アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「不登校44万人の衝撃」を見て

2019年06月01日 | 中学生活
NHKスペシャル 子どもの“声なき声” 第2回  “不登校” 44万人の衝撃というのを録画で見たんだけど、こういうのってなかなか冷静に見られなくて心臓バクバクしちゃう…

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私自身、たった半年通った公立中がほんと、だいたいがたいへん苦しい時間だったし…いや別に人生すべてが快適・楽しい・うきうきわくわくじゃなくてもいいと思うけど、何か甲斐のある苦労とかそういうものではなくて、ただ切って捨てたいくらいの半年。ただし、実際に不登校したわけではない。

我が家で公立中に通ったといったら、私のほかはまたろうだけど、これまた「いじめ」から来る不登校…この番組を見てもわかるように、不登校の理由なんて人それぞれ、わかりやすいものばかりではないけど、またろうの場合はかなりわかりやすいケース。

不登校(長期欠席)と、不登校予備軍(保健室登校など、学校にはなんとか来ていても不適応なケース)を合わせて44万人というのが番組タイトル。これで十分、数として巨大なインパクトがあるけれど、たぶん実際のところそんなんじゃ収まらないんだろうな。

世の中、戦乱とか、食糧不足とか、そういう解決しにくい問題からくる不幸というものがいくらでもある中で、学校という場の性質から、無駄に大量に生産されている不幸、苦しみ。

なんとかならないんだろうか、いったい??

元々、子ども本人のために通うものでしょ。中学校って。

それが、果てしなく苦痛な授業に耐え、不安で重荷な人間関係に耐え、誰のための何のための我慢?? 得している人は誰もいない。

昔と違って、今はあちこちフリースクールなどが作られているのは知っていたけれど、番組で「おぉ」と思ったのは学校内フリースクールみたいなスペースがあったこと。何時に来て何時に帰ってもいい、自分で選んだ勉強をしていい、先生が一人とサポートの人が一人ついている。

もちろん、そういう場があったからといって、そこにも通えない(通わない)子もいるんだけど、あえて学校の中に、そういう選択肢があるというのは大きい。

番組中、そこなら通える子として出てきた中三の男の子がいた。彼は、計算はすいすいできるけど字の読み書きに難があって、それをからかわれたりするうちに教室に行けなくなり、でもこのスペースにはコンスタントに通っている。彼をバカにする子がいなくて安心できるし、苦手な読み書きにも、自分のペースで取り組めて、先生からも「ちょうど」合わせたサポートがもらえるから。

え? 計算はできて字の読み書きが難しくてちょっとほかの子からバカにされるポジション。なにそれどこのまたろう、って感じ。というか雰囲気(笑顔とか動作特性とか)、見れば見るほどまたろうに似てるんだけど。

彼は、このスペースではイキイキと生活してて、弁当を持ってこれない子がいるとお米といでごはん炊いておにぎり作ってあげたりしている。ナニソレどこのまたろうくん。かわいい(笑)

またろうの行ってた公立中にももし、こんなスペースがあったらよかったのに。またろうは、教室にいると怖い(何かしらいじめが飛んでくる)休み時間、よく図書室に避難していたけれど、図書室もまったく安全というわけにはいかないし、またタイミングを見て教室に戻らないといけない(それでまた、タイミングを見るというのがまたろうは苦手なわけで)。

彼は高校にも合格して、無事卒業式を迎えた。フリースペースの常連の子たち、先生方の心からの祝福に包まれて、誇らしげでうれしそうな表情を見ていたらなんかもらい泣きしてしまった。

教育委員会の人が視察してたオランダの学校は、もう教室自体が、異年齢混合、思い思いの場を占めて、本人が決めた学習をしている状況で、まぁ日本での例でいえばトモエ学園(隣のトットちゃん)みたいな。

これも、やればできること。一斉授業をすることは別に決まりではない。と、番組ではいってた。

そういう学校があって、「ふつうの(今のふつうの)」学校があって、選べたらずいぶん前進かな?

