医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

経営者に必要な要素であるK(知識)A(能力)E(経験)を表します。Kaeマネジメントはお役に立つ知識の提供を目指します。

儲けない話

2015-10-31 06:43:16 | 薬局
まさかのサプライズだ…

昨日、財政制度等審議会から調剤報酬のあり方について、次回改定に関する提案が出された。
この提案は重い。
お金に関することは運営する側(厚生労働省)から、お財布を握っている側(財務省)へと権限が移行している。
厚労省がいくら必要性を主張しても無い袖は振れない。
昨年と今年出された「骨太の方針」が具体性を持って襲いかかってきた。

昨年出された「調剤重視から服薬管理・指導重視への転換」が見事に出てきた。
先ず、調剤料の定額化と剤数の引き下げがあるようだ。
現行の日数が増えると点数も増える日数倍数制を定額制に持って行きたいようだ。
この根底には院内と院外の格差是正がある。
院内処方では投与日数や剤数にかかわらず1回の処方につき定額(9点)とされている。
これは凄いことである。
とりあえず激変緩和処置として2016年の改定では水準を半分程度引き下げる案が出ている。
2018年の改定で定額にする予定である。
こうなると計数調剤の事務職員の活用は必須となる可能性が高い。
この他にも剤数の引き上げも検討課題になっている。
引き上げと言っても既に3剤までだから病院と同じ剤数は1剤までなのか。
また、一包化加算も大幅に減額となる。
逆に薬剤服用歴管理指導料は評価する方向にある。
効果的、継続的かつ一元的な管理指導を行っている薬局に限りとあり、今の段階ではその全容は見えてこない。
ただ、お薬手帳を算定するために何度も手帳の発行や、薄っぺらな手帳の利用について批判が出ているのことを批判している。
薬剤師1人につき処方せん40枚は緩和の方向で検討するらしい。
これにも裏があり処方枚数をたくさんこなした場合、薬歴管理が手薄になることが考えられる。
そんな事になると容赦なくバッサリ自主返還が待っている。
襟を正す必要がある。

今年の「骨太の方針」からは後発医薬品調剤体制加算が厳しくなる。
先ず使用が進んでいない薬局にペナルティーを課すことになる。
このペナルティーが60%を要求して10点の減算処置になる。
こうなると目の前のDrに気を使っている場合じゃなくなる。
後発医薬品調剤体制加算は60%以上が8点、70%が12点とハードルが高くなり、報酬は大幅に引き下げられる。

また、門前対策として特例調剤基本料の拡大を要求している。
従来の4,000回超及び70%超が2,500回超及び50%に、2,500回超及び90%が1,200回超及び70%に変更になり、その特例調剤剤基本料が18点と大幅に引き下げとなる。
もちろん特例調剤基本料になると基準調剤加算を算定する要件が24時間開局となる可能性もある。
その基準調剤加算も、ある人が予想していたように1本化もあるようだ。
この場合は2の算定要件になると思われる。
しかも備蓄品目数の引き上げや夜間・休日対応などの実績が求められる。

私の予想は「厳しくなるぞ!」だけは当たっていた。
しかし予想以上である。
もっといろいろな考察をお伝えしたいが、残念ながら昨日から出張で、その後は骨休めで休暇を取っている。
気楽に過ごせると思っていたが心は気が気ではない。

ただ、あくまでも財務省からの調剤報酬に係る改革の論点として出された内容である。
これを元に中医協の議論へと発展させる。
中医協には調剤報酬を目の仇のように追求する委員がいる。
どこまで現実味を帯びてくるのか今後の動向に目が離せない。

出張先にての指先入力にて誤字脱字にはご注意願いたい。
そして、胃が痛い。




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儲け話

2015-10-30 06:40:03 | 薬局
2,680円の価値を知る。

処方せん単価の平均は8,000円程度だったと思った。
この内訳として調剤技術料がほぼ3割である。
と言うことは2,400円になる。
残りが医薬品となるが、例えば薬価差益が5%あるとすると280円になる。
実際には、もっとあるのかもしれない。
合わせると2,680円となる。
1枚の処方せんで2,680円もの利益が出る。

この1枚を処理するのに、いやいや処理じゃない。
調剤するのに要する時間はどれくらいだろうか。
受け付けて入力して、調剤、監査、投薬まで含めて10分もかからないと思う。
これって凄くないか!

