アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

手の痛いの治りました

2019年05月31日 | ピアノ
右手小指の打撲からなかなか治らず、ピアノ小休止宣言をしておりましたが…

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治りました(^^) ま、今週末にバイオリン発表会あるんでそれの練習もしなきゃだけど、めでたくピアノ復活です。

元々、ぶつけたのはGW入り口の4月26日(artomr先生イベント@めるちゃんの前日)。
それでGW中はずっとピアノイベント続きなんで、だましだましピアノ弾いてて、
そうこうするうちに、だんだん痛みがひどくなってきたんですよね。

確かに、こうすると痛い、という弾き方はあって、それをするのはよくないだろうけれども、
それを避けていてもあまり事態が変わらないような感じで、
だんだん痛くなってる…

五月も半ばを過ぎたころ、気が付いたら、ぶつけた右手が痛いだけではなくて、どういうわけだか左手も痛く、
ついでに(?)腰も痛くなるし、
いったいなんなの??

よしぞうにそのことを言ったら、
「体の中が炎症雰囲気になってるんじゃないか」(←そういうことってあるの??)
と言い出し、消炎鎮痛剤を飲むことを提案された。

5/18(土)と5/19(日)は楽しみにしていたピアノイベント二連発で(しかも両日飲み会w)、なんとか無事乗り切りたかったので、アドバイスどおり試してみることにした。家にあったバッファリンA(アスピリン)。

私「どのくらい(の間)、飲みますかね?」
よし「あんまり飲み続けて癖になるのもよくないから、とりあえず3日間でどうでしょう」
私「癖になるってのは、体が? 気持ちが?」
よし「両方ありえる」

それで三日間、飲んでみたらば劇的改善して(腰痛も)
飲むのをやめたら

私「…大幅改善したけれどもまだちょっと残ってる」
よし「じゃあ二日くらい間を空けて、また三日間飲んでみたら。なるべく違う成分のやつ」

で、ぐぐってみて、ナロンエースT(イブプロフェン、エテンザミドほか)をチョイス。また三日間飲んで…おぉなんかすっきり。

というわけで、治りました!!

昨日とかピアノも弾いてみましたけど問題ないです。よしぞう療法効いた(*)。


それにしても、ピアノあんまり弾かないと時間ありますね(服の片づけとかテレビドラマとか)

(*)あくまで素人療法です。


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人生がときめくかどうか片づけてみた(洋服編)

2019年05月30日 | 生活
世の中「片づけ」「収納」「断捨離」をうたっているノウハウは数あれど、NHKスペシャルかなんかでやってた「こんまり」流の片づけ密着番組はなかなか興味深かった。

     にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記へ ←私の場合、洋服は「こじれて」ないから簡単。本は…

…これは、ずいぶんパワフルなカウンセリング(?)ではないか。

とにかく、家じゅうにあるアイテム(洋服、本、など種類別に手掛ける)を集結させて、ひとつひとつ「手にとってみる」ってところがミソで、そのときに「ときめくか、ときめかないか」を自分に尋ねるわけなんだけど、それって、結局自分のずいぶん深いところに立ち入らなくてはいけなくなるっていうか…

すごいこと考えるな、この人。それで、
人生がときめく片づけの魔法
を読んでみたのだけど、おもしろいなと思ったのはその片づける「種類別」の順番ね。まずは洋服、それから本…のように、やりやすい順が決まっているんです。最後の最後は思い出物品。確かに、こんなものから始めたら決断つくわけなくて無限の時間がかかるわ(^^;;

一気に片づける。目に見える変化を起こす。

確かに、これまでやってきた「片づけ」って、大概は場所別です。「この棚をきれいにしよう」
その棚のものを全部出して、捨てられるものを捨てて、収納を考えて戻す。
まぁ、かなりすっきりはするんですけど、それでまぁまたいつの間にかぐちゃぐちゃしてきますね。

