神が去り、霜も雪も待ち受ける厳しい季節がやってくる。
変化は常に水面下で粛々と進められている。
表に現れた時は、まさに”時すでに遅し”なことが多い。
ある業界団体の薬局は来るべき時に備えた準備に余念がない。
手前みそにはなるが、当社の「薬局経営の知恵袋」または各地で開催の「薬局経営研究会」に参加の経営者等も、しかるべき行動を怠らなければ安泰じゃないかと思う。
頭で理解しただけでは何も成果は生まれない。
ただ残念ながら多くの中小薬局には水面下の変化すら知らないことが多い。
旧商店街のアーケードにある商店は、まさに水面下の変化に気づかずに、気がついた時は閉店せざるを得ない状態になっていた。
10年ほど前に中小企業診断士として商店街活性化事業に係わった経験がある。
私が担当したのは茨城県、福島県、北海道の地方の商店街だった。
私の説明が悪かったのか、変化の現状は理解してくれても動いてはくれなかった。
過去のしがらみを捨てることが出来なかったようだ。
その大きな要因として経営者の高齢化があった。
時代は変わったのだ。
その後、何気なく訪れてみるとうらぶれた居酒屋チェーンに様変わりしていた。
国というより政治家は日本薬剤師会を大事にしてくれる。
これは会長がだれであろうと、過去の流れで培ってきた組織があるので必然的である。
なぜなら薬局または薬剤師の組織で地方支部を持っているのは日本薬剤師会だけだからだ。
この組織の存在は大きい。
国全体の選挙には日本薬剤師会が、地方選挙では県や市、地区などの薬剤師会の応援は、とある宗教団体に匹敵する支援となる。
雲をつかむような選挙活動よりは極めて安心できるはずだ。
そんな組織も魅力に欠けるような気がする。
会員の多くは中小薬局の薬剤師である。
ここへの支援は薬学的知識の充実も大事であるが、それ以上に事業の継続に関する情報じゃないだろうか。
組織は、その構成する会員があってのことだ。
この有利さを上手に生かして欲しい。
本気で生き残りたいなら、だまされたと思ってこのブログを見て欲しい。
何か感じたら当社のホームページにあるYouTube動画を見て欲しい。
いい飽きたが“茹でカエル”ではダメで、「賢いカエル」なら熱くなる前に外に飛び出すはずだ。
居心地がいい湯加減のうちに、その居心地の良さを捨てることかもしれない。
などと、感傷の晩秋の景色を眺めている。
明日からは11月である。
変化の進化するスピードは速い。