一般のOTCを販売する場合、利益率が25%とすると10,720円の販売をしないと2,680円の利益は出て来ない。
1万円を超えるOTCを販売するのにどれくらいの時間を要するだろうか。
もちろん目的買いの人は早いかもしれない。
あるドラッグストアを経験した薬剤師が、1万円を超える商品を購入いただけたら商品を車までお届けすると言っていた。
確かに、1万円を超えるお買い物にはそれ相当の努力が必要だと思う。
時間もかかるだろう。

歯科診療所の経営が厳しいそうだ。
全国に歯科診療所は6万8,000軒を超えている。
過剰なのかもしれない。
あまり馴染みはないが、たまに知り合いの歯科医を訪ねて治療をしてもらう。
最初から最後まで私にかかりっきりじゃないが、何だかんだと小1時間ほどかかってしまう。
きれいな女性の歯科衛生士に「口を大きく開けて」と言われと何だか恥ずかしさを感じてしまう。
バカなおやじである。
そして、会計をするとせいぜい1,000円程度だ。
となると3割負担の私の歯科医療費は約3,300円程度となる。

私は床屋に1ヶ月半か2ヶ月に1度くらいしか行かない。
と言うより床屋が短くカットしてくれるので長引いてしまう。
もっと長めにカットしてくれれば月に1度は通うのにといつも思う。
時間はほぼ1時間かかる。
料金は顔を剃らないので定額(4,000円)から300円引いた3,700円である。

薬局って儲かるよね。
10分で2,680円もいただけるのにって考えちゃう。






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いけ!

2015-10-29 06:36:14 | 薬局
懇親会が大事。

私のセミナーは内容もさることながら、終了後の懇親会が大事だと考えている。
薬剤師の欠けている能力に「雑談力」と「営業力」を常に言い続けている。
引っ込み思案と言うか大人しいと言うか、自分から積極的に話に行かない人が多いような気がする。
きっと話題が薬のことしか思いつかないからじゃないだろうか。
確かにくすりに関することは詳しいし日常的な会話も弾む。
しかし、世の中は仕事が終わった後まで引きずりたくないものだ。

そうなると雑談力がどれだけあるかにかかってくる。
この雑談力であるが話のネタは新聞やテレビ、雑誌となるが、意外に薬剤師はどれも見ていない。
先ずは新聞を取っていない。
だからと言ってスマホなどで購読するわけでもない。
要は、あまり世の中の出来事に興味がないようだ。
もちろんテレビも見ない人が多い。
トレンディーなドラマは録画してみるかもしれない。
ニュースは見ない。
雑誌も読まない。
私と同じで袋とじにしか興味がない。
ところで袋とじのついた週刊誌が置いてある薬局があるが、だれが袋とじを最初に開けるんだろうか。
かくして上手に他人とのコミュニケーションが出来ない人が多い。
まして最近の若手はアルコールも苦手で酔った勢いもない。

同じ様に営業力にも欠ける。
MRから調剤を始めた人はそれなりに営業力もある。
しかし、始めから調剤薬局に勤めると自ら出かけるのが億劫になる。
何か言われたらどうしようと初めから構えてしまう。
基本的に営業は行けばいいのだ。
何か上手に話をしようと思うから動けなくなる。
挨拶だけでもいいじゃないか。
2017年4月から消費税が2%上乗せになる。
これをきっかけに院外に出そうと考えている医療機関もあるはずだ。
院内で調剤すると思いのほかコストがかかっている。
調剤機器や消耗品(分包紙など)などにかかる消費税分は全て控除対象外消費税としてコストになってしまう。
医薬品は消費税分が薬価に含まれると言うが、消費税を上回る値引き交渉は面倒だ。
そんなきっかけが目前に迫る中で、医療機関に営業もしないで処方せんが出て来るはずもない。
どんなに断られても折れることなく通う勇気が営業力だ。
断られたって、もう来るなと言われたっていいじゃないか。
命まで取れる事などない。
名刺だけ置いて来るだけでもいい。
それでも営業だ!