番組前半で取り上げられていた学校での(不登校が増えていることに対する)取り組みはこれと逆で、びしっと管理して秩序正しくあいさつ、掃除(私語禁止で)という感じで、ひーーー怖(o_o) 不登校もいじめも増えるでしょうよこれは…何を考えてるんだ。というか、これは許可もらって取材してるわけで、よく恥ずかしくないね?? 不思議。


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ローカルルールと学校

2018年05月26日 | 中学生活
「つぶしてこい」と言われたらどうする?」記事の最後にちょっと触れた
「なんか小学校中学校のころから、かなりそっち側にふった教育をしていることが多いような気がするんだよね…」
について、書き足りないので続きを。

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小学校中学校って、ローカルルールというのがものすごく多いんです。ローカルといっても、「学校の中で」というのもあれば「クラスの中で」というのが両方ありますが。

私が半年だけ通った公立中学校で、メインのバッグは学生鞄、サブバッグが指定であったのですが、サブバッグ指定までは学校のルール、そしてサブバッグ入荷が私の学年ではたまたま入学に間に合わなかったのですがそのつなぎに…なんか地味目のバッグで持ってきて、が学校ルールで、「風呂敷限定」が私のクラス担任独自ルールでした(笑)

世間一般のルールが憲法や法律、あるいはルールというよりマナー、というようなものまで人々が了解しているなんとなくの体系があるとして、
学校にはそれと不連続なルールがいろいろと存在します。ケータイ持ち込み禁止のようなものから服装規定など。服装規定は特に、意味不明ないろいろ細かいルールの宝庫ですが。

個人的には服装規定も嫌いなんですが、まぁあんなのは理屈とか意味とかがないことは自明なのでむしろ害が(そんなに)ないというか、上記記事で書いたような「練習」が行き届きすぎるという問題に関連するのはもうちょっと、学業とか、あるいは道徳(?)に関する諸々かもしれません。

私が小5、小6のときの担任は算数や理科がめちゃくちゃ苦手で、授業でも出鱈目を教えまくってましたが、明らかな間違いでも指摘すると逆ギレしてえらい面倒なことになるんです。それはローカルルールというより単にダメな先生ですけど、でも、先生が間違ったことを言っても訂正するべからず、というレッスンを日々やってることにはなりますね(-_-;;

あるいは宿題にまつわる様々なこと…宿題として出る課題自体がなんか無意味、という場合もありますし、宿題を実施するフォーマットがむやみに細かくて無意味、という場合もあります。はなひめの小学校低学年のときに、たとえば筆算を練習するドリルだったら、日付を書く欄の作り方と位置、行の空け方、問題番号の書き方、筆算の線を引くときは定規を使うなどきっちり決まっていました。

またはテストの採点基準について。長方形の面積を求めるときに掛け算の順番が決まっていたりする話は有名ですが、有名ということはつまり意味はなくても一般性は多少あるのですが、そのほか「えっそこ?」と思うような先生的マイルールはよくある。

そういうとき、親としては、先生がいうことなんだからそのとおりするのが正しいのよ、と教えるのか、それは先生の(学校の)勝手なルールだけど従っておくのが簡単よ、と教えるのか、あるいは勝手なルールやあからさまに間違ったルールとは戦うことを教えるのか。

さらには、運動会の準備で、どうやら安全配慮が足りない組体操練習に突入しているときにどうするのか。道徳教材にあったという組体操の話が象徴的(*)だと思うけれど、つまり骨折とか「たまに」あっても、「相手を思いやる気持ちを持って、運動会の組体操を成功に導こう」とかいう目標のほうが上位に来るものという学校独自ルールとどう付き合うか。そもそも学校に安全配慮を求めるのが「やぼ」で「モンペ」なのか。(この教材、妙なたてつけになってるけど、そもそもバランス崩したわたるくんに事故の責任があるわけじゃないでしょう)

小学校生活、中学校生活、納得のいかないことは多々あって、そのたびに、子どもの気持ちと、それから子どもが我慢する(スルーする)気であっても、そういう我慢をさせ続けることに親として納得がいかない(「練習」のさせすぎを懸念)という問題をどうするか?

そのへんを考えて、私は先生がおかしいと思えばそのように子どもにも伝える、そして子どもが親に出てきてほしいと思うのっぴきならない事態になるまでは待つというおおよその方針で接してきたけれどこれがいいことかどうかはわからない(お世話になっている以上、親が先生の悪口を子どもの前で言うべきではないという考え方もありますよね)。

そして、言いたいことがあっても言いにくい土壌がある公立中よりはやっぱり私立中に行かせようってことになっちゃった。別に私立中なら理不尽なことを言う先生がいないってことではないけど、内申を気にする高校受験がないのと、それにいいたいことを主張しても浮かないだけちゃんと仲間がいるのが大きいからね。これ(逃げ?)がいいことかどうかわからないんだけども。

スポーツ推薦で大学に行くとかいう場合は、公立中で内申をタテに取られて、とかいう状況がなまっちょろいくらい首根っこおさえられた状態なんだろうなぁと。その場がヤバいときに逃げにくいってのは怖いことかも。


