医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

半分も要らない

2020-06-30 03:15:47 | 薬局

儲けてはダメとは言わないが…。

 

毎年のことであるが、この時期は製薬メーカーの経営者の報酬が公表される。

今回も凄い。

単純な比較なので間違っているかもしれないが、あるメディアから引用すると武田薬品工業のCEO207,300万円だそうだ。

その他にも研究開発トップが104,600万円、CFO66,400万円であり、3人とも日本人ではない。

いつの間にか武田薬品工業は和から洋に変化したようだ。

この他にもアステラス製薬のCEO53,700万円、エーザイの執行役員が52,300万円と続く。

製薬メーカーの役員の報酬は1億円を超える人が多い。

ある面では儲かる業界なのかもしれない。

同じ業界でこれだけ多くの1億円プレイヤーが出せることに、何か仕組みの不自然さを感じさせる。

ただその儲けの基になっているのが日本の医療保険制度における薬価かもしれない。

 

今、中医協では来年の薬価中間改定をどうするのか議論されている。

国の財源的には実勢価格に合わせて薬価の引き下げが必須の課題である。

これだけ報酬があるなら…と思うのがげすな考えかもしれない。

基本的に薬価制度で守られた薬価から出る利益なら、ちょっともらい過ぎな気がする。

 

ユニクロの柳井社長が100億円を寄付した。

会見で「時代が変化する中で、世の中は問題だらけだ。特に医学の世界はがん、ウイルスでまだわからないことばかり。長期的視点で医学に助成できることを考えた」と動機を語ったそうだ。

かっこいい。

ただし、ここで100億円も寄付されると、その後いくら寄付しても小さくなりそうで困る。

お金は死ぬまでに使い切れるだけあればいい。

変に残すとろくなことにならない。

素晴らしい選択だと思う。

でも、まだたくさん残っているんだから凄い。

 

因みに、気になることがある。

それは大塚家具だ。

4期連続赤字に転落である。

既に身売りしてヤマダ電機の傘下に入っている。

何があったとかと言うと社長が交代しただけである。

経営とは恐ろしいもので経営者の采配ひとつで変わる。

 

事業を承継した2代目経営者に言いたい。

時代は常に非連続だ!

現状に甘んじるな。

 

早いもので今年の半分が過ぎてしまった。

残りの半分も…迷い、もがき、やばい。

 

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必然性への必要性

2020-06-29 03:11:10 | 薬局

粛々と進んでいる。

 

自民党内にデータヘルス推進特命委員会がある。

昨年の530日にとりまとめが自民党内に提出され承認されている。

その中に「オンライン診療・服薬指導・電子処方箋」に関する提言が出されている。

その提言が今月24日に委員長一任で了承されたようだ。

ここから見えてくることは、新型コロナウイルスの影響が色濃く反映されることだ。

一任された委員長とは元厚生労働大臣である。

それなりに影響力がある。

しかも首相と仲がいいらしい。

 

新型コロナウイルスの感染予防から初診や対象疾患の縛りを緩和する特例処置が今も続いている。

これに対して「コロナ収束後は特例を基に戻すのではなく、やってみて良かったことはやるべきだ」との見解が委員長から出された。

要は国民のニーズがあれば取り入れる方向らしい。

 

そこで問題である。

以前から気になっているのが冬場に向けたインフルエンザと新型コロナウイルスの共演である。

この対策はかなり手ごわい。

しかも本番に入ってしまうと患者は寄り付かなくなる。

対策をアピールできるのは、少し収まった今しかない。

感染予防としてどんな提案が出来るのか。

患者が不安にならずに薬を受け取れる仕組みが大事になる。

それがオンライン診療であり服薬指導ではないのだろうか。

感染が始まると医療機関にも薬局にも患者は遠ざかる。

 

札幌での自粛生活が続いている。

どこに行くにも家内の”ぬれ落ち葉”のように付いて行く自分がいる。

デパートの食品売り場は自粛生活の楽しみの一つだ。

確実にコロナ太りに陥っている。

そこで気づくのはそれぞれの売り場でいろいろな工夫が施されていることだ。

人間は必死になるといろいろ考えるものだ。

薬局にはどんな工夫があるのか。

投薬口にビニールシートだけか。

入り口のアルコール消毒液の設置だけなのか。

患者が来ることが前提では対策にも限界がある。

 