そんな事もあって、当社の懇親会では私も動くが人も動かす。
いろいろな人との交わりが雑談力と営業力を身につける訓練だからだ。

昨夜は、信州の地酒を飲み過ぎた。
雑談力と営業力の副作用かもしれない。
うっぷl!
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逆転ぎょうむ

2015-10-28 06:27:10 | 薬局
凄く気になる。

23日に厚生労働省より「患者のための薬局ビジョン」が発表された。
これについてマスコミ各紙からコメントが出ている。
どれも同じ様な内容にちょっとうんざりしている。

その資料の中で凄く気になる部分がある。
それが先日ブログでも紹介したが「かかりつけ薬剤師としての役割の発揮に向けて」の部分である。
ここには「対物業務から対人業務へ」として記されている。
薬剤師の役割を大きく「患者中心の業務」と「薬中心の業務」に分けている。
現状を表していると思われる左側の図には「患者中心の業務」が全体の2割程度で、残りの8割が「薬中心の業務」してある。
その「薬中心の業務」とは処方箋受取・保管、調製(秤量、混合、分割)、薬袋の作成、報酬算定、薬剤監査・交付、在庫管理となっている。
それが何時をもってか期限が示されていないが、右の図に移行させるようになっている。その図では割合が逆転している。
「患者中心の業務」が8割で「薬中心の業務」が2割となっている。
では「患者中心の業務」とは、処方内容チェック(重複投薬、飲み合わせ)、医師への疑義照会、丁寧な服薬指導、在宅訪問での薬学管理、副作用・服薬状況のフィードバック、処方提案、残薬解消である。
これはまさに昨年の「骨太の方針」に掲げた「調剤重視から服薬管理・指導重視への転換」である。
これをどうやって切り替えるのかと言うと、手段は一つしかない。
それが調剤報酬である。

これをやるために薬歴の未記載や無資格調剤などをあえて表に出して、議論をするきっかけづくりにしたと思われる。
私の予想は錠剤のピッキングは事務職でも認められると考えている。
薬剤師会などが錠剤も含めて、全て薬剤師がやっているなどとうそぶいているが、その発言は危ない。
かえって罠に入り込んでしまう。
調べたら直ぐ分かることだ。
本当に薬局で薬剤師によるピッキングをやっていればいいがそうでは思えない。
そうなると逆に足元をすくわれる。
それよりも正直に認めて、全て薬剤師が調剤を行っている薬局と、そうでない薬局の報酬を自ら決めて申し出た方が得策だと思う。
何と言っても内部告発もあるんだから。

後出しじゃんけんはずるいと非難される。





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それぞれの話

2015-10-27 05:36:04 | 薬局
がぁ~んとなる話。

死因1位は何と言ってもガンである。
ただここ数年の傾向として死亡率は横ばいだそうだ。
その中でも気になるのは女性の乳がん死亡率だけが上昇傾向にあること。
どちらかと言うと大きい方が好きな気がする。
女性の方は乳がん検診を積極的に受診したほうが良さそうだ。

意外なのは男女ともすい臓がんが増加していることである。
何に気を付けたらいいのか難しい部位である。
男性に多いのは食道ガンだ。
これは喫煙率との関係がありそうである。
20代の喫煙率が問題になっており、男性が36%、女性が13%となっている。
これからは薬剤師による禁煙指導も大切になる。
薬剤師の喫煙はどこかで縁切りが必要かもしれない。
その体験談が相談者に対して説得力が出る。

これからもがんにかかる人は増えることが予想される。
どうやら国はガン患者の在宅も押し進める様だ。
薬剤師への期待も深まる。

話は変わり。

最近、薬局で何が売れるのか考えていた。
処方元の診療科にもよるが来局者は高齢者が多いのではないだろうか。
では、高齢者が必要とするモノやサービスは、と自分なりに掘り下げてみる。
何気なく行き着いたには、いつものEDと軽尿失禁である。
これについては何度もお伝えしてきた。
さらに思いついたのが健康食品である。
そんなものは既に飽和状態だとバカにされそうだが…ちょっと違う。