(*)この教材は批判があったせいか、web上ではこの章だけ消されています

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ラクで楽しいPTAでいいじゃない

2017年04月21日 | 中学生活
通学途中の小学生女子が殺された事件は、その子が通ってる学校のPTA会長が逮捕されるという、予想の斜め上どころか異次元の展開で、もう何をどう突っ込んでいいかわかりません。

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こういう事件があると、「PTAで見守りを強化しましょう」って話になることが多いけど…ねぇ…

もちろん逮捕されただけで、犯人かどうかわかりませんが。それに、仮にほんとに犯人であっても、この事件がたまたまなのであって、見守りしないほうが安全なんて話じゃありませんよ。

ただ、みんなが逃げ回るPTAになっている状況では、定職(お勤めなどだけでなく真面目な主婦/主夫含む)についていない人、あるいは特殊な性癖から何等かのモチベーションを持っている人(…考えたくないけれども)を中核に呼び寄せやすいことは否定できません。

これは極端すぎる例だけれども、犯罪抑止ということだけではなくて、学校、保護者、地域が、いい雰囲気いい関係であって子どもがすくすく育つ環境にあるということに、PTAというのも大いに関わりがあると思うんですよね…

私、子どもたちが小学生だったときに、PTA大っキライだったけど、PTAをぶっ潰せ!! と思っているわけじゃなくて、変に負担にならない範囲で「いい感じに」やりたいと思うだけです。

で、どういうのが「いい感じ」なのかといえば、それはもうとにもかくにも、「強制でない」というところが根幹になくちゃしょうがないと思うんですよね。自動的に強制的に加入させられ、やり方に疑問を持っても退会しようとすれば難癖つけられ(脅され?)、委員も強制的に回ってきて、どうしても断るなら病気やらなんやら他人に一番知られたくないことまで洗いざらいぶちまけて診断書まで出させられる。誰か逃げてれば「ずるい」って話になり…

そんなんで「いい感じ」になりようがない。

うまくいってれば、仕事してても楽しく、ちゃんと子どもにメリットを提供できるPTA活動ってあるはずなのにね。

そんなことを考えつつ「PTAをけっこうラクにたのしくする本」っていうのを読んだんだけど、これは豊富な事例があっておもしろかったし、示唆に富んでいると思いました。

省力化のアイディアについては今更なことが多かったんだけど(なにしろ私は省力化にかけちゃめっさ力を発揮するので!!)、私にとってはむしろ、

PTAの中では省力化だけでは話が解決しないのであって(ビジネスじゃないんだから)
幅広く対話してゆったりと合意形成していくことや、いい意味の無駄を許容しつつまとめることの重要性とか
委員をやってよかったという声(実感)を次に伝えていくこととか
そういうあたりがすごく参考になったかな。

それと今、旬な話題が個人情報保護法改正のからみもあり「任意加入」だよね。この本だと実際に任意加入に切り替えた事例もいくつか出て来てるんだけど…まぁそういう元々活力ある(腐ってない/硬直化してない)PTAだからかもしれないけど加入率は高いままを保っていて、全体にちゃんと「いい感じ」に向かっているように見えます。

やれる人がやれることやる範囲で回っていくPTA。それが当たり前になればいいなと思います。「PTAが」絶対やらなきゃいけないことって、ないでしょ!? 学校から名簿の横流しをしてもらえなくなることがきっかけであっても、任意加入に切り替わっていくPTAが増えると、何かよいほうに変わっていくような気がします。

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業者テストと偏差値

2017年04月12日 | 中学生活
またろうが公立中に通っていたとき、学校で親向けの説明会があって、そこで先生は
「内申と●●テストの結果を合わせてほぼ正確に進路指導できます!! 自信を持っています」
と断言していた。

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●●テストは業者テストの名前で、別に伏字にしてるわけじゃなくて忘れただけだ(^^;;
巷ではVもぎとかWもぎとかがメジャーで、またろうは市進に通ってたから市進のテストを受けていたけど、そういうのとは別にあっちもこっちも公立中という公立中が広く利用してる業者テストがいくつかあったんだろうね。

というわけで、業者テストというのは、公立中が自校舎使って生徒全員に受けさせるもので、これで「実力」を測ってどのへんの高校に行けそうかを推測して進路指導してた。もちろん中学校の定期テストは年5回あって(これは内申に反映されるからだいじ)それだって英数国理社のテストはしてるんだけど、それじゃ「実力」が推測できないから。

