そろそろ来年度の方針に向けた議論が始まる。
議論が始まるというより、すでに議論の骨格は出来上がっているはずだ。
来年度予算は「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」が基本となる。
昨年はコロナ禍でいつもの6月の発表は7月になったが、今年は通常通り6月に発表されると思われる。
その「骨太の方針」が話し合われる場は「経済財政諮問会議」であり、その議長は菅総理大臣である。
最後の大仕事と言ってもいいかもしれない。
その「経済財政諮問会議」が26日に開催された。
時間は17時45分~18時30分である。
どう考えても、この短時間で深い議論など出来るわけなどない。
資料を見るだけでも30分以上かかる。
要は話し合いましたというパフォーマンスにしか過ぎない。
その内容の多くは有識者と言われる4人の民間人からの提案である。
26日は少子化対策などと社会保障について話し合われた。
そこから薬局に関係する内容として、1つは症状が安定している患者へのリフィル処方箋の解禁がある。
建前は、生活習慣病などは受診による感染予防と患者の通院負担の軽減と言っているが、結果としての医療費抑制が狙いである。
次に、不祥事が収まらない後発医薬品にもかかわらず、相も変わらず移行の話である。
2020年9月段階の目標は80%であった。
それが残念ながら78.3%で未達成に終わった。
これに対して、さらなる強力な追加措置を講ずべきとしている。
財政制度等審議会ではインセンティブからペナルティーを提案している。
さらに医薬品の推奨リスト(フォーミュラリー)の導入や使用割合の低い大学病院などには個別に使用割合の見える化なども提案としてあがっている。
この他にもオンライン診療の徹底活用により、コロナ禍での国民の不安解消や予防・健康づくり、医療へのアクセスの確保も提案されている。
こうなるとオンライン診療・服薬指導も避けて通れない仕組みとなる。
オンライン診療・服薬指導に欠かせないのはオンライン資格確認であり、電子処方箋となる。
いよいよ私のようなアナログ人間ではついて行けない時代は近い。
今朝の札幌は雨となった。
自粛で時間を持て余し早寝、早起きである。
春眠にもかかわらず。
老化が進んでいるようだ。