それにしても不便な時代になった。

どの店に入るにもマスク着用となっている。

入り口ではアルコール消毒が欠かせない。

マスクなしでは外出はできない。

 

ところで日本医師会の新会長はオンライン診療をどうするのか。

それよりも中小薬局が対応できるオンライン服薬指導の在り方研究が急がれる。

今のままでは乗り遅れたことを知らないで、ポツンとバス停で待つ人のようになりそうだ。

 

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夜明けの始まり

2020-06-28 04:08:39 | 薬局

終わりが見えない仁義なき戦いが始まっている。

 

東京都の新型コロナウイルス感染が徐々に増えている。

北海道の感染者も地味に減らない。

どうにもやるせない。

夜明け前の暗闇の外には雨が降っている。

でも、朝の来ない夜はない。

新型コロナウイルスの感染からの夜明けはいつになるのか。

 

任期満了に伴う日本医師会の会長選が27日に行われた。

何やら裏で見えないやり取りがあったようだが、4期(8年間)務めた現会長が破れ、新しく会長が選ばれた。

いつまでも同じ人間が権力の頂点に立つといいことはない。

今の首相も次から次と変なほころびが見え隠れしている。

世の中は本人の意思とは異なる方向に流れることがある。

長く居座ると知らぬ間に抜け出せなく。

アリジゴクのごとく一度はまるとアリは死ぬまでもがくことになる。

 

現会長は政治力もあり、大きな組織を動かせるリーダーシップを備えていたと思う。

何といっても現首相とのつながりが強く、自民党とのパイプも太い。

さらに大きな医療法人のトップに立って采配を振るっていた。

新会長はちょっと異なる立場から、どんな采配を振るうのだろうか。

 

中医協や厚生科学審議会などの会議での発言はかなり強烈で、薬局にはあまりいい印象はない。

日本薬剤師会の会長は、今回の新会長誕生に「けっこう仲がいい」などのコメントを出しているようだが、はっきり言って「だから」と言いたくなる。

国の財政は火の車である。

節約できるところは社会保障費しかなく、中でも医療費は大きな改革の時期でもある。

限られた財源の配分は、どこかを減らして、どこかに付ける戦いになっている。

その先頭に立つ人が会長になる。

仲がいいなどと言っていると足元をすくわれる。

 

会長選を制してのコメントは「(政府に対しては)是々非々で臨む。言いづらいこともはっきりと申し上げていく」と決意を語ったそうだ。

確かに、今までは言いづらいことをはっきり言ってきた。

立場が人をどこまで変えるのか。

そして立場は人を大人対応にさせる。

 

ブログの原稿を書いているうちにうっすらと夜明け前の明るさが感じられる。

まだ雨は降っている。

 

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不信

2020-06-27 04:56:49 | 薬局

自粛と思いながら閉じこもりが始まっている。

 

緊急事態宣言が解除され、根拠のない解放感からなのか、またぞろ感染拡大は始まりつつある。

小樽では24日に高齢者による「昼カラ」でクラスターが発生した。

6080代の8人が感染し、その家族の1人も感染している。

最も危ない年齢である。

因みに、「昼カラ」とは古い喫茶店などが昼間にやっているカラオケである。

意外に、この利用者が多い。

家にいても何もすることがない。

それなりに健康なのに介護保険のデイサービスも利用できない。

利用できないのではなく利用したくない。

自分は高齢者だとの意識がない。

「年寄りと一緒にするな」が意味不明である。

基本的に介護認定が厳しくなっているので、簡単に介護保険の適用にもなれない。

 

新型コロナウイルスは人とのつながりを微妙に損なう危険性がある。

職場でコロナ感染が発生すると何気なく退職者が増える。

薬局ならどうだろうか。

薬剤師は会社に対するつながりが薄いような気がする。

医療機関でも看護師の退職があったと聞く。

日ごろ偉そうにしている経営者が感染すると、これ幸いと去っていくかもしれない。

薬剤師は経営者とのつながりも薄い。

 

関係先とのつながりも危うくなる。

高齢者施設ではクラスターの発生に敏感である。

薬を届ける薬局から感染者が出ると身の危険を察知する。

どこの薬局からでも薬は届く。

 