ここで「実力」というのは、たとえば都立高校の入試に行って当日とれる点数のことだ。なんでそれが定期テストで推測できないかといったら、定期テストは範囲が狭いから真面目に対策する子に有利だし、あとテスト内容や正答とされるものが先生の趣味や独断や誤解に基づいてたりすると世間一般でいう実力とは違うサムシングを測ってることになっちゃうのだ(わりとよくある)。

業者テストの難易度は、いわゆる都立高入試(の標準問題)に合わせたものだから簡単で、だからこれでいうとまたろうはあんまり数学のできない子みたいに見えちゃうんだけど、どうせ難しい入試問題が出るような高校を受ける子は塾テストで判定するから問題ない。親が子どもの受験に無関心な場合も含めて全員どこかにつっこむ(中学浪人を出さない!!)ことが至上命題な中学校の先生にとっては、ほんとに大事なテストだったんだよ。業者テスト。

でもこのとき、このありがたい「業者テスト」というものが、あるときいったん禁止になって大混乱して、けど必要に迫られてじわじわ戻ってきて軌道に乗ったところだっていう話を何かで聞いて…へぇー何があったんだろって思ってたの。

…前置きがすっかり長くなった。それで、図書館でこないだ借りた本「なぜ公立高校はダメになったのか」(小川洋)にそのへんのいきさつが詳しく書いてあったので、備忘録的メモ。

きっかけは1992年秋に埼玉県の竹内教育長が県内の中学校に「業者テスト結果を私立高校に提示することを禁止する」と言い出したことだ。提示というのは何かというと、実際に入試シーズンが始まる前に、業者テストの結果を持って私立高校に相談しておくと、確約がもらえて、人材確保したい高校側と、進学先確保したい生徒側でwin-winってやつね。

つまり竹内さんの意図としては「青田買いけしからん」というつもりだった。それが、私学からも足元(公立中)からも総スカンくらって立ち往生しかけたところ、この話題に鳩山文部大臣が飛びついて自体が急展開。文相は強い調子で私学の生徒募集方法を批判し、全国の実況調査を指示した。そこからマスコミ報道にも火が付いた。

まだ調査中にすぎないはずの期間に、一面トップの見出しが「業者テスト全面追放へ」ってな調子。なぜそこまで前のめりだったのか謎だが。ともかく過熱する中で話は私学の青田買いの話というより、入試とか偏差値とかそんな話にふくらんでいったのである。

年明けて1993年1月、改革推進会議が「高等学校入学者選抜方法の改善について」という最終報告を出した。しかし内容はたいして激しいものではなくて「業者テストの結果は進路指導のひとつの参考資料」として「偏差値などに依存して…志望する高等学校を受験させないよう指導したりすることがないようにする必要がある」という調子。

ところがこの報告を受けた文部省が出した通知は「業者テストの偏差値などに依存して…指導したりすることのないよう、直ちに改善すること」といきなり調子が強まっている。業者テストの結果を参考資料として使うことも否定されていた。

通知を無視して業者テストを続ける地域があれば、西に東に赴いて叩きつぶし(^^;; 強硬に指導した。業者テストをやめて教育委員会が市の共通テストのようなものを作ったところもあったが、結果を集約して順位など出すと中止の指導が来た。公立中はデータを持たなくなり、塾の指導を頼る人が増えた。結果どうなったかというと塾推薦なるルートが現れる始末(笑)

その状態で初めて行われた入試(1994)はどうなったかというと…

公立高がガラ空きになり、私立高が激混みになった。結局、「青田買いけしからん」の趣旨からいって逆の結果にしかなっていないが、これはどういうことかというと、前年度までならココは無理だねとなって1つ下げて公立を受けるところ、偏差値指導しないわけだから、チャレンジするのだ。そうすると公立は落ちて私立に行くことになる。そりゃそうだ。

さらに、不透明になった公立高入試を避けてか、最上位層は私立に流れた。そして、前年までなら普通高校に行かなかった下位層が定員割れの公立高に流れ込み、中退率が悪化した。

つまりちょうどまたろうが保育園のゼロ歳児クラスに入園するとき、公立高入試は大混乱に陥り、そしてまたろうが中学生になるころまでには戻ってきていたんだ…それにしても、悪い結果しか招かないことを、やる前に誰か気が付かなかったのかねぇ??