売ろうと思うのは"にんにく"である。
実は、これからのインフルエンザの時期に向けて私はニンニクを食べるようにしている。
周りへの迷惑よりもセミナーでインフルエンザウィルスの散布よりはましだ。
食べ方は市販の生にんにくを買ってきて、かけらをバラす。
そのかけらの下(根の部分)を切り取る。
それを沸騰した熱湯で約4分ほど煮る。
熱いままを水気をとり皮も取る。
皮は簡単に取れる。
これをキッチンペーパーに並べて保存する。
少なくとも10日以上はカビも腐敗もしない。
それ以上持ちそうだが、その前に食べ尽くしている。

で、本番はこれからだ。
にんにくといえば青森である。
青森は田子が有名らしい。
そこから無農薬のにんにくを仕入れて薬局で販売する。
もちろん上手な食べ方も教える。
にんにくはスーパーなどにもあるが、徹底したこだわりを演出する。
もちろん生産者の顔写真も入る。
畑のようすなども紹介する。
ちょっとお高いが中身が濃いことをアピールしてみてはいかがだろうか。
そんな話をセミナーでしていたら"黒にんにく"の作り方を伝授してもらった。
ただ、簡単ではない。

まだまだ薬局で売れそうなものはある。
薬局に来てくれているのは患者様じゃなくお客様の発想が大切だ。

そんな話に参加者の頭はがぁ~んとなった。

先週の21日からの旅も今日で終わる。
朝一番の飛行機で東京に戻る。
駅から空港までは約40分かかる。
6時10分発のバスに乗る。

あぁ~しんど!

なんだか鞄が重いと思ったら研修先から「魔王」をいただいた。
大魔王じゃないよ。
魔王だよ! (楽しみ)




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ドンとこい

2015-10-26 06:21:15 | 薬局
現状を認識せよ。

社内研修に呼ばれる機会が多くなってきた。
今の経営環境を愁て少しでも社員に現状を認識してもらい、これから取り組む改革に対して意識を傾けて欲しいとの願いだ。
確かに、現状を知らせずに経営者が声を大きく叫んでも反発だけが返ってくる。
今回は経営者だけの力では乗り切れない。
社員の協力があってこそだ。

そこで、研修を始める前に「事前課題」をお願いしている。
先ずは、自分達がいる薬局や周りの環境などを5つほど考えてもらっている。
この内容はどんな事でもいい。
よく出てくるのが「人が足りない」である。
よほど違法な状態でなければ工夫はいくらでもあるような気がする。
正直なところ、有り余っている薬局などほとんどないと思う。
そうじゃなくって、例えば「医薬分業に対するバッシング」「薬剤師業務の見える化」「医療費抑制」など出てくることを期待している。
それはそれで何でもいい。

次に薬局の現状も調べてもらっている。
処方枚数の月平均枚数や平均単価、在庫金額、手帳の持参算定率、ハイリスク薬算定件数、後発医薬品の使用率なども必要だ。
これらを昨年の同時期と比較してもらっている。
処方枚数が減少している場合は、その原因を考えるきっかけにして欲しい。
平均単価が下がったのは何が原因かなどである。

意外に、分かっていそうで分かっていない現状を確認する。
全ていい方向にあるならいいが、ダメな傾向を知らずに放っておくのは困る。
現場だけじゃない。
経営者自らも認識していないことも多い。
それだけ"どんぶり勘定"でもやって来れたんだと感じて欲しい。

そう言えば厚生労働省から出されている来年度の社会保障費の概算要求の増加分は6,700億円となっている。
早くも財務省は5,000億円までしか認めない方針を示している。
やっぱりそろそろ丼も壊れちゃいそうだ。

たまたまある業界紙をホテルで時間つぶしに読んでいた。
やっぱり大手調剤チェーンはかなり動いている。
高機能な薬局を目指す準備や地域ケア会議へのアプローチ、在宅訪問に関する社内研修など余念がない。
「薬局経営研究会」で感じるのは、どうも"時代遅れを生きている"ってことである。
参加者を批判しているのではない。
時代を感じさせる機会がなかったのだ。
でも、「薬局経営研究会」の参加者は確実に時代を感じ、時代について行こうとの意欲が芽生えてきている。
チャンスは生かすものだ。
俺にドンとついて来い

