大は小を兼ねると言いながら手を洗ってきた。
3つ目は「ドラッグストアの脅威」である。
これも何度も話しているので聞き飽きたと思う。
ドラッグストアに関してはファマシーニューズブレイクでも取り上げていた。
さすが見る星が違う。
ウエルシアが第1四半期だけで調剤併設店を46店舗も出店だそうだ。
今期中には162店舗になる予定というから驚く。
クスリのアオキも7月1日に一気に40店舗の出店があった。
年度内は75店舗にするそうだ。
この他にもドラッグストアの調剤併設店舗はコロナ張りの猛威である。
それを受けて4つ目に「6万店舗の壁」をお伝えしたい。
かつて厚生労働省の人が薬局は半分になる話をしていたと聞いたことがある。
半分になるのか半分にするのか微妙だが、どちらにしても半分には変わりない。
このブロブにも書いているがITC化を嫌う薬局は2割ほどある。
顔認証付きカードリーダーの申込がない薬局は2割ある。
既に終わっているが補助金などの申請を出さなかった薬局も2割ある。
この2割の生き残りは厳しい。
さらに、ドラッグストアの患者吸引力に負けて患者数減少の薬局も厳しい。
地域の人口減少や後継者不在も継続は難しい。
戦略もなく漫然と経営をしている薬局も先細りとなる。
などなどから6割くらいはがけっぷちに立たされていることに気づいていない。
6万軒のうち、先ほどの2割と戦いに敗れて退散する2割で4割近い薬局はかなり厳しいと思われる。
そうなると3万6千軒がしたたかに残るように思われる。
それほど単純ではないが油断大敵であることは確かだ。
そこに新たに参入してくるのが調剤併設ドラッグストアとなる。
4千軒は増えるのではないだろうか。
合わせると4万軒強になる。
6万軒の壁とは急速に伸びる市場が外部から襲われるタイミングを表している。
その先駆けがコンビニエンスストア業界じゃないだろうか。
近年はかつての伸びがみられなくなった。
それは急速に伸びた業態に他が追随してきた結果かもしれない。
大型スーパーが小型スーパーに業態転換を進めている。
ドラッグストアがコンビニエンスストアに類似してきている。
などと憎まれ口をたたいているが、私は常に小規模薬局が生き残る術を考えている。
あれは嫌とか、これは面倒だとか言ってはいけない。
人が嫌がることだから差別化できる。
面倒だから大手の参入がない。
これをチャンスという。
昨日はコメントへのコメントを考えているうちにブログのアップを忘れていた。
今日は忘れない。
そして、今朝は何気なく涼しげな外気が心地いい。