それを、アイテム別に、家中のものを集結させるのは、慧眼だと思いました。

持っているものの重複とか、関連とか、わかりますしね…

それで、試してみたくなって、まず気軽に試せる洋服をやってみました。

番組中では、この洋服のところにたいへんな思い入れがあって難航している人がいましたけど、私の場合、洋服には元々大した気合が入ってないうえ、ふだんからそんなに捨てることにも抵抗がなくて適宜処分していますから、そんなに大量に持っているほうでもないです(たぶん)

まず、家族がみんな帰り遅い日(昨日)、すべての衣類(私の)をリビングに集結

コート、ワンピースからパジャマ、下着、スカーフまで。やっぱり、たいした量じゃなくて、ソファーの上とその周辺、この写真で全部です。

ブラウス…スカート…など、大雑把に山分けしてから、ひとつずつ手に取って、「ときめく」「ときめかない」を分けていきました。わりと簡単に仕分けできて、ただ、

ん…パジャマ?

ときめくわけじゃないけど、いるでしょ。

ブラックフォーマルのワンピース一枚、夏冬のパジャマ二組ずつは、ときめかないけど残しました。こんまりさんがこういうのをどう考えてるかわからないけど、やっぱり捨てると困ると思うし…強いていえば「ときめく」パジャマに買い替えてもいいんじゃないかとはちょっと思った。(ヨレてる…)

服はわりと、いらないもの捨てているほうだと思っていたけど、うず高く「ときめかない」が分別できました。スーパーのレジ袋4つ分くらいになりました。まとめてみてみると、昔よく着たしクリーニングから帰ってきたままになっていて、でも最近着ないものと、新しく買ったあとどうも実際に着てみたらピンとこなかったから活用されなかったものが半々くらいありました。

これを見て思ったのですが、
・何年か前に色の好みの変化があった。
・見栄えが気に入っていても着心地のよくないもの、着るのが面倒なものは結局着ない。
なるほど…そうだったんだ

それと、自分で驚いたのですが、

靴下のストックがむっちゃ多かった(o_o)

これ、場所が分散して数か所にあったのもよくないんですが、自分で気が付いていませんでした。

タイツもストッキングも何年分あるやら

こんまり流片づけは、捨てるところがミソで、収納方法についてはわりとざっくりですが、服のたぐいはとにかく「畳む、立てる」が奨励されています。たくさん入りますし、立てると一覧できますし、それと「畳む」は面倒なようですけれどもそうやって「手」を通すというところを重視しているようです。

それで私も靴下は「立てる」収納で引き出しにずらり並べましたら、さっと色を選べますし、ストックの量(←多すぎ)も一目瞭然ですし、これはいいですね。スカーフも立てて並べたのでわかりやすくなりました。

ただし、ブラウス・スカート・ズボンに関してはこんまり流を無視して、あえてハンガーなどに掛ける収納にしました。ばさばさ捨てたら場所が空いて、余裕で全部掛けられましたし、やはり畳む手間も惜しいし一覧性が高いのも重要です。

ずらり並べてみましたら、むしろ、何が足りないかもわかりました(買うならこの色が組み合わせやすいとか)

かかった時間はたいしたことなくて、魔笛全部くらいです(笑 DVDかけっぱにして片づけてた)。
それなりの成果が上がりましたが、「それなり」です。元々あんまり重症じゃなかったので。

ほんとは、「本」(これ、洋服よりはるかに捨てにくくて今、どうしようもなくなってる)が気になっているんです…これは、平日の夜だけでちょちょいとというわけにはいきません。


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そして「私の」ベヒシュタイン物語

2019年05月29日 | ピアノ
まぁ私ら世代の人はたいていそうだと思うけど、小さいころ、ピアノといったらヤマハだったでしょ。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←楽器に教えてもらうことはたくさんある

母は「街のピアノの先生」してたけど、レッスンで使っていたのはヤマハの、しかもアップライトですよ。当時はそういうもので、まったく疑問には思いませんでした。発表会とかで弾くのはグランド。でももちろんヤマハ。

嫁入り道具(死語?)として買ってもらったのはヤマハのアップライト。今もいる「やまちゃん」。つまり、やまちゃんももう若くはない、30歳を超えましたがこれはこれでいい楽器なんです、今売ってる新品のヤマハよりは丁寧に作られてるらしい。

