真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

ローマ法王の呼びかけ

2012年02月04日 | Weblog
『ネット社会の人々よ『沈黙は金」』だとローマ法王ベネディクト16世が呼びかけている。インターネットで答えを探したり、自ら発信するばかりでなく、より深く理解し合うために『沈黙」を大切にしようと。

安易に答えを求める現代の風潮をいさめ、沈黙の大切さを説いたものだが、このメッセージは世界のコミュニケーションの日に向けたものである。法王は、答えを探す検索エンジンやソ-シャル・ネットワークを多様していることを指摘している。

『途切れることのない問いは、人々の落ち着かなさを表している。うわべだけの意見交換では人々は安らげない」とくぎを刺してもいるのだ。確かにそう思う。若者たちは何時も誰かと繋がっていないと不安なんだと思う。でもその繋がりはなんの意味も無い、上辺だけ、その場限りの繋がりで、そして繋がっていることに神経をすり減らし、気を使い、孤独と不安と闘っている人たちだと思うのだ。

コミュニケーションとは何かを再度考える時なのかもしれない。一人で静まって、自分と対峙して初めて自分の心や気持ちが分かるものだ。いつも誰かと携帯でメールや通話、ツイッターなどに労力を費やしているなんて馬鹿げていると思う。

5週間我が家にいて、韓国に戻っていたホームステイの学生も、四六時中、スマートホンを手から離さず、韓国の友人や両親とメールと電話で話していた。留学やホームステイの意味も違っているようにも思うし、これでは留学を通じて得られるものも半減してしまう。

一人で海外に行き、海外に滞在中は一人で全てを行う。そういうことを通じて自信がつくものだ。何より自分というものが、もっと良く理解できるようにもなる。今のコミュニケーション手段は便利さが不便さを呼び、人間関係迄もおかしくしていると思うのだ。

法王は、『神は沈黙の中で語られる」「沈黙の中でこそ笑われは良く聴き、良く理解出来る。」と呼びかけたのだが、一人にならなければ、自分の声も聞こえない。
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