3連荘で喉が枯れている。
よく考えたら、その後もあり5連荘だった。





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かかりつけ、かかってこい

2015-10-25 05:38:27 | 薬局
出来るのか"かかりつけ"は。

23日に厚生労働省から突然のように「患者のための薬局ビジョン」が公表された。
しかも「策定」となっているので決定時事項だ。
これからはどこの医療機関を受診しても身近にあるかかりつけ薬局に行く仕組みを作るそうだ。
そんなに都合よく患者は動くのだろうか。
詳しい内容についてはすでに何度も触れている。
そこで、ちょっと気になる部分を紹介したい。

かかりつけ薬剤師は患者が薬について不安などが出た場合、いつでも電話で相談できるようにする。
いつでもは24時間365日で昼夜を問わずである。
しかも電話でとなるとかかりつけ薬剤師になったら、携帯電話の番号を患者に知らせる必要が出てくる。
女性は嫌だよね。
私みたいに変な誘いをしたくなる奴も出てくる。
その他にも一般用医薬品や健康食品などの知識を有して相談できることが求められる。
そんな資格制度ができるようだ。
しかも常駐だそうだ。
店舗移動が難しくなる。

気になるOTCの品目数だが、要指導医薬品等は「供給能力や助言体制が出来るように」におさまった。
その他に「健康サポート薬局」には高度な薬学的機能として、抗がん剤や抗HIV剤などに関する知識が求められ、医療機関との連携も重視される。

今回のテーマは「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」となっている。
2025年には全ての薬局をかかりつけ薬局にするとも記されている。
以前は5万7,0000軒の全てとしていたがさすがに全てはなくなった。
さらに薬剤師の業務を「対物業務から対人業務へ」も大きな課題となっている。
ここでも対物とは調剤行為そのものを言っているようだ。
で、対人業務とは処方内容のチェック(重複、飲み合わせ)、医師への疑義照会、丁寧な服薬指導、在宅訪問での薬学管理、副作用・服薬状況のフィードバック、処方提案、残薬解消だそうだ。
何気なく思い出して欲しいのが「調剤重視から服薬管理・指導への転換」の「骨太の方針」である。
かなり現実味を帯びてくる。

また定期的にPDCAで実績を確認して進めるともある。
その実績とは「かかりつけ薬剤師・薬局の数」「疑義照会の実態」「24時間対応と在宅対応の実態」「残薬解消状況」「後発医薬品の使用状況」だそうだ。
こうなると追跡調査が始まる。
調査結果が出るたびにケツを叩かれる羽目になる。

そして注目に値するのは管理薬剤師の責任の明確化である。
薬歴未記載や無資格調剤が起きた要因に管理薬剤師の管理責任が問題になっている。
管理薬剤師は開設者に必要な意見を述べる義務がある。
開設者は管理薬剤師の意見に基づき改善を図る義務を負う。
それを怠って問題が生じた場合、管理薬剤師から改善に関する意見があったにもかかわらず、改善がないのは開設者の責任となる。
管理薬剤師は意見をきちんとした「意見書」として開設者に提出しておかないと、後で言った言わないになりかねない。
開設者に知らんふりをされると管理薬剤師の責任が問われる。
ここは認識しておきたい部分である。

昨日は博多で4時間の研修を行った。
意識の高い参加者なので内容も盛り上がった。
残念ながら女性の参加がなく、私の下ネタも続発してしまった。
今日は社内研修のお手伝いである。
午後から3時間ほどだが何を伝えたらいいのか今更ながら思案に暮れる。

そんなせいか早く目が覚めた。



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どうなる、どうする

2015-10-24 06:19:27 | 薬局
ともかくずたぼろだ。

22日に社会保障審議会の医療部会が開催された。
中医協と並んで来年の診療報酬に対する基本方針を決める会議だ。
中医協委員とは若干異なるが医療側には調剤医療費を何としても下げたい中医協委員が出ている。
迎え討つはこちらも中医協委員の薬剤師会代表である。

