真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

観光税をもっと取ろう

2024年05月17日 | Weblog
連休が終わって国内は少し静けさを取り戻したように思うけど、コロナ禍の水際対策が緩和され、しかも円安が進んだため、外国人観光客の来日は衰えない。これに伴い、観光公害も増え、ホテル代や外食費も高騰する。円安が今後も続けば、日本人の生活はさらに圧迫されるだろう。

オーバーツーリズムによって、京都では市バスが外国人旅行者で一杯になって地域住民が日常生活に利用することができない、鎌倉駅ではゴールデンウィーク中には駅の外まで行列ができ、乗車するまでに1時間近く待つというニュースが報道されている。  


また、観光客に人気のある場所付近の住宅街では、庭や敷地内に食べ歩きのごみが捨てられたり、私有地に無断立ち入りされたりする。多くの観光客がタクシーを利用するため、住民が利用できない。ショッピングセンターの混雑やレンタカーの交通事故も問題となってい。


さらに、民泊の増加などによる地価・家賃の高騰や、治安の悪化で住民が流出するという、地域価値の低下現象も懸念された。 歴史的建造物への落書きや、自然破壊、店の雰囲気の悪化などの観光資源劣化問題もあった。こうなると、国内旅行者の減少にもつながる。


政府観光局(JNTO)の3月17日発表によると、2024年3月の訪日外国人客数(推計値)は308万1600人で、過去最高の更新は、4年8カ月ぶりだ。3月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国66万人、台湾48万人、中国45万人、アメリカ29万人、香港23万人だった。  

外国人旅行客が増えたのは、円安のためだ。日本の観光地の価値が急に高まったためではない。外国人にとって日本での旅行や買い物が安くなったために起きたのだ。それは、2013年に大規模金融緩和が導入されて、円安が進んだから生じ、2023年からも急激な円安が進んだ。

その結果、ドル円レートは、2019年の1ドル=110円程度から、2024年4月の155円まで円安になった。このおかげで、外国人は、2019年当時より4割程度豊かになった。このために2024年に外国人旅行客が急増したのだ。  

オーバーツーリズムがあるからといって、旅行者の入国を制限するわけにはいかない。阻止しようと思えば、円高を実現するしかないが、まずは、訪日観光客から観光税を4割ほどあげて、負担してもらうことのほうが手っ取り早い。

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