下がったのは再浮上無し。
報酬が引き下げになったのは「調剤基本料」である。
新たに設けられた受付回数の1,800回以上で集中率の95%以上は、これから変化していく可能性を秘めている。
あまりにも2,000回と1,800回が近過ぎる。
1薬局の平均受付回数は1,200回くらいだったはずだ。
となると1,500回の線は消せない。
更に、ほとんどの集中率が85%となっている。
そうなると次回以降は1,800回の85%になるかもしれない。
ただ、この85%も甘い予想である。
1店舗の平均集中率は70%程度である。
80%になっても不思議ではない。
すでに支払い側からは「調剤基本料」の一本化の提案もでている。
「調剤基本料」の要件に右往左往しないためには、我が道を行くではないが、地域の処方箋のシェアを高める方が賢い選択のような気がする。
「調剤基本料」にさらなる波が押し寄せている。
それが同一グループによるくくりである。
新たに3万5千回が加わった。
これも4万回と近過ぎる。
さすがに2万回はないかもしれないが3万回はありえる。
ここの引き下げを何と読むかは今後の経営に大きく関わってくる。
頭をひねり、今からの仕掛けが必要になる。
またはハードルを越えたなら、次のハードルまでたどり着かせる策が必要になる。
次に「調剤料」が危ない。
今回の報酬全体に流れる動きは「対物から対人へ」である。
対物の本体が「調剤料」である。
今回が始まりと考えておく必要がある。
何といっても懸案だった日数倍数制にメスが入った。
ただ、まだ大きな意味では日数倍数制は残っている。
「調剤料」自体の引き下げもあるが、後ろに控えているのは「剤」の在り方である。
3剤までも認められている根拠などない。
4剤目の作業は、それまでと何ら変わりがないにもかかわらず認めない根拠がない。
更に「一包化加算」は医学的根拠がない。
ただ単に患者サービスの一環とみなされると報酬はなくなる。
報酬は保険からではなくなり自己負担へと変わる可能性がある。
自己負担になると患者から取れないので薬局負担となる。
そうなるとできるだけコストを下げた調剤の必要性が出てくる。
それが機械化となる。
今でも薬学的必要性がないときは実費にて請求となっている。
もっと自分たちの”飯のたね”の関心を深めよう。
そして、声を上げよう。
さげまんは今まで勝ち得た権利かもしれない。
下げてはいけない。