アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

バッハをピアノで弾いたら邪道ですか?(のだめ17巻)

2012年08月31日 | ピアノ
千秋が、マルレオケ定演で「バッハ ピアノ協奏曲第一番」を弾き振りするところがありますが…

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←のだめはほんとに名作ですよ。音楽の楽しみがぎゅっと詰まってる!!

私は、のだめの漫画とアニメと映画で比べたら、圧倒的に漫画ファン。アニメも映画も、音楽のクオリティーは本気だし、悪くはないんですが、漫画読みながらの妄想全開モードに比べればだいがいの描き方は味消しというものですからね。

その中で、このバッハ弾き振りシーンはすごく、好きだなぁ~

ほんっとに、かっこいい。私は玉木くんのファンでもなんでもないんだけど、これはいい(^^)

今回、のだめを読み返して、この曲を聴きたくなって、YouTubeで探したら、いろいろ載ってるんだけど、やっぱりここはピアノ演奏だよね。もともとチェンバロだから、チェンバロの演奏のほうが多く載ってるみたいだけど。だって千秋の演奏はピアノだから♪

たとえばこんな→ピアノバージョン

なかなかいい感じだと思うんだけど。笑えたのが、これにたーくさんついてる、コメント。

「こんなんじゃなくて、ハープシコードのバージョンを探して聞いてみなよ。10倍すばらしいから!!」
というような、いちお建設的なコメントならまぁいい。だんだん、ピアノの曲じゃないだろう、そもそも。みたいのから、バッハだってピアノがあったら使っただろうよ!! みたいな意見、そしてコンピュータじゃあるまいし新しきゃいいってもんじゃないだろう、バッハがこの曲で意図したのは云々。

さらに、オマエはバッハのなんたるかがまったくわかってない!! てな話になり、それこそ「お前のかーちゃんでべそ」レベルのののしりあいになっている(^^;;

そーんな、話なんですかねぇ。お好みで、どっちでも演奏したり聞いたりしちゃいけませんか。

ちなみに、のだめの中でオクレール先生は「本来はチェンバロ協奏曲だけど やっぱりこのホールじゃピアノですね」とあっさり言っている。

私は、そうですねーなにしろ千秋の弾き振りシーンがかっこよかったもんですから、そのイメージを引きずっていて、ピアノがしっくりきちゃいますね。チェンバロも、それはそれでいいんですが、あの「弦」っぽい音が(っつか、ピアノだって弦ですが)他の楽器の音に埋もれて、バリッバリの主役って感じではないですね。ピアノは、音量的にもですけど、音色からいってもほかからくっきりはっきり浮き立って、協奏曲って感じで、かっこいいと思うな。

ま、そもそも弾き振りなんて、ピアノ弾ける人がかっこいいとこ全部さらってくための形態でしょ!?

ピアノ忙しいところは振れないし。暇なところは振るけど、あとは音を聴いてコンマスさんがまとめてくれなきゃやれない。それでいて、最後の拍手はあらかたピアノ弾きが(千秋が)もらうよね。「のだめ」のこのシーンは、千秋がかっこよすぎて、のだめはボーゼン、マルレのみんなはやっぱうちの指揮者すげー、ってなるところなんだから、バッハの協奏曲、ピアノバージョンでばっちり千秋をフィーチャーするのはほとんど必然といってもいい。

ところで、バッハの曲を弾くにしても、ピアノだけでインベンションや平均律を弾くとき、ピアノが邪道だとかあんまり論争になることはないと思うんだけど(ピアノでどう弾くべきかは論争になるかも)、協奏曲だとこんなにごたすかするんでしょうか。何か違うのかな??

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理想形を描いてから(フォーレ ノク1レッスン)

2012年08月29日 | ピアノ
レッスン後半のお話。1ページめくると、今度は左手に16分音符が続く伴奏形が出てくるんだけど、なにしろ、左手は右手にも増してぶきっちょだから、なかなかやっかいだ。

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それを、先生は「まず右手で弾いてみて」と、音の上がり下がりをよく考えて、「こう弾きたい」という理想を立てさせた。

レッスン前半、1ページ目で格闘していたときは、まずppでなくフォルテで弾いてしまって、どう弾くかの計画を立ててから小さくするという方法をとっていた。

共通することは、とにかく、難しいことがあるときは、うまくいかないまま漫然と回数を重ねて練習していてもダメの二乗になるだけなので(^^;; 何か簡単にしてみる

小さい音のコントロールが難しいなら…音を大きくしてみる。
左手で弾くのが難しいなら…右手で弾いてみる。
音が重なっていて難しいなら…分解する。または、両手で片手分を弾いてみる。

ま、速いところをゆっくり弾いてみる、というのも、シンプルながら同様の方向といってもいいかもしれない。

それで、この左手の「ととととととととととっとと、と、」が続くところは、音の上下に伴って自然な勢いがついて、放り出されるように「っ」のところにうまくつながるかどうかがミソ、らしい。なかなかうまくいかない。うまくいっても、右手を乗せるとイメージから崩れたりして。