薬局からコロナ感染者が出ると、いつの間にか薬局名が「コロナ薬局」と呼ばれるようになる。

嫌な響きだ。

暖房機のコロナは「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」と社長からのメッセージ広告が613()の新潟日報に掲載された。

その内容は切ないものを感じさせる。

 

自粛から萎縮へとつながり閉じこもりになりそうだ。

誰だって新型コロナウイルス感染者にはなりたくはない。

 

先月、床屋で髪をカットしてきた。

その数日後に、その近くを通った時に床屋が閉まっていた。

思わずコロナじゃないのかと疑ってしまう。

感染するかもしれないと不安になる。

翌日は赤と青のぐるぐるが回っていた。

 

何となく自分が嫌になってしまった。

 

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Dgs,DRGみたい

2020-06-26 03:56:18 | 薬局

何が引き付ける要因なのか分析が必要じゃないのか。

 

22日にツルハHDが決算説明会で、調剤売上が855憶9,700万円あり、その伸び率が前年度比11.6%であることを発表した。

このクラスの10%以上のアップはただものではない。

単純に1年間に90億円近く調剤売上が増えていることになる。

90億円となるとそれなりの中規模会社が誕生したことになる。

驚くのは処方箋枚数が5.5%増で825万枚以上だそうだ。

1年間で約43万枚の処方箋が増えたことになる。

しかも処方箋単価は1万372円と1万円越えである。

これだけの売上があっても全体に占める割合は、たったの10.2%しかない。

ドラッグストにとって調剤市場はまだまだ伸びしろがあると見られている。

 

ドラッグストアの中でも脅威なのはウエルシアHDかもしれない。

先期の売上が1,554憶5,200万円で、その伸び率は19.8%である。

約2割の伸びは年間で300億円規模の会社が誕生したことになる。

さらに今期の目標が11.2%アップの1,729憶円だそうだ。

どこから処方箋を集めるのだ。

 

スギHDだって負けてはいない。

先期の調剤売上は1,052億7,900万円で15.6%の伸びを示している。

ココカラファインとマツキヨ連合も凄い。

合わせると1,142億4,800万円になり、それぞれの前年度比は両社ともほぼ9.5%である。

ドラッグストアの調剤売上が既に1,000憶円を超えている。

何なんだろうか。

この伸びる要因を分析する必要がある。

このままだと近々中に飲み込まれる可能性が高い。

 

ドラッグストアは新型コロナウイルスの影響からインバウンド(海外旅行者)の売上が大幅に激減している。

ところが内食が増えて売上を伸ばしている。

ここで注目したいのはスーパーではなくドラッグストアの食品が売れている。

ドラッグストアは常に「蛻変(ぜいへん)の経営」である。

北陸から攻めてくる「くすりのアオキ」が生鮮に強いナルックスを子会社にした。

これにより刺身などの鮮魚部門が強化される。

ますます処方箋を扱うスーパーに様変わりする。

 

地方都市におけるドラッグストアはかなり食品に力を入れている。

中にはドラッグストアと称しながら売上の半分以上が食品と言う業態もある。

このままいくと逆にスーパーが処方箋を扱う時代も近いかもしれない。

既に、アメリカでは処方箋はスーパーマーケットの大事な売上源であり、大事な集客要因でもある。

 

大事なことは今じゃない。

近未来である。

 

ここで問題だ。

「地域連携薬局を目指す上でドラッグストアと差別化を図るポイント」を以下の視点から考えて欲しい。

・ドラッグストアの調剤が伸びているわけ

・上位ドラッグストアの調剤売上の現状を把握する

・選ばれる薬局の条件

これもある会社の店長研修に向けた事前課題である。

なかなかいい答えが返ってきたので嬉しくなった。

ただ、ドラッグストアの略としてDSと勘違いしている人が多い。

DSはディスカウントストアの略だ。

 

ではドラッグストアは…?

