アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

妄想選曲(1) なぜかとってもラフマニノフ弾きたい

2021年07月31日 | ピアノ
今ぜんぜんそれどころじゃないのだが…妄想選曲モードに入ってしまった。

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特にきっかけがあったわけでもなんでもないのに今とても気になってるのがラフマニノフ。
きっかけといったらショパンだよね? ショパンの素敵な演奏いっぱい聞いて、あれも弾きたいこれも弾きたい、確かにショパン弾きたい機運も高まっているのだけど、それよりもっとラフマニノフ。

たぶん…ショパンは今いちおう弾いてる、いや弾いてるというか中断中だけども仕掛中の舟歌がある。
ラフマニノフって、なんか今いちばん弾いてる、リサイタルプログラムのセットの中でいちばん不足してる成分なんだよきっと。

めっちゃうまい人が「音の絵」とか弾いてることがあるけど、あれって私あまり聞いてもピンと来ないというか、音が密すぎてどうも聞いててもわからない。ましてや弾こうとは思わない、的な。

前奏曲はいろいろ心に刺さるのがあって、弾いたことも(いちおう)ある。そんなにちゃんと弾いたことはないけども、確かピアノサークルに参加し始めたころ、誰にも習ってないときに弾いてたやつ
Op.32-12 (寒い系) チャカチャカ音形がとても忙しい、キラキラ
Op.23-5 (熱い系) ずんちゃちゃちゃ、ずんずんちゃ、ずんちゃと派手なノリでよく中高生男子とか弾きたがるやつ

どっちもちゃんとは弾けない。前者は速すぎて、後者は(和音が)部厚すぎて掴めなかった。

今弾けば当時よりは多少マシにはなるだろうけれども、そんなにそそられない。

変わって
Op. 3-2 (「鐘」) ありがちだけど。一度は弾いておきたい有名曲。前に弾いてみようかなと思ったときは

これ、どないなってんの?? どゆこと?? (o_o)無理やん、ってなった

今、試しにちょっと弾いてみたらば、音を掴むこと自体は練習すればできると思う。それよりも、音がめっちゃ小さいところからめっちゃでかいところまでこの曲らしい感じで鳴らせるのかということ、これは大問題だけど。そういう苦手に挑戦するのもいいよね(まぁ「リサイタル」企画でやることではないかも)

Op.23-4 はアンダンテ・カンタービレ、ゆっくり系で素晴らしく美しい曲。聞いた感じはすんなり聞けちゃうけども、楽譜を見てみると、伴奏音形が幅広いなんてものじゃなくて、しかも右手の旋律を乗り越えて重なっていくので、実際弾くとなると…んーどうなんだろ、指使いもどういうのがいいのか想像できないけども。こういう曲好きなんだよね。ハマれば弾けそうな気がする。

Op.32-2 は、前に「24調」テーマのときに、担当する調だったから弾いた。かなり粘って練習してたんだけども、そしてけっこういい感じになったところもあったんだけど、まぁ結局本番で崩壊せずに弾くことはできなかったという、いわば心残りの曲。今弾いてもめちゃくちゃ難しいと思う…けど好き…

これを三曲続けて弾いたらすごいな。曲調は変化に富んでておもしろい。しかしチャレンジングなものばっかり並べたらそりゃースリリングですよ

これで16分…いや、私が弾くんだったら … 18分くらいかな。弾いてみないとわからんけど。残りをあまり負担のかからない、頭が混乱しないようなものにすればありかなぁ…

前奏曲をいろいろ考えていたら、エレジーよりはこっち弾きたいな、という気がしてきた。

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「審査員として自分の好みに関係なく、真の価値ある演奏を…」

2021年07月30日 | ピアノ
一介の音楽好きであれば、演奏の良し悪しは単に自分の好みで決めても何も問題ないけれど。

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順番をつけなきゃいけないのが、コンクールの場というもの。審査員は、いったいどう考えて審査をしているの?
というわけで、ショパコン審査員のヤブウォンスキさんのインタビュー記事をたいへん興味深く読みました。

ヤブウォンスキが審査員としての胸中を語る~ショパンの音楽をリスペクトして

音楽に限らず、スポーツでもフィギュアスケートのような採点競技では長らく、公平な? 正しい? 審査のあり方というものに悩んできた歴史を持つわけだけど、
フィギュアスケートでは、「6.0」みたいな一つの(技術点と芸術点のダブルだっけ)点数づけをするのでなく、技ごとに分解して細かくポイントをつけていく方法に「進化」しました。この変化が好きな人も嫌いな人もいるでしょうけど、透明性・納得性・客観性という面では大きく向上したといえるでしょう。

では、ピアノ演奏の場合は…?