という具合に、理想系ができてからも、その先の道のりはそれなりに長いのではあるけど、とにかく、目的地なしに闇雲に歩くよりはよい。

懸案の、
・左右の手が交差
・フレーズの切れ目やリズムが左右でずれる
・裏拍で和音を追加
という頭混乱ゾーンについても、


まず和音なしで、左右のリズムずれをなくして(全部八分音符で)弾いてみる。それで、フレーズ感をつかんだあとに、ずらす。和音の追加は最後。

…というふうに練習すればよい。もっとも、レッスン内では、ほとんど時間なくなっちゃって、練習の方針が立ったところで「あとはお持ち帰り」になったんだけど、そのあと落ち着いて練習できてないところが問題っつーか大問題(o_o) このまま怒涛の今週が終わればピアノ練習会。

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正確無比なリズムを作り、それを崩す

2012年08月26日 | ピアノ
和太鼓やってるときは特に思ったけど、音楽のプロとアマを分ける目安としてわかりやすいのは、基本のリズムの正確さかなと。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←メトロノーム練習とか…今はまったくやってないけど

リズムがきっかりしっかりしていることは、音楽のクオリティーの大前提で、これがふらついているのはとにかくダメ。もちろん意図的なもの(リタルダンドとかルバートとか)は別だけれども。

和太鼓で、複雑なリズムというのは、練習すればわりとそれっぽく叩けるんだけど、単純にただ
トットットットットットットットットットットットッ…
両手で交互に叩いてみる。そうすると、先生のと私のははっきり違うのだ。

ピアノは打楽器だから(by ヤドヴィ)、ふだんから練習してるみたいなもので…ある程度はね…だから、いっしょに太鼓を習い始めたころ、私とよしぞうではリズムの正確さに大差があった。これは、頭で、耳で、どれだけ正確に捉えられるかの違いもあるとは思うけど、主に手の動きをどれだけきっかり制御できるかという問題で、これは慣れないとできないから。

よしぞうも、やっているうちに大幅にマシになったけど。とにかく、私やよしぞうのレベルで「ちゃんと」叩けているというのと、先生がただ基本打ちをしているときの正確さは、次元が違う。

グルーブのないリズムの追求という動画があって、坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣がコンピュータ・ミュージックを始めたときのことを語り合っている。人間がいくら正確ったって、そりゃコンピュータだったらもっと完璧に正確なわけで:
坂本「あの興奮ってなんだったんだろうね」
細野「試しにファイヤークラッカーを手で弾いてみるとすごくつまんなかった。今は好きなはずなんだけど、当時はグルーブ感が邪魔だった

前の日まではグルーブを追求していた(笑)のに、冒険心で無機的な音楽を追い求めていたんだって。思いついたら止まらない。完璧に正確なことの心地よさに目覚めた、だそうである。

リセット、白紙の世界。それはもうとても新鮮だったんだけれど、それはすぐ飽きちゃって(^^;; 今度は機械のリズムに意図的なゆらぎを組み込み、「こうすると沖縄っぽい」「こうするとニューオーリンズ」とかいう実験をしていった。

結局どういうことかというと、「ノリ」「グルーブ」ということは確かに「揺れ」「ずれ」「音の大小」などなんらかの不均等から生まれるんだろうけれども、一方、「デタラメ」というのは「ノリ」でも「グルーブ」でもなく、仕組まれた揺れがきちんと「ノリ」として伝わるためには、そのベースのリズムがしっかりしていなければならない。

もちろんアマといってもその中でレベルは超~幅広いし、別に上のレベルを目指さなきゃいけない義理というのもないけれども、あえていえばベースに流れるリズムがどのくらい正確であるか、というのはかなり聞く側にとって実は「レベル感」(そんな言葉ない??)を左右しているのかなと思うのである。そこに乗せる「グルーブ」はセンスの問題だし、好き嫌いはそっちで決まるんだけれども。

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音楽のパトロンになってみない?(のだめ16巻)

2012年08月25日 | ピアノ
千秋が常任指揮者になったマルレ・オケというのは伝統あるオケなんだけど、財政危機、内部分裂からひどいことになってたって話でした。

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←オケのコンサート、しばらく行けてないなぁ

常任指揮者になる前に、急遽代振りで千秋が入って、ラヴェルのボレロでぼろぼろになったのでしたが、にもかかわらず、メンバー刷新して千秋が常任指揮者になって初回のコンサートでは、そこそこ人が入っていたようです。

・のだめがティッシュを配ったから(のだめ説)
・最初だから団員の家族が来ている(ユンロン、ターニャ説)
・新しい指揮者が入って前評判がいい(フランク説)

と、まぁいろいろ説がありますが、ベース部分を支えているのは古くからの定期会員のようです。

「昨日のデシャン・オケはよかったわねぇ ルルーさんが今年からデシャンの定期会員になるって言ってたけど あれじゃあ止められそうにないわね!」
「フン! 裏切り者 確かにいい演奏会だったけど マルレだって今年こそ…!」
「私はまたあのボロ・ボレロみたいなのだったら考えちゃうわ…」

これは、長年定期会員だったらしき年配女性のセリフですが、こんなふうに「ひいき」のオケがあってそれぞれ定期会員として支えているわけです。よぼよぼのおじいさんも「定位置」に座っています。

定期会員だと「私のはこの席」というのがあるわけですね。

プロがコンサートをするという形式は、お金を払う人がいて初めて成り立つものなので、こういう