名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里の取り入れ風景

2011年09月25日 | セカンドルーム

 

連休3日目に入って、どこの家も取り入れの追い込みで大童だ。
相変わらず霧の朝を迎えたが、今日も農作業日和となった。
秋の取り入れは色々なスタイルがあって、昔ながらの手作業からコンバインや籾の乾燥機、精米機などを使う農家まで様々だ。


ここは面積の狭い田が多いので、1条刈りのバインダーを使い、乾燥はハサ干しが主流である。
ハサも作業が容易で体力的にも楽な、2~3段掛けが多い。

これなら老夫婦でも、おばあさんとお嫁さんだけでも出来る。


5段掛けも見かけるが、建築現場の足場を組むときと同じで、かなりの重量と強風に耐えられるように組む技術が要る。


場所を有効に使えて、低いハサより良く乾くが、上段に一人が乗り、もう一人が稲束を投げ上げるだけの体力と、身軽さも必要とされる。
ハサの向きも、南北や東西、やや偏った向きなど、日照や風の通り道などを読んで、場所ごとに違う方角を向いている。
わが田は、川沿いに風が流れるので、南北のハサである。
北側は日照がないので、風乾を頼りに稲束を四分六に振り分けて、四を北にしている。
これも教わったことだが、長年の経験で最も効率よく乾く方角が、場所によって決まっているようだ。


コンバインは比較的規模の大きい農家や、兼業農家で時間をかけられない人が主に導入している。


刈り取りから籾にして袋詰めにしたり、パイプから籾をトラックやコンテナに吐き出して、そのままライスセンターへ持ち込めば、乾燥から精米まで一貫作業で製品化される。
コンバインで脱穀した後の藁は切断して田にばら撒かれるが、藁のまま残すことも出来る。

乾燥藁は、主に飛騨牛飼育農家へ出荷されるが、田んぼの藁人形は、コンバインで脱穀した後の藁を乾燥するためである。
日暮れが早くなった山里の田んぼでは、それぞれの家に合ったスタイルで、今日も秋の取入れが急ピッチで進められていた。

我が家は昨日で完了しているので、応援隊はおみやげ用の枝豆やささげ、茗荷などを収穫して帰っていった。
秋の取り入れも一段落して、世間並みに行楽の秋を楽しむシーズンがやって来る。

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2 コメント

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稲刈りおつかれさまでした。 (こつこつ)
2011-09-25 20:32:29
ハサ干しも家や地方によっていろいろありますね。
木曽に行ったとき、また違った光景がみれました。

うちの隣の田んぼはコンバインで仕上げていますが、その向かいはすぐ止まってしまう小型の稲刈り機でやっておられるのでどうしたものかと秋になればいつも見てしまいます。
米文化の違い (山里の住人)
2011-09-26 15:39:00
こつこつさん
米文化の違いのようですね。
信州や木曽では10段掛けを見たことがあります。

腰を痛めてコンバインを導入したとか、様々な風景が繰り広げられて興味が尽きないですね。

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