そして、何としても話題を調剤医療費に目を向けさせたい事情がある。
それは病院の入院医療費に触れさせたくないからだ。
ここでの審議は厚生労働省として11月下旬から12月初旬に基本方針として策定される。
そこに「調剤医療費の適正化」が記載されるのかどうかだ。
「適正化」とは厚労省用語で引き下げを意味する。
実は、この基本方針が出来上がる時期には報酬改定のほぼ概要は決まっているはずだ。
12月初旬では年明けの2月の答申に間に合わない。
一種のパフォーマンスではあるが、そこにたどり着くプロセスは大事である。

日医側は薬局における"かかりつけ"にクレームをつけている。
医師や歯科医師は患者とマンツーマンで対応している。
しかしなぜ薬局の場合、薬剤師ではなく薬局なのか。
薬局で患者とマンツーマンの対応が可能なのかと痛いところをついてくる。
これは単なる意地悪だ。
したがって求める要求も「かかりつけ薬剤師・薬局の評価」「かかりつけ薬剤師・薬局による薬学的管理や在宅医療等への貢献度と評価・適正化」「いわゆる門前薬局の評価の見直し」である。
考えようによっては全てが"かかりつけ薬剤師"にかかっている。
出来ない事情を敢えてぶつけている。

そして、いつものように調剤医療費の伸びが大きいことを指摘する。
後発医薬品調剤体制加算は約600億円も費やしている。
これを自分たちに回せと言わんばかりの発言も出てくる。

どこかで決着を付けなければならないと思うが、院内と院外の費用の差の根拠を中医協の場で示して欲しいと言われる。
この根拠は難しい。
かなり前から調剤報酬に関するエビデンスを示せとの意見があったが、それに対する行動はなかった。
それらがすべて露呈した形となっている。
さらに、診療所と門前薬局のマンツーで経営が成り立つ事に疑問を投げかけられる。
どうすることも…I can not !

中医協で叩かれ、社会保障審議会でも叩かれ、規制改革会議や骨太の方針でも見直しが図られて逃げ場はない。
正直なところ日薬の代表が可哀想になる。
私なら逃げ出しているかもしれない
または、ケツをまくって「だったら、どうしろって言うんだ」と開き直っているかもしれない。
明るい話ができずに申し訳ないが、相当まずい。

昨夜で3連荘の「薬局経営研究会」の10月が終わった。
どこも会場には余裕がある。
少しでも多くの人と話が出来ることを願っている。
明るい夜明けが迎えれるように。




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例外なし

2015-10-23 06:27:45 | 薬局
バサバサやってくる。

21日は中医協の開催があった。
いつもなら出かけていくが出張が入っていて参戦できず。
残念だが仕方がない。
ただ資料を見るだけでも何がどうなりそうなのか見えてくる。
今回は新聞でも報道があったように8年ぶりのマイナス改定となりそうだ。

医療費抑制の議論でよく使われるのが、2000年度を起点として2012年度の医療費の伸びがある。
医療では入院医療費が30%アップしており、調剤医療費は138%もアップとなっている。
これのカラクリは何度も説明しているが、これを持ってして入院医療と調剤に焦点を当てた抑制策が練られている。
そんな背景から先日の中医協のテーマは入院医療費についてである。
その他として"がん"を取り上げていた。

先ず、前回の診療報酬改定からどんな変化が起きたかであるが、もっとも医療費が高い7対1看護が、平成26年3月時点で約38万床だったのが平成27年4月時点では約36.4万床と1年間で約1.6万床しか減少していないとしている。
もっと減らすつもりだったのだ。
減少にさせられた主な理由は「重症度、医療・看護度の必要度の基準を満たせなかった」「看護師の確保が困難」「平均在院日数の基準が満たせなかった」である。
かなり厳しいハードルが課せられている。
重度、医療・看護度は医療のあまり必要ではない患者を入院させていた事へのペナルティである。
こうなると医療度のある程度高い患者の確保が必要になる。
看護師の確保も大きな問題だ。
入院医療において看護師の員数はかなり厳格にチェックされる。
基準を満たせなければ猶予なく減額になる。
薬局はあまい。
保健所が監査に来ても「今、募集中です」とか「探しているんですが、いないんです」などの適当な理由で終わってしまう。
これは薬局の許認可と厚生局の療養担当規則がリンクしていないからだ。
でも、次回の改定では根拠の見えないが40枚に薬剤師1人が発動されるかもしれない。
そして平均在院日数が長くなっても基準を満たせない。
これはまさしく在宅医療への移行をさせる仕組みが院内にできていないことをうかがわせる。