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エアー会議

2020-06-25 03:00:24 | 薬局

自分の背中は自分では見えない。

 

事務所で退屈していたときに、横で何やら妙な声が聞こえて来た。

いるはずもない女性の声である。

その日は東京の顧問先と社長(公大)が、当社の事務所にて打ち合わせの日である。

 

実は宮崎の会社の社内打ち合わせ会議がZoomで我が事務所につながっていた。

妙な声とは事務所には存在しないテレボイスから流れていた。

凄い時代がやってきた。

東京の事務所にいながら宮崎とつながる。

今回は東京の会社社長が宮崎の会社の打ち合わせ会議に参加するらしい。

要は、他の会社がどんな内容の会議をやっているのかを参考にさせてもらう趣旨だ。

自分の会社のことはなかなか自分では、いいのか悪いのかの評価がしづらい。

そこで他の会社から「人の振り見て我が振り直せ」である。

 

新型コロナウイルスは先が見えない不透明な時代を迎えている。

普段の業務に忙殺されていると気づきづらいが、これからのことを憂う社長にとっては暗中模索と戦っている。

そんな時に参考になるのが「他はどうなんだ」である。

気になるが同じ地元では何かと問題が生じる。

だからと言って県外への移動は気が引ける。

もちろん時間も費用も掛かる。

そんな時に便利なのがWeb会議じゃないだろうか。

気づきが満載である。

 

実は、私も顧問先とのWeb会議を行っている。

もちろん私が接続できるわけがない。

社長にホストとなってつなげてもらっている。

電話では伝わらない雰囲気が何となくつながったような気になる。

昨日も札幌から遠い九州の端っこをつなげての定例打合せがZoomを使って行った。

横で家内が「さっきの声は〇〇さんだよね」と驚いている。

便利な世の中になったものだ。

 

当社の活動として薬局経営研究会や顧問先への訪問もわずかに始まっている。

何となくの不安から躊躇する人も多い。

社員が集まるのは危険度が高いが、社内にWeb環境があるなら強力な武器となる。

今は連絡手段として大事な時期かもしれない。

新型コロナウイルスが沈静化した今だから次の準備が必要になる。

 

現場に伝えたいことがある。

薬歴の未記載が医薬品医療機器等法(薬機法)に、どのような影響を及ぼすのか。

さらに次回の調剤報酬への波及とその対応はどうする。

今回の2度の補正予算の財源はどこで補填されるのか。

ドラッグストアの調剤売上が伸びているのはなぜだろうか。

3月からの患者減は自分たちの給与に影響はないのか。

忘れかけているが「対物業務から対人業務への移行」はどこまでできているのか。

9月から始まるオンライン服薬指導への準備は出来ているのか。

 

などなど夏から秋にかけての準備は目白押しである。

ソーシャルディスタンスで動けない社長は悶々と過ごしていいのか。

 

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識がある者の考え

2020-06-24 03:10:13 | 薬局

 

来年度予算に向けた「骨太の方針」が見え始めてきた。

 

22日に第9回の経済財政諮問会議が開催された。

その中に4人の有識者議員がいる。

そこから提出された「医療・介護におけるデジタル化の加速」と言う資料がある。

今回は新型コロナウイルスの感染を踏まえての内容となっており、デジタル化として「オンライン診療」と「電子処方箋」が取り上げられている。

ここで取り上げられると確実に「骨太の方針」に盛り込まれ、来年度予算に組み込まれて政策としても動き出す。

この「骨太の方針」は、今後を読む大事な予告ととらえる必要がある。

通常は6月に公表されるが、今年は新型コロナウイルスの影響でひと月後れとなっている。

 

その内容であるが「オンライン診療に対する医療機関の見える化」への抜本的改善とある。

より国民が利用しやすい仕組みとしてアピールされるようだ。

感染第二波に向けて確実に動きがある。

リスクの高い高齢者や希望する患者に対する積極的な活用を促すのではないだろうか。

さらに薬がもらいやすくなるように電子処方箋の導入も急がれる。

俗にいう「一気通貫」って奴である。

何が一気通貫なのかよくわかんないけど。

これに関しては厚生労働大臣が令和4年の夏をめどに運用開始としている。

こうなると既に決まった話になる。

それを踏まえての準備が必須となる。

 

上記から医薬品医療機器等法(薬機法)の改正で、今年9月に省令として出される内容も「骨太の方針」を踏まえて修正されそうだ。

現状で認められている新型コロナウイルス対応の電話による初診も何等かの形で認められる可能性も高い。

現状認められている緊急対応と、9月からのオンライン服薬指導との違いはよく理解しておきたい。

 