上記記事の中では、
「大変優れた演奏だが、自分には語りかけてこないし、共感できない。こういうときは、個人的な感情は横に置いて、プロフェッショナルな感覚で審査に徹します。個人的に好きでないと思っても、高い点を入れることはできます。」
「真の価値ある演奏だったら、私の好き嫌いは関係なく、高いポイントを与えますよ……唇を噛みながらね。コンクールは私のためではなく、ショパンと優れた演奏者のためにあるものですから。」
のように、「真の価値ある演奏」というものがあるしそれは好みとは別だということが力強く述べられています。

ではそのような演奏というのはどういうものかということなんですが
「大切なのは、作曲家と作品をリスペクトすること、作品は自分が書いたものではないという基本を忘れてはならないということ。すべての音符、記号を勉強し、ショパンについて研究することで、音符の間に込められた想いを知れば、テクストに“違反”する表現は自ら受け入れがたくなるはずです。」
誰かの演奏の耳コピでなく、楽譜を読み込み、ショパンについても研究し、「自分の知識や魂、心、イマジネーションから」音楽を紡ぎ出す。
#たいへん「クラシック」的ですね

「作曲家と作品をリスペクト」がないまま聴衆にウケる演奏というのはNG。「聴衆にウケる」というのは言葉を変えていえば「心に響く」音楽かもしれないけど、それだけじゃダメだということですね。

…はい。

それで、じゃあ当然のことながら、長らくショパンの作品を勉強し演奏し骨の髄まで叩き込んである審査員の方々は「真の価値ある演奏」について意見の一致をみるわけですよね?

というと、
「全員が長らく同じ音楽というものを勉強してきているのに、どうしてこんなに意見が違うのだろうと思うこともありますよ。

優れた演奏の評価は、もちろん好みによるところもあるけれど、多くの部分については、明確に判断可能な基準があると思うんです。スラーの終わりは一つだし、スタッカートの書かれている場所は明らか、汚いペダルは汚い、いずれもまぎれもない事実です。それなのに、それぞれ意見に違いが出る場面に直面する。どうしてこういう基本的な部分すら全員の意見が一致しないのかなと思います。」

…あれま(-_-;;

ピアノ演奏の良し悪しがアナログな、主観的なものであっても、比較的透明性を持たせようとするならば観点を分けるという手があります。プレバトの水彩画査定とかも三つの観点「切り取り方」「正しい描写」「明暗」に分けてつけてますね。それで評価が安定し説明しやすく納得されやすいものになるわけです。しかしピアノ演奏でいうとどういう観点にすればいいんでしょう。

まずどういう観点を立てたらいいのかわからないし、それをどういう重みで総合得点にしたらいいかも揉めそうで、まったく成功しそうな気がしませんが(^^;;

「——では最後に、今度のコンクールではどんなピアニストを求めているかお聞かせください。

ヤブウォンスキ 私を涙させるピアニストです。私は普段、審査中に演奏についてのコメントをたくさんメモしておくのですが、すばらしい演奏に出会うと、ペンを置いてただ聴き入ります。そんなピアニストが現れてくれると、私の人生はずっと楽になりますよ。そうでないときには、果たしてこの演奏は平均からみてどうか、これは22点かな? いや23点かな? なんて点数のことを考えている間に、演奏の半分を聴き逃すというような、ばかばかしいことが起きかねませんから!」

まぁ結局のところ、審査員の意見が完全に一致することもないし、一致するような審査基準を捻りだす必要もないんだろうけど。

「作曲家と作品をリスペクトする(勝手なことをしない)」かつ「個性と自分ならではの魅力を出す」というラクダを針の孔に通すみたいな難事業、別の言い方をすれば、誰からも低得点をつけられず、多くの審査員から特に高い点をもぎ取るという不可能事を成し遂げた人が優勝するんですかね。

ところで、このヤブウォンスキさんがピリオド楽器で録音したショパンとてもいいんですよ。上の記事からspotifyのリンクがあります。


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リサイタルはプログラム妄想フェーズがおいしい

2021年07月29日 | ピアノ
もうすぐ合同リサイタル本番なわけですが、まぁ練習会だなんだのほうがこれまで大人数だったり、大きいホールだったり、じゃあ何が特別なのかというと…

