フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

8才を迎えました

2016年01月12日 | ミニシュナ*トム君 8

 

 

 

 

埋もれた室内楽の名作がないかなと楽譜を何冊も買った事があるのだけれどこれはなかなか難しい。優秀な作曲家の膨大な作品が整理出来ていない場合もあるけど、これって出版されちゃったのね・・・という場合もあるのだよね。(ああ、無駄な出費だったって思う訳。捨てようかな・・・)

フルートの作品はピアノ、ヴァイオリン、歌なんかに比べるとずっと少なくて、特にロマン派はもうちょっとフルートに回してくれればいいのに。ってよく思います。

ドヴォルザークのロマンス。これはバイオリンよりフルートの方がずっといいと思うんだけど、ドヴォルザークさんは、そうは考えなかったのかしら?残念だわー。いい曲だから演奏するけど、バイオリンの曲でって、申し訳を立ててから演奏するのはシャクなのよね。

演奏するときは必ず作曲家について解る限り調べるのだけれど、時々「ローマ大賞」って言うのが目に入ります。30才までの若い作曲家に与えるよく出来ましたの賞なのだけれど、これってどういう位置づけなのかな?とギモンに思っていたので、検索して調べてみたらいろいろ納得いく話など出て来て面白かったのです。

まあ、人間のやっている事なので一秒を競う競技のような美しさはない。という事も多々あったみたい。ただ、ローマ大賞、突出した才能や個性より模範的な完成度を求められていた側面もあった様子。つまり作曲という知的な作業を評価している。なるほど。と、理解した。

夢と小さなワルツという可愛らしいフルートの作品がある。アナリーゼがすごく簡単で解りやすくてしかも魅力的。これを作曲したのはアンドレ・カプレさん。大好きな作品だし、音に一つの無駄もない完璧な作品。構成の説明がしやすい。で、その曲でじゃないけどローマ大賞はとっているのだわ。でもカプレはそんなに有名じゃない。ちなみにその年、ラヴェルは3等だったのだ。ずっと大賞を取れずにラヴェル30才を迎えるんだな。昔も今も勢力争いの勝負なんだね。その点はあまり美しくない。

ところで、30年もちょこちょこ練習している某難曲?どうアナリーゼすればいいのかなかなか解らなくて、この曲フルート吹きの間でだけは有名だけど駄作なのと違う?!と作曲家のせいにしつつ人となりを調べたら、あれ。ローマ大賞もらってる。。。。。じゃ、良し悪しはとにかく構成は上手いはずだ。と考えて3日間眠気と戦いながらモチーフを分けて行って構成を考えてみたら、あら。。。あらら。。。30年かけて固定観念から動けなくて耳がバカになっていたんだわ。なんだ。そうか。ようやく仕組みが見えた。解りにくいのは確かだけど作曲の腕がある。なるほど。

と、そんな新年を迎えておりました。 

                    

 

日曜日に我家のトム君8才になりました。大きな病気もせず丸8年。ああよかった。ホントにイイコに育ってくれて、いや、もう40代か・・・。子犬のときより今の方がずっと可愛いです。心が通じ合っている実感がとても大きくてワンコと暮らす喜びを体験出来てこの幸福な「めぐりあい」に本当に心から感謝です。ああ、きょうも可愛い。