ある会社の店長研修の事前課題に「オンライン服薬指導に向けた対応」として以下の内容を書いて提出してもらっている。

・処方箋を受け付けた際の手順

・薬の配送と料金の回収方法

・オンライン処方箋が集まる仕組み

この会社とは年に1度であるが1日にわたる長時間の研修を数回行っている。

そのせいか答えがかなり現場を踏まえたいい感じで出てきている。

やはり研修は積み重ねだと自分なりにご満悦している。

 

さて、皆さんは何と答えるのかな。

 

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じゆう円は不自由

2020-06-23 04:38:48 | 薬局

71日から優良なレジ袋は無料でもいい。

 

経済産業省から「202071日よりレジ袋有料化がスタートします」と告示されている。

もちろん薬局もその対象となっている。

悩ましいが既にどうするのか決まっていると思う。

問題はその値段にある。

イオンなどは4月から既に「雑貨ポリ袋M」が2円、「食品ポリ袋L」が3円、「衣料専用ポリ袋など」が5円ンとなっており、それぞれに消費税が追加される。

コンビニのセブンイレブンは71日から「小・中・大・弁当用」のA4サイズが3円、「特大」が5円だそうだ。

もちろん消費税は別途追加される。

 

と言うことで薬局でも7月から有料化が始まる。

よく耳にするのは15円が多い。

この場合の5円に消費税がどうなるのかが微妙に大きな問題である。

5円に含まれるともちろん5円のままであるが、消費税が別になると5.5円になり四捨五入で6円に跳ね上がる。

でも安心してください。

国税庁ホームページでは、「小売店などが総額表示に伴う税込価格の設定を行う場合において、1円未満の端数が生じるときには、その端数を四捨五入、切捨てまたは切上げのいずれかの方法により処理しても差し支えありません」としている。

と言うことは5円なままでいいとなるのか。

 

ある地方都市で、薬剤師会から「レジ袋は10円で統一するように」との連絡がきたそうだ。

さすがに10円の場合は切り捨てとはならない。

なぜ10円かと言うと、調剤報酬が10円単位だからだそうだ。

それはいいかもしれないが10円の消費税はどうなるのか。

さらに、レジ袋の仕入れは3円程度じゃないかと思う。

それを10円で売っちゃうってことになる。

儲かるほどではないが患者本位ではなさそうな気がする。

そもそも薬剤師会で価格を統一していいのだろうか。

公正取引委員会は黙っていない…ってことはないのか。

 

私なら5円で患者にお願いしたい。

そんな自由はないのか。

大手調剤チェーンでは、ジャガイモやトウモロコシなどの再生可能資源から作られるバイオマス素材が、25分%以上配合されているレジ袋を使って無料での配布の話もある。

10円ももらうと患者は何と思うだろうか。

 

薬局がどうなるのかわからないが

札幌に帰ってきてテレビを見ていると、地元のコンビニの「セコマ」がレジ袋を当面無料だそうだ。

その他にも大手飲食チェーンの「吉野家」「すき家」「ケンタッキー・フライド・チキン」でもバイオマス素材のレジ袋を導入し、引き続き無料で提供すると発表している。

 

さて、さてどうなるのか。

 

 余談!

昨日は、早朝便で東京から札幌に帰ってきた。

相変わらず羽田空港も閑散としている。

さて、驚き!

 

機内に乗り込んでびっくりしたのは席の周りが仰々しく囲われていた。

文章での表現は難しいが、通常だと横一列が3人、3人、3人の席が、何と1人、2人、1人の配置になっている。

しかも前後の空間はたっぷり空いていてソーシャルディスタンスになっている。

まっすぐ足を伸ばせる広さがある。

この定員は今までのざっと見積もって3分の1程度に思う。

いやいや、ここまでやるって感じだ。

利用する立場としては快適だが、運営できるのかどうか心配になる。

 

国際便なのか…?