業者テストや偏差値みたいなただの目安を悪者にして追放して、「偏差値なんか気にするな」って受けても、結局学力テストではじかれるのでは意味がない。偏差値ドリブンの入試(偏差値表上で1ポイントでも高いところに入れればよしとする)にせず、偏差値から見て入れそうな中から、偏差値にこだわらず行きたい学校を決めるってんならわかるんだけど。

偏差値をほんとに追放するなら、そんなもんで占えない入試にするというのが根本的解決なのは明らかで…だからこの本の最後ではナント「高校入試全廃」を提案してる(o_o) いやいやいや…誰もついてこないと思うけどな。つじつまは合ってるか…

(高度成長期の人口動態とか、この本すごくおもしろかった。けどこの著者とは仲良くなれなそう)

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私学のPTA活動

2017年03月28日 | 中学生活
三人の子どもたちの小学校生活がすべて終了したとき、すんごい解放感だったことは前に書いたけど…

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←しかしPTAライフもいよいよもうあと二年で終わり

子どもが中学生になっても、PTAライフは続くのよね。

もちろんまたろうが中学生(公立中)のときにもPTAがあって、そこでは三年間のうち一度は委員をやりなさいってことになってたの。ただ、同じ地域の公立でも、小学校と中学校ってかなりPTAのテイストが違っていて、私としては小学校よりはずっと中学校のほうが気楽だったな。

委員のなり手がないってことにかけちゃ、小学校よりずっとひどいです。でも、沈黙しててもどうにもならないことがわかってるので、「出席・欠席に関わらず、事情に関わらず、委員経験がない人の中からくじ引き」ということになっていて、ドライです。(公平みたいだけど、やる気のない人が「当たり」になると実際には来なかったりするので、負担が公平になるわけじゃありません)

小学校に比べて、子どもが中学校に上がっちゃうと、保護者からの子どもの学校ライフへの視線がぐぐっと軽くなるというか、仕事をする人も増えるし、子どもに関わろうとするとロクなことがないしで(笑) よくも悪くも熱意は格段にダウン。その分、学校側も親の活躍をたいして期待してないんで、活動もライトになってました。もう、やれるようにやるっていうか…

私が委員をしたのは、またろう中二のときで、生徒有志がやるコンサート(ダンスなど含む)の設営・運営でした。その活動が(親が)やらなきゃいけないようなことなのかは別として、やるとすればまぁそこそこ合理的に運用しよう(楽こそ正義)というノリがあって、小学校より気分が楽だったんです。

そして、こじろうもはなひめも、私学だけどやはり中学・高校とPTA活動はあって…

どちらの学校でも委員を体験したけど、これがもう全然気分が違うのよね。私がいつもあまりいそいそと出かけていくんでその変貌ぶりによしぞうが驚いていました(笑)

まず、会社は(ほぼ)休まなくていいの。土曜日が基本。活動内容もスリムで、文化祭のときのバザーや食堂とか、わかりやすい(ベルマークとかなし-笑)。

嫌なこと(理不尽な業務の押し付け)がないだけでなく、保護者で気の合う人がたくさんいて、作業しててもランチしてても楽しいんだよね。結局そこかな…

まぁ、子どもを「合う」学校に入れた時点で、自分にとっても「そこそこ好み」であることが多いわけなので、話のノリが合う保護者が多いことも道理です。

そういうわけで、進んで委員をやる人も多いから、くじ引きとか、引き受けられない事情を根掘り葉掘りするっていうようなこともない。

結局そういうことだよね…イヤでなく引き受ける人の人数が足りて回っていくかどうか(それだけ魅力のある活動かどうか)。

委員をすると、委員会活動が終わったあともランチ仲間として楽しめる付き合いが広がるし、学校でやってることや雰囲気もよくわかって、要するに学校生活全体の(親にとっての)満足度が上がるんだよね。学校にとっても、いわば顧客満足度upすることで口コミその他、「次」につながるという面もあるので、それなりに大事なんだと思う。

そういうふうにうまく回っているんだったら、活動そのものはぶっちゃけどうでもよくて…別に文化祭で親が食堂やってなくたってどうってことはないしPTAだよりがなくたって困りゃしないじゃないですか。ただそこに、人の和(輪)ができるきっかけとなる活動があればよい。

私学のPTAに「比較的」問題がないとすれば、そういうふうに「うまく回る」条件が揃いやすいということでしかないですね。

どっちの学校も、PTAに入会したくない人(脱退したい人)や不払いの人がいたらどうするのかなんて、問題になったことも考えたこともないわけで。それでうまくいっちゃってる。それが(おおかたの)私学ですね。でも、うまくいってない学校もあってあぁいう訴訟になってしまったわけで、問題が生じうることについては本質的に差はないかなぁ。

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