大人になってピアノ再開しても、教室のレッスンで使われるピアノはやっぱりヤマハ…の、やっぱりアップライト。もう21世紀だけどね。でも、そのことには何も疑問を持たなかったよ。けど、メンテがひどくてね…戻らないキーがある、音程が狂ってるのはデフォで、うちのやまちゃんのほうがずっとよかったので、「ヤマハ音楽教室」を名乗るならちょっとはなんとかしろよ、とは思ってたけど。

習い始めて2年くらいたったころ、先生の先生(留学前、日本の音大でついてた先生)のピアノソロリサイタルがあって聞きに行った。津田ホールという500席弱の、とても音響のいいホールで、ベヒシュタインのグランドで演奏されていたのが、シューマンとベートーヴェン。シューマンも繊細でとても美しかったけど、特に印象的だったのはベトソナ28。

えっ、こんなに私好みのベトソナがあるんだ、と思った。

私の先生と、先生の先生は、音楽が合わなくってかなりたいへんだったらしいけど、とにかくめっちゃ逆方向であることはよくわかった。先生の先生のほうは、細かい小さい音の表現に絶大な自信を持っている感じで、「いくら大きい音を出しても汚くならない自信がある」という先生とはそりゃ合わなかったんだろうなと。私の好みがどっちかといえば、そりゃ、ねぇ…

それで、そういう演奏をする人の選ぶ、ベヒシュタインというピアノに、興味は持ったけれど、そんなコンサートで使われるグランドピアノじゃ、自分に何か関係があると思わないから、それ以上何かってことはなかった。

そして、突然具体的に自分に引き寄せて考えるようになった衝撃の出来事。保育園でこじろうと同じクラスだった子のお母さん、いわゆるママ友が、新しいピアノを買ったというので弾かせてもらったのが、新品のベヒシュタイン。の、アップライト。

そのときは、ピアノ再開から4年くらいたったあたりかな? とにかく、そこまでに弾いた曲の楽譜をありったけ持って行って、片っ端から弾かせてもらったの。うちのこ(やまちゃん)と全然違う!!

響きが美しいということもともかく、弾き方によって多彩な音色になるのがともかくおもしろくって、これは、弾いているときの幸せ度がハッキリ違うと思った。

…これは、買わなきゃ!!

その時聞いたお値段から、だいたい250万くらいあればなんとかなるのかな? という感じで、そこからピアノ貯金を始めた私(*)。

だいたい、ピアノを買うというのは、その値段の問題がひとつ、置き場所の問題がもうひとつあるわけだけど、アップライトの場合は、置き換え(買い替え)ということであれば問題ないので、考えるハードルが低かったんだよね。

それから、試弾の会に行って「ヤマハ/スタインウェイ/ベーゼンドルファー/ベヒシュタイン」の一気弾き比べをしたり、機会があるたびにいろんなピアノを触りにいって、とにかく、

ピアノには個性がある。

ということがいやっちゅうほどわかって、ベヒといってもいろんな楽器があり、状態(メンテ)によっても印象が変わり、ほんとに音色との出会いって一期一会。

そしてめるちゃんとの出会いで、ビビビと来て今に至る。結果的に、うちに迎え入れたのはベヒじゃなかったけど、ピアノってヤマハだけじゃない、ってことを教えてくれたのは、ベヒシュタイン。

必ずしも、うちにおいとく「この(たった)一台」として、私が求めているのはベヒシュタインじゃない、ということもわかった。

けど、たとえばプロコのロミジュリで、多声のごちゃごちゃしたところがどうもしっくりこなくて悩んでいた時、ベヒシュタインで弾いたら「あぁ」ってなったりして、要所要所で何か教えてくれるのも、ベヒシュタインなんだよね。

そんなこんなで結局、いくらめるちゃんが好きでも、あちこちのピアノを弾きにいくさすらいの旅はやめらられないよ。

宝くじが当たったら、ベーゼンもベヒもうちにおいとこうとは思うんだけどね…(もちろん家から買い直すんです)


