(ソナタ楽章) K.312  ト短調 
・ピアノソナタ K.533+494   ヘ長調

☆シェーンベルク
・6つの小品 Op.19
・組曲 Op.25

☆ベルク
・ソナタ Op.1

☆バッハ
・フランス組曲第4番 変ホ長調

☆ブラームス
・間奏曲 Op.119-1

●室内楽
☆プロコフィエフ 
・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番

☆モーツァルト
・ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.304 ト長調

(その他ベートーヴェンVn.ソナタ10番とR.シュトラウスVn.ソナタなど。)

②原稿

☆短歌の韻律に関する小論(塔)

☆作品月集評(塔)

③下調べ

☆シューベルトに関して

………
とりあえず、締切が過ぎた小論を書くべく
今読んでいるのが
『短歌と日本人』という6巻シリーズ(岩波書店)の中の
「韻律から短歌の本質を問う」(馬場あき子編)。

馬場あき子という人、やっぱり凄い。

お能にも造詣が深いこと プラス
記紀万葉から王朝文学など
古典の、幅広く奥深い知識 プラス
現代短歌の長年の実作者
としての発言が
とっても刺激的。

その文章や発言(鼎談)に
ぐいぐい惹かれる。

と書きつつ
今夜がクリスマスイヴであったことに
やっと気がつく。

私はクリスチャンじゃないので
関係ないのですが。
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チラシスタート

2007-12-22 13:07:18 | モーツァルトに会いたい・3
来年の「モーツァルトに会いたい③」のチラシが先日できあがり
5人のチェロの時から撒きはじめた。

さすが谷川俊太郎さんの人気のせいか
チケットすでに売れ始めてるみたい。

演奏会詳細は http://music.geocities.jp/misakn95/

ここにも一応載せます↓。

2008年3月10日(月)午後7時《モーツァルトに会いたい・3》
「モーツァルト・マニアック」

■ピアノ・河野美砂子   
■朗読・谷川俊太郎

■ 京都芸術センター(四条烏丸24番出口より徒歩5分・室町通り錦上ル東側) 
電話 075-213-1000

■演奏曲目   
モーツァルト作曲
 前奏曲(カプリッチォ)K.284a  ハ長調(1777年)
 ロンド K.511 イ短調(1787年)
 指の練習 K.626b/48 ハ長調(1788~9年?)
 アレグロ(ソナタ楽章) K.312  ト短調(1790年) 
 ピアノソナタ K.533+494   ヘ長調(1786~88年)  他
  
「モーツァルトに会いたい」シリーズ3回目の今回は、モーツァルトの作品の中でも意外な面に光をあてます。
いわゆる〈モーツァルトらしさ〉とは異なった曲や、演奏されることの少ない、けれど魅力に満ちたピアノソロ作品を中心としたプログラムです。

谷川俊太郎さんは、その長年の詩作のなかで、詩集「モーツァルトを聞く人」(1995年)があることからもわかるように、モーツアルティアンとしても長いキャリアをお持ちです。
言葉を生み出すプロとしての朗読やお話は聞き逃せません。
↓谷川さんとの交流などを書いたエッセイがお読み頂けます。
http://music.geocities.jp/misakn95/
           
もと京都市立明倫小学校の歴史ある空間と、そこに伝わる約100年前の楽器、ペトロフの響きとともに、新しい音楽会の形をお楽しみください。
          
■前売り券
一般 3000円/学生1500円 (当日各500円増) 全自由席・定員200名
      
■申込・問い合わせ  コンサートモーツァルト
※受け付け次第、振込用紙同封のうえチケットをお送りします。
 ・電話 075-432-9070 (月~金曜日・10時~5時、土曜日・10時~12時)
 ・ファクス 050-1359-4384
 ・メール conmoz69@ybb.ne.jp
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「モーツァルトに会いたい」を英訳すると?

2007-12-12 22:37:19 | モーツァルトに会いたい・3
7日金曜日は「塩見裕子ヴァイオリンリサイタル」本番。

私の愛するベートーヴェンVn.ソナタ10番と
R.シュトラウスVn.ソナタを
アルティで弾けたのはほんとに嬉しかった。

この1年の
「モーツァルトに会いたい」シリーズの経験が
とても生きてる、と言って下さった方があって

土曜日は
短歌関係の会。

その後、
締切を一週間も過ぎた原稿書き

プラス
来年演奏会(複数)のプログラミング試行錯誤と
チラシ作成。

今日は学校で
ピアノデュオの試験。

思えばこの一ヶ月あまり
ほんとーに過密スケジュールだった。

8回ほどの本番。

その中には
源氏物語について話すことから
ブラームスについての講演会なども。

こうやって
仕事がそのまま勉強になるっていうのは
ありがたいことです。

今日
「モーツァルトに会いたい③」のチラシ作成で
デザイナーさんが英語の副題を出してこられたので

英語のニュアンスとしてどういうものがいいのか
(want to see Mozart では変よねぇ)
かつてお世話になったKim先生に相談しようと
ECC(英会話学校)に電話したところ

すぐに
そこにいるネイティヴの先生方にも聞いてみる、
とのこと。

折り返しの電話では
「conversations with Mozart」という案が
とてもいい感じ、とのこと。

さっそく、それ、いただき。

ECCの先生方、ありがとー。
たすかりましたー。


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知らんかった!

2007-12-03 01:20:06 | モーツァルトに会いたい・3
昨日終わった本番のあと
締め切り過ぎた原稿、
7日本番などを抱えながら

来年3月の「モーツァルトに会いたい③」のための
プログラミング苦心中。

そのなかで
晩年のソナタK.533(第3楽章はK.494)ヘ長調を
弾くことにしていたので
CDをあらためて聞く。

す・す・すご~い!!

この曲
なんでかあんまり演奏会では取り上げられないけど
なんてすごい曲なんだ!

モーツァルトさん、
晩年の人気凋落+ビンボー生活のなかで
こういう曲書いてたのね。

私が
この曲の凄さを
なんとしてもお客さんに伝えるからね。
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再来年の話

2007-11-01 23:22:42 | モーツァルトに会いたい・3
来年の3月
「モーツァルトに会いたい3(ピアノソロ+谷川俊太郎氏朗読)」は決定したのだけれど
その後、芸術センターのピアノ「ペトロフ」が修理に入り
いつ終わるかが確定していないので
次の「モツ会い」計画が宙吊り状態。

私としては
「モツ会い4・ピアノで聞くオーケストラ作品」(連弾)というのを
ぜひやりたいのだが。

そしてその次は
「モーツァルトに会いたい5・最終回・ピアノコンチェルト」を。

23番K.488イ長調と、24番K.491ハ短調。

これは芸術センターでは無理なので
アルティで。

なるべく室内楽的に
少人数で。

とはいっても
ハ短調コンチェルトは
ティンパニも入るので
やっぱり大変。

さまざまな条件を考えて
やるとすれば2009年(再来年!)の3月になるけれど
もう今からそろそろ計画を立てないと間に合わない。

ナンと言っても出演者が多いので(30人以上)
いろいろタイヘンみたい。

先日、アンドレ・プレヴィンが
N響を弾き振り(指揮+ソロピアノ)したK.491を教育TVで見た。

以前、プレヴィン演奏の
モーツァルトピアノトリオのDVDを見て感激したのを思い出す演奏だった。

私も弾き振りしてみようかな(笑…)。
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