医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

話し合おう!

2020-02-08 05:44:46 | 薬局

出ました!

 

昨日の調剤報酬改定の答申はご覧になりましたか。

まだの方はネット検索の「中医協」の資料の部分で確認して欲しい。

短冊では●点で表現され、あたかも改定を匂わしていた部分で変更がなかっつた報酬は「おまけ」と受け取って欲しい。

中医協の議論では引き下げ意見が強かったからだ。

例えば「調剤基本料1」などは次回はどうなるかわからない。

「後発医薬品調剤体制加算2」も同様である。

 

予想屋の予想はいくつか外された。

「調剤基本料」では新たに1,800回の95%以上が設定された。

あまりにも細かすぎる。

既にある2,000回の85%以上は残される。

ここはやがて一緒になるのではないのか。

95%と85%ではあまりにも違いすぎる。

とりあえず冷や冷やした人も多いと思うがギリセーフも多い。

 

同一グループの3万5千回にも驚かされた。

刻みが細かすぎる。

この3万5千回の根拠らしきが理解できない。

そもそも4万回や40万回での区分に何の意味があるのか。

従来の根拠予想は1店舗が2,000回受け付けている比較的大型店舗が20店舗以上、200店舗以上じゃないかと勝手な予想があった。

今回の3万5千回は苦肉の策かもしれない。

 

保険医療機関と不動産取引等がある薬局の「特別調剤基本料」が11点が9点には脅かされた。

さらに条件の集中率の95%が一気に70%に引き下げられ、診療所も含まれることとなった。

これはかなり厳しい。

ただ抜け道は常にあるので、変な動きが動き始める。

それが次のモグラ叩きになる。

 

「地域支援体制加算」については、中小薬局にほんの少しハードルを上げている。

それは在宅の実績と「服薬情報等提供料」の実績が年間で12回である。

ここも1年間言い続けてきたが、やはりやっていなかった薬局も多いようだ。

ここでの疑問は、新たに加わった「薬剤師研修認定制度等の研修を終了した薬剤師が地域の多職種と連携する会議」への出席である。

「地域ケア会議」に出席できれば実績としてわかりやすいが、なかなか「地域ケア会議」への声かけはない。

微かな望みは「サービス担当者会議」ぐらいしかない。

とりあえずの実績の確保が急がれる。

 

「調剤基本料1」以外は8項目から9項目に変更になりかなり算定しやすくなったように思う。

あまりにハードルを上げすぎて諦められた反省がある。

夜間休日と麻薬がネックであった。

夜間は捨てても地域の多職種との会議実績は比較的容易である。

また、麻薬も「麻薬指導管理加算」から調剤料の「麻薬加算」に変更になった。

 

「後発医薬品調剤体制加算」の75%以上は大盤振る舞いである。

本来は無くなっても仕方ない報酬である。

ここは中小薬局への配慮で次回はないと考えた方がいい。

 

「調剤料」は中小の薬局にとって意外なボディーブローかもしれない。

自薬局の処方内容をよく分析する必要がある。

 

「薬歴管理料」は大手薬局にかなり不利になった。

2回目以降の引き下げは大きい。

ここの落ち込み分のカバーは、やはり何と言ってもビッグな「地域支援体制加算」への挑戦となる。

やらせるように仕掛けられている。

もちろん「かかりつけ薬剤師指導料」も引き上げインセンティブである。

 

他にも新設の「吸入薬指導加算」、「経管投薬支援料」、糖尿病薬等の「調剤後薬剤管理指導加算」などは取れそうで取れないし、“足の裏の米粒”のようにとっても食えない仕組みである。

やればやったで支払い側の指導も厳しそうで煩わしい報酬である。

 

はっきり言って調剤料の引き下げ分を「地域医療体制加算」と「かかりつけ薬剤師指導料」でカバーできるかどうかではないだろうか。

逆に言うと上記の2つが取れないと厳しい改定とも言える。

これから内容を私なりに精査するが、時代は変わりつつあるとだけ今は伝えておきたい。

 

早朝から1本指打法には限界を感じている。

話す方がいい!

コメント (4)
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