(*) 結局、その貯金はベヒのアップライトではなくて、シンメルのグランドになったんだけど、そのほかに、やまちゃんにつけた消音ユニットと、チョビくん(バイオリン)を買ってるんだからぜんぜん勘定は合ってない(爆)


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令和の「白い巨塔」

2019年05月28日 | 生活
「白い巨塔」五夜連続、見終わりましたよ~時間が長くてたいへんw

     にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記へ ←小説を読み直し始めてしまった…長い…

でも、それだけ時間を使っても、原作がなにしろ長大なのでだいぶはしょらないと最後まで辿り着かないですよね。
「はしょり方」としては結構上手にやっていてまとまりよかったと思います。

原作の小説「白い巨塔」はなんと私が生まれる前に書かれたもので、それをぐぐいっと現代に持ってきてドラマ化しようってんだからすごい。時代がめっちゃ違うんですけどね…

現代なので、みなさんスマホをお持ちです。診断画像見せるにもタブレット持ってったりして今時ですが、まぁそのくらいの変更はどうってことありませんね。あと、女性が和装だったりするのを洋装に変えたり、そのくらいはお茶の子さいさいだと思います。

教授たち、当然のことながら全員男性だったところ、今だとちょっと違和感あるので一人女性に変更したり、
病気や検査や手術を今ふうのものに置き換えたり(現在、肺結核の跡がある人というのもそんなにいないでしょうから)する変更になるとかなり面倒。

病気とかは、ストーリー展開に合う症例を何か引っ張ってきてくださいってことで、お医者さんに頼んだんでしょうか?
ヒカルの碁のような漫画で、場面に合う局面や手順を作らされるようなもので。

そんなふうに、置き換えやすいところからあれこれ現代に置き換えていっても、やっぱりいろいろストーリーに本質的に関わるところとかが残ってしまうので、木に竹を接いだ感じがあるのは、仕方がないでしょうか。

こじろうがドラマを部分的にいっしょに見ながら、いろいろその「木に竹を接いだ感じ」のところにツッコミを入れていたんだけれど、彼が一番驚いたのは、里見の妻が、里見がもっと真剣に教授になることを考えてほしいというシーン。

(下記は小説からの引用)
あなたもやがて、教授におなりになり、第一内科を主宰して、よりりっぱな研究をなさって下さることが、私にとって何よりの生甲斐ですわ、あなたのもとへ嫁ぐ時、父は私に向かって、里見脩二に嫁ぐ限り、お前の生涯の仕事は家事と雑事だ、そして里見君は学問ひたすらに歩み、一日も早くりっぱな業績をもって教授になって貰うように尽す、それが学者の妻の務めだと教えられて参りましたわ
----

セリフはちょっと違いますが(「嫁ぐ」とはいってなかったと思う)、趣旨としては同じものを令和のドラマに持ち込んだわけです。

もちろん、今どき、女性が自分自身の人生を夫におっかぶせて、いわゆる「内助の功」でひたすら支えるという発想もレアものになってきていますが、仮にそういう人だった場合、その夫のライフコースが国立大学の教授狙いってのはあるんだろうか。

イチロー選手くらいならともかく…!?

さらに、百歩譲って、夫の出世をひたすらに目指す女性が結婚する際、里見を選ぶだろうか。

里見がそういう出世欲に満ちた、世渡り上手にはどうやったって見えないわけで、結婚が成立しないような気がする。

と考えると、少なくともそのくらいの違和感が出るくらいには、世の中が変わったということなんだろうと思うんです。五十年余りの間に。

そういえば、医者とか教授とか…そういったものの絶対的な地位、価値、そういったものもちょっとニュアンスが変わってきているのかなという気もします。教授になるのはそりゃ今だってたいへんだろうけど、本人が目指すならともかく、奥さんとか、奥さんの父が本気で目指すようなもんじゃない、というか。

そう、財前又一は産婦人科の開業医らしいけど、開業医があんなごっつう儲かるというのも過去の話かもしれないですね。札束飛び交う教授選。ドラマとしてはゴージャスで結構ですが、今じゃそこまでの金主がつくとも思えません。