結果として、ワンランク下の10対1看護や地域包括ケア病棟へと格下げとなる。
格下げとなると収入が下がる。
いつも言っているが守られているような医療でさえも容赦なく引き下げは始まっている。

そして問題は138%もアップしている薬局となる。
皆さんを脅すつもりはないが覚悟は必要じゃないだろうか。
姿が見えてこない"かかりつけ薬局"を評価するようだが、その準備は大丈夫か。
そんな話を「薬局経営研究会」でもたっぷり言い聞かせてきた。



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ありゃら、こりゃら

2015-10-22 06:24:37 | 薬局
目先のあれこれよりも、10年先のあれこれ。

やっと少し薬局の経営者も来年の調剤報酬改定はただならぬものがあると感じてきたようだ。
調剤報酬だけじゃない。
薬価が下がって尚且つ価格交渉が暗礁に乗り上がる。
今までより薬価差益が5~7%くらい減るかもしれない。
例えば、薬価本体が5%ダウンとするとして、残りの1~2%は価格交渉で医薬品卸に押し切られたって感じになる。
何と言っても医薬品卸の経営もかなり切羽詰っている。
ここ数年で大型のM&Aなどがあってもおかしくない。

これからは調剤報酬の上がった下がったや、取れる取れないなどと右往左往する暇などない。
大事な問題は10年先の出来上がりを想定して欲しい。
既に始まっている”地域包括ケアシステム”がどう影響するかだ。
実は、ここへの対応が一番重要になってくることを忘れてはいけない。
ブログでも何度も警鐘を鳴らしているが、来年の診療報酬改定は2018年に向けた準備にすぎない。
最も大きな変化は診療報酬と介護報酬の同時改定がどう出るかにある。
ここはかなり大胆な制度修正が図られる。
既存の仕組みを壊さないと2025年の地域包括ケアシステムは見えてこない。

財務省は社会保障費を2018年までの3年間は5,000億円に押さえると言っている。
今までの社会保障費の増額は約1兆円だった。
それを半分にするというのだ。
かなり無理をしないと出来ない技である。
8月末に出てきた厚生労働省の社会保障費における概算要求では6,700億円と、この時点で1,700億円オーバーしている。
どこをそぎ落とすのか。

昨年の6月に制定された「医療介護総合確保推進法」が2025年の”地域包括ケアシステム“を実現させる法律である。
これによると10年後には病床が20万床も無くなるとされている。
これはかなり病院にメスが入ることを示している。
特に鹿児島県では1万700床、熊本県では1万600床、北海道が1万300床の削減が予想されている。
恐ろしいのは九州だけで約5万床の削減予想となっている。
どうなる九州、どうなる医療である。
それだけ医療費財源が切羽詰った状態である。

医薬分業がこれだけ批判され、院内と院外の格差が問題となり、対価に見合ったサービスの提供に疑問視が投げかけられる現実において、調剤報酬にはメスではなく鉈を振るわれてもおかしくない。

この危機的状況を少しでも改善させるには、自分たちの報酬に関する主張が必要だと思う。
言われっぱなし、やられっぱなしにならない様に、薬局としてどこに報酬を付けて欲しいかをはっきりさせるべきだ。

と言いながら、もう遅いとも感じている。
今頃は半分以上が決まっちゃったような気もする。

昨日から今月の「薬局経営研究会」の大阪がスタートした。
「暗い話が多いですね」と言われたが、現状は既に暗いことに気付いていない。
その暗さから光明を探るのが「薬局経営研究会」である。
私の持ち得る全ての情報を駆使して光を見出したい。




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