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そこを到達点として諸々の組み立て(妄想から練習まで)ができるということだと思います。つまり、曲目と並べ方を考え、練習して、レッスンしてもらってまたあぁでもないこうでもないと…そのすべてのフェーズに筋を通し、よりおもしろくすることができたわけでホント、本番来る前に十二分にモトは取ってます。

本番については、ほかの三人はどう考えてるかわからないけど、私はとにかく録音して、30分ノーカット、つっかえたらつっかえたままで!! アップしようと思ってます。記念だもの。
生のリサイタルだったら、カット編集とか、あるいはうまくいかなかったからって「丸ごと聞かなかったことに」とかないわけで、無観客でありつつリサイタルの気分を味わうとしたら、それしかないでしょう。

ということで、本番の出来はともかく、この企画は既に成功(やってよかった)ということで私の中では決定済みなのですが、さてこれが終わったら次に何を弾くかと…

ほら、定期テスト前は部屋の掃除がしたくなる理屈で、今は新曲を考えたくなるんですよ、つい。

特に今、自分のわりと得意な曲を中心としたプログラムを組んでいるわけで、だから反動というか、思いっきり「似合わない」「不得意」な感じの曲を弾いてみたい気がします。

例えば
ラフマニノフ「鐘」
みたいに、重たーい、分厚い、でかい音量で鳴らす系の曲とか、

グリーグ ホルベアの時代から「プレリュード」
みたいに、速い系の曲とか。

ショパンの、華麗系のワルツみたいな、ノリが悪いと聞けない類の曲とか(怖)

もちろん、苦手な曲ばかり並べるということはありえなくて(弾けん)、得意と苦手を組み合わせる。そうすると、曲調もバラエティーに富んだものになりますね。

そして、単に弾きたい曲を並べましたではなくて、何か並べ方に「軸」があるようにする。

当面は、弾きたい曲を探して探して、そしていくつか候補が出てきたところで「軸(こじつけ)」を考えます。

そう、今はちょうどショパンの曲をたくさん聞きすぎたものだから、なんとなく、「マズルカ弾いてみたい」「このノクターンはノーマークだったけどなかなかいいな」とか頭の中がショパンになってしまっていますが(たぶんそういう人は多い)、自分があぁいうふうに弾けるわけじゃないんでちょっと冷静に考えたほうがいいですね。気分のままで考えると「オールショパンプログラムにしたらどうか」などという安直な考えが浮かびますが、そりゃー弾ける人がやればいいですが、その並びは練習するにもしんどいし、聞くほうもたぶんしんどい(^^;;

私の企画ではないのですが、年明けの「合同リサイタル企画」的なものに申し込んであるので、また楽しい楽しい妄想フェーズです。ふふふふ何弾こうかな…

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本番直前練習会

2021年07月28日 | ピアノ
天井が高くてよく響く、こじんまりしたホールで練習会がありました。ここ好きなんだ…

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ピアノは弾きやすいスタインウェイ。これでスカルラッティK.466弾くとほんと気持ちいい(^^)

じんわり耳を傾けてたら変なとこ間違えた(o_o;;
だいたい、人前で弾くと、間違える「予定」のところも間違えるし、思いもよらないところも間違えるし、まぁそんなもん。

けど、今回は「合同リサイタル」で弾く予定の曲、つまりかなり弾き慣れた曲ばかり並べたので

スカルラッティ/ソナタK.466
スカルラッティ/ソナタK.449
リスト/愛の夢第三番
モーツァルト/ピアノソナタK.282

崩壊することはなく、擦り傷程度(主観的表現)で弾き終わりました。

持ち時間は22分ということで、プログラム全部は入らないから、アルカンは除きました。(一番大丈夫そうな曲)

弾いてみて思ったんだけど、アルカンを挟むほうが、自分としては弾きやすい…集中しやすい、と思いました。もうその流れでずっと考えてるから、ということもあるし、身についてて混乱しない、ゆっくり系の曲を弾くことで変な「力み」を取って立て直せる(何を?)というような。


録音を自分で聞いてみた感想ですが、苦手な速いところ(ソナタK.449、愛の夢の中間部、モツソナ三楽章)はだいぶこなれてきて聞きやすくなった…けど、どこで事故るかは出たとこ勝負(笑)