医療裁判が原告不利ということだけはあまり変わらないのかな…

いずれにせよ、いくら「木に竹を接ぐ」感じでも、ぐいぐいひっぱるストーリー力は健在。原作はほんとに傑作です。傑作だけに、時代設定は変えないまま、現在の俳優さんと、現在のセンスの脚本で取り直したドラマを作ってもよかったんじゃないかと思うんだけど。

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私のベヒシュタイン物語

2019年05月27日 | ピアノ
昨日のコンサートはプレイエルでの演奏だけれど、もう一台のピアノ(ヤマハ)の上になぜか
”私の”ベヒシュタイン物語
という本が置いてあり、

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ぱらぱらとめくってみると、あれ? 見たことある風情の二台のグランド+熊のぬいぐるみの写真が。

shigさんちのピアノ(ベヒシュタイン+プレイエル)でした。

(たくさんあるから)持って帰ってよいとのことだったのでいただいて帰り、今朝の電車の中で読んでいたらば、
ぐいぐい引き込まれてしまって電車乗り過ごした(o_o)

この本は、ベヒシュタインにまつわるマイストーリーを募集したエッセイコンテストの作品と、委嘱作品を集めたもので、それに技術的側面の補足がついている構成。十数名分のベヒシュタイン物語がまとまっている中のひとつが、shigさんの文章でした。「いつかベヒシュタイン」と思ってしまった体験から、ずいぶん経ってほんとにおうちにベヒシュタインが来るまでの話。

shigさんちのベヒシュタインは、古い楽器だけれども、shigさんちに来たのは新しく、そして昔この楽器がどういう歴史をたどってきたのかはわからないわけです。

でも、この本前半には、ベヒシュタインが戦火を潜り抜けて生き延びる様子、再生される様子などが書かれているものがいくつかありました。

それを読むと、丁寧に作られた、魅力的に響く楽器が、どんなふうに人の心をとらえるか、いろいろ困難な時期があってもそれを乗り越えて次に受け継がれていくか、傷んでも再生されてまた美しい楽器として復活するか(そしてその楽器は古さと新しさを併せ持つ)ということがひしひしとわかるのです。

ベヒシュタインのような楽器から感じられる「愛」は、人々がその楽器に注ぐ愛情の「反射」であるように思っていましたが、
実際のところ、そういう表現では正しくない…
人々がその楽器に注ぎ続けてきた愛情の「蓄積」が熟成して「放射」されているようなもののようです。

そしてその「放射」に捕らえられた人がまた新たな愛情を楽器に注ぐのです。

切羽詰まった状況の中、牛車に乗せられて舗装されていない道を延々と運ばれ疎開するベヒシュタインのくだりは胸熱です。まるでベヒシュタイン自身が生き延びる意思を持っているのではないかというような。

スタインウェイも優れた楽器ですが、スタインウェイとベヒシュタインを比べるならば、ベヒシュタインのほうが、楽器と人との個人的な強い絆が作られやすいように思います。また、この本では、ベヒシュタインと人のつながりだけではなく、ベヒシュタインによって人と人とのつながりができていく様子もあれこれ描かれています。

これは、ベヒシュタインでは特に多彩な音色の弾き分けがしやすいことと関係があるのかなと思うのですが、巻末の加藤氏のページでは、「インハーモニシティ」「響板設計」の二つの側面からこのベヒシュタインの特徴について述べられています。「インハーモニシティ」が重要であるからには当然、ベヒシュタインの特徴を生かすには調律が重要ということになります。

つまり、出会ったあとも常々お世話していかないといけないわけですが、まぁ、手のかかる子ほどかわいいというのもあり、そして手をかけていくと楽器も育ち、弾くほうの人も育っていく(弾き方が変わってくる)。そうやって、楽器の数だけ「私のベヒシュタイン物語」が生まれていくわけですね。

もし「私のスタインウェイ物語」というエッセイ募集をしたら、もちろんそれはそれで集まるだろうけど、なんか違った雰囲気の本になりそうです。


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