減りだすと早い。
日本薬剤師会が2019年10月末の会員数を公表した。
それによると4年ぶりのマイナスで174人減の10万4,493人だそうだ。
ここに4年ぶりとあるが2015年の会員数は10万260人と少ない。
ところが2016年になると一気に増えて10万3,850人になる。
それ以来、2017年が10万4,626人、2018年が10万4,667人となり2019年の減少となる。
何となく化けの皮がはがれたって感じがする。
2016年に増えた要因は「かかりつけ薬剤師指導料」等の算定要件として、かかりつけ薬剤師の要件に「医療に係る地域活動」があるためではないかと思う。
この「医療に係る地域活動」が、地域によるが薬剤師会に入っていないと認められないことがあった。
そのために急遽、薬剤師を入会させた薬局もある。
2016年の改定では届け出における「医療に係る地域活動」の実績が厳しく問われた。
その後、厚生局も面倒になったのかあまりうるさく言わなくなった。
ある面では「医療に係る地域活動」の枠が広がったようだ。
その結果、会費を払ってまで薬剤師会に入る意義が薄れたのではないだろうか。
もしそうだとしたら何ともお粗末な話である。
私の顧問先でも薬剤師会への脱会を検討している会社がある。
そこは薬剤師全員が入会している。
会費だけでもかなりの負担だそうだ。
しかも”出る杭は打たれる“の例えのように、何かというと「やりすぎ」と指摘を受けているらしい。
「やりすぎ」と言われても、ちょっとした宣伝や地域に向けたイベント、高齢者施設への営業活動などである。
さらに調剤報酬の算定にも「その算定はおかしい」とクレームが付く。
決して違法な手段をとっているわけではない。
患者や施設がサービス内容を選択した結果である。
令和二年は業界3団体が仲良く賀詞交歓会でご挨拶があったらしい。
何となく組織維持のパフォーマンスのような気がしてならない。
マスコミは連携強化を讃えているが、脱会防止を願っての思いが感じられる。
今回の調剤報酬改定には大手調剤チェーンをターゲットとした「外枠」をなくした。
これをあたかも評価するような話があったが、これも組織に引き止める切なる願いのように感じてしまう。
自分たちも同じ仲間だとの意思表示のようだ。
年を取るとひねくれた見方をする自分が恥ずかしい。
今日は中医協が開催される。
パブリックコメントと先日行われた静岡での公聴会の報告になる。
今さら何か変わるわけでもない。
そして、今日からは「薬局経営研究会」の巡業も始まる。
その場で短冊内容の分析と理解を深めたい。
追記!
昨日は千歳空港から1便にて東京に移動した。
その機内でCAが全員マスク着用である。
ここまで来たか!