今回は、ソナタK.449がわりとよく、モツソナ三楽章が事故。

まぁ~無事故ってわけにはいかない。あまり事故にびくびく気を付けて弾くよりは、もっと「攻め」というか、こういうふうに弾きたいというプラスの部分に目を向けて弾くほうがいい感じになると思う。せっかく、好きな曲ばっかり並べてるんだから、ちゃんと「どう好き」なのかわかるように弾こう。

あと、モーツァルトはもっと軽い音で弾くほうがいいと思う…特に、短い音符。それが難しいんだけどさ。

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西洋音楽史(12) ロマン派の鍵盤音楽

2021年07月27日 | ピアノ
放送大学の期末テストは、四択問題が10個並んでるシンプルなもので、放送授業をまだ全部聞いてなくても(^^;; 提出に問題はなかったのでちゃんと期日どおり出しました。

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で、聞いてなかったところを埋めております…

「ロマン派」「ロマンス」…あまりにも馴染みある言葉で、語源とか考えたことなかったんだけど。語源となる「roman」は「中世ロマン語で書かれた物語」ですって。ある特定の言語で書くからって中身はいろいろだろうと思いますが、「冒険や想像力を膨らませる伝奇的な物語」という特徴があったので「ロマン的」というと、幻想的、冒険的、不可思議な、現実離れした、というような意味合いになったんですって。

「時代の気分」というか、自意識、自由な精神、独立心を持つようになった市民層が文化の担い手になり、感情や主観や内面性を尊重するようになった。「明晰で可視的な世界」よりも「目に見えない世界」「無限なるものへの憧憬」を求める姿勢。

シューベルトの「さすらい人幻想曲」とかメンデルスゾーン無言歌にある「さすらい人」とか、シューマンの「流浪の民」とかあるので「さすらいたい気分なのかな?」となんとなく思っていました(^^;; たぶんある時代に取り上げられやすい題材というかテーマっていうのがあるのですよね。そういう時代の気分でいうと、ソナタみたいなかっちりした、具体的な意味を持たないものより叙情的小品が好まれる。「子供の情景」とか。あるいは、ブリリアントなもの。「華麗なる~」とか。

ツェルニーの著書「ピアノ演奏の基礎」によれば、ピアノも場に応じて弾き方を変える必要がある、と。曰く、「大ホールで演奏する際には、力強いタッチで音を際立たせ、最大限に早いテンポで完璧に弾いてこそ、聴衆に強い演奏を与えることができる」(それ、ピアノ演奏の「基礎」なのか!?)

そうやって弾けるピアノのという楽器は、メカニックがしっかりしてなきゃいけないので、要するに、時代の空気があり、演奏のありかたがあるだけでなく、それを支える機械技術があってリストの超絶技巧曲が成り立っている。

だからもちろん、作曲家たちは、ピアノというハードウェアの状況に基づいて作曲をする。「ロマン派」の時代は、ピアノ技術発展の時代でもあって、たとえば金属フレームの導入、ダブル・エスケープメント・アクションの発明、ハンマー材質の変化といったようなことがあり、それらのことから各作曲家は影響を受けている。

ショパンの作曲様式の本質は「イタリア・オペラに基づく歌唱的な旋律」と「バッハに由来する対位法」の融合にあるとか(チャールズ・ローゼンによる)。であれば、鉄の支柱が入ったことで豊かな響きを獲得したピアノにより、長い音で「うたえる」ようになったことに意味があっただろうし、

リストが「ラ・カンパネラ」のような曲を作るにあたっては、ダブル・エスケープメント・アクションのピアノの存在を前提としていただろうし、

シューマンが豊かな内声部を持つ曲を作るにあたっては、音の繊細な弾き分けに適したウィーン式ピアノを念頭に置いていたのだろう。

…というのは、私の考えではなくてテキストに書いてあったのだけど、まぁそりゃリストにはダブル・エスケープメントのピアノが必要でしょうね…それは当然として、シューマンがピアノ曲を作曲したころに使っていたのはもっぱらウィーン式ピアノだったというのは考えたことがなかった。鉄の支柱はなく、ハンマーヘッドは革。

「シューマンの音楽には、リストやショパンのような同音連打を含む早い走句も、高音域における強打も、オペラのアリアのような情熱的な息の長い旋律もほとんど見当たらない」「内声部が豊で、ポリフォニック」なるほどそうかな? そんな気もする。それであんなに弾きにくいのか。

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