値上がりも致し方ない。

 

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当たり前にお金は不要

2020-06-22 03:16:46 | 薬局

まさに”絵にかいた餅“は食えない。

 

2次補正予算に盛り込まれた「新型コロナウイルス感染緊急包括支援交付金」について、厚生労働省が16日付で実施要項を発表した。

薬局が関係するのは3事業あるが、実際にいただけるのは「感染拡大防止」くらいじゃないだろうか。

それもかなり面倒で、かなり獲得するのが難しそうな気がする。

 

この「感染拡大防止」は地域で必要とされる医療提供の継続支援が目的となっている。

対象となる経費は、「新型コロナ感染症に対応した感染拡大防止対策や診療体制確保等に要する費用」となる。

薬局の上限は70万円だ。

 

対象となる薬局の具体例として、以下の6項目が上がっている。

「共通して触れる部分の定期的・頻回な清拭・消毒などの環境整備」「発熱など新型コロナ疑い患者とその他の患者が混在しないよう、動線の確保やレイアウト変更、薬剤交付順の工夫など」「電話など情報通信機器を用いた服薬指導や薬剤交付ができる体制の確保」「局内の混雑防止のため、事前の予約や掲示で患者に適切な対応を周知」「感染防止の個人防護具などを確保医療従事者の院内感染防止対策(研修、健康管理等)」

 

上記内容に対する予算を組まなきゃならない。

ドアノブなどの定期的な清掃にどんな費用が掛かるのか。

店舗の動線やレイアウトの変更にお金は不要だ。

構造そのものを見直して改築できるならいいが、そんな時間的余裕はない。

新型コロナウイルス対応のために新たに電話の設置も、まだ決まってもいないオンライン対応の設備も先走りは出来ない。

処方箋受付の予約はどうする。

掲示板など今さら設置などできないし、受付順番を表示するなど過去のシステムじゃないの。

投薬時に防護服姿で対応したら患者が怖がって逃げる。

「密」が問題になっているのに研修など出来るはずもない。

 

となると…。

 

支援金の給付方法としては、薬局が都道府県に感染防止対策に必要な見込み費用(41日から1年分)の概算を給付申請必要がある。

都道府県は概算払いで支援金を交付する。

事業実施後に領収書などで清算して調整のようだ。

何だか怪しい領収書が出てきそうだ。

とりあえず領収書がもらえる70万円の使途を教えて欲しい。

 

薬局にかかわらず、今はどこも上記のような対策を実施している。

それに補助金をくれなどとは言っていない。

そんなたくましさが生き残る条件のような気がする。

 

これから準備してコロナの東京からコロナの札幌に向かう。

どっちのコロナと相性がいいのだろうか。

出来ればどちらからも嫌われたい。

 

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描きたい自分

2020-06-21 03:41:25 | 薬局

新人は自分の子供より若い。

 

先週の月曜日は遅れて延び延びになっていた新人研修を担当してきた。

時間は3時間で内容は「社会人としての心構えと報連相」である。

いつもは島を作ってグループディスカッションを行うが、新型コロナウイルスの感染を考慮して学校形式にて実施する。

人数は薬剤師だけで10人である。

この10人の採用は、地方都市の会社としてはかなり頑張っていると思う。

なかなか採用が難しい地域である。

そこにはちょっとした秘訣がある。

 

いつものように私の話は「人生に夢を持とう」から始まる。

そして「夢は実現する」と私自身が信じている。

自分が持っている潜在能力を引き出す大きな要因は夢にある。

目標があると、そこへのたどり着き方は自由である。

まっすぐ行ける人もあれば曲がりながら、休みながら進む人もいる。

最後はあきらめずにゴールにたどり着いたものが勝者である。

 

そんな話から「報連相」の話に入る。

どこの会社でも取って付けたように「報連相」が大事だという。

ところが「報告」と「連絡」がまぜこぜになって使われていることが多い。

だからきちんとした「報告」も「連絡」も出来ていない。

きちんとした使い方を学んでいないので出来るわけもない。

この話は会社の幹部に聞かせたい「報連相」である。

 

今回は研修の前に事前アンケートを取っていた。

「入社して2ヶ月が経過して」と題した内容である。

何気ない質問から何か不安に思うことがないかを探れたらと始めてみた。

「どんな時に社会人だと感じましたか」「業務の中で何か難しいと感じていることはありますか」「今、不安に思うことはありますか」などなどである。

今回は社長はじめ事業部長が気さくな雰囲気で接しているのか新人はみんな元気である。

そんな若手の姿を見ながら、彼らのこれからの人生がうらやましくも感じた。

キャンパスは真っ白で自分の好きなように描くことが可能である。

 

「人生に夢はあるか」「人生の目標は何か」

 

私は53歳になってなりたい自分に気が付いた。

それを今まだ実践している。

先は短く、でも夢は遠い。

 

明日はまた札幌に帰ることにした。

 

 

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