田んぼへ行く道すがらのクルミに、花がたくさん付いていた。
大木に似合わず可愛い小さな花は雌花で、秋にはたくさんの実を付ける。
今頃山の木に咲く花は地味なものが多いが、どれも愛らしくて味わいがある。
菜園でもエンドウが次々と花をつけ始めた。
蕾みもたくさんあるので、これからが楽しみだ。
トマトの花を、今朝2個見つけた。
順調に育っているようで、これもたくさんの実を付けてくれるだろう。
雲ひとつ無い快晴の今日は、田植えを終わった田んぼの補植をした。
田植え機が入れない田んぼの4隅と、欠落している場所に苗を植える作業である。
長靴では足が取られるので裸足が一番動きやすいが、小石や茎の小片が気になるので、いつも古靴下を履いてやっている。
腰にどじょう掬いに出てくるような苗を入れた籠を縛り付け、手ぬぐいでほお被りをした上に麦藁帽子をかぶっている。
かがんだ姿勢で背中をじりじり焼かれ、水面からの照り返しで顔もひりひりする。
3時間ほど掛けても、やっと田んぼの半分程しか出来なかった。
これ以上続けたら腰も固まってしまいそうなので、残りは後日することにして切り上げた。
毎度のことだが、野良仕事をするたびに、むかしの人の根気と体力に驚嘆するばかりだ。