アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

空想英語読本

2010年12月05日 | ピアノ
How I long to be human!
これは、妖怪人間ベムの有名なセリフ。「早く人間になりたい!」の英訳。wantを使うより強い欲求の感じが出てます。

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It's hard to fess up to the mistakes you make in your youth.
は…もちろんわかりますね。「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」。fess up は「白状する」という意味の熟語で、これは知ってればいいことですが、「you」とか「your」というのがおもしろいところです。「人は誰しも」的な意味合いがあるのですね。

先日ゆっくり本屋に行けたときにたまたま見つけて、一も二もなく買いました。この「空想英語読本」という本には、日本のアニメだの特撮物だのに出てくる有名な言葉、セリフなんかが英訳されていて、使える英語表現について解説もされてます。もちろん、うちにいるオタク系のお子様たちに英語への興味を持ってもらおうというスケベ根性があって買ったものですが…

いやー楽しい本です。まず自分で読んでます(^^) ところで、こういう本をいったい誰が書けるかということですが、英訳するんだから、英語のネイティブで、しかもとても言語センスのある人がいいですけど、それでいて日本語のニュアンスの隅々まで理解できて、日本アニメと特撮に精通しているばかりでなく、日本人に何がどれだけ浸透しているかを把握している?? いったい誰だそりゃ。

と思いましたが、だからこの本は二人の合作のような本らしいです。著者はマッシュー・ファーゴというアメリカ人なのですが、かくかくしかじかについて書いてくれという内容を指示したのは、空想科学読本を書いた柳田理科雄さんなのです。なるほど。それで、マッシューさんのほうは、アメリカの大学の英米文学科と日本語学科を両方首席で卒業(!)してからふらりと日本に来てALTしたり執筆活動やバンド活動をしたり。それでまた今はアメリカに戻ってるんだそうで。かなり変わった人ですね。

でもマッシューさんは元から日本アニメ通だったわけではなく、「ワンピース」が好きだという程度。柳田氏が「宇宙戦艦ヤマト」について説明すると「昔の戦艦を改造した? なぜそんなことをするんですか? 新しく作ったほうが性能もいいのに」なんて言っていたのが、翌週には「ガミラスの宇宙駆逐艦はカッコイイね!」と言ってたりして。要するに、好奇心旺盛で、勉強熱心な人らしいです。

この本でおもしろいと思ったのは、たとえば、

透明怪獣
消える魔球
見えないスイング

の訳。全部「見えない」系なのですが、ニュアンスは少しずつ違います。

Invisible Monster …単に透明(see-through)というより、完璧見えない感じ。
Disappearing Voodoo Pitch …魔法っぽい感じを出して。
The Imperceptible Swing …invisibleとかだとバットが透明になるのかと誤解されそうなので、「気づかれないほどの」「目には見えない」という感じで。

というのがマッシューさん訳。もちろん、違う人が訳したらまた違う表現になるのかもしれないですけどね。英語と日本語に精通しているかどうかのほかに、コピーライター的センスが問われます。

では、下記はなんの英訳でしょうか?(^^)
In lieu of the moon, take your scolding from me!
…またろうが二歳くらいのとき、ピンクのバスタオルをまとってこのセリフを言っていたなぁ(^^;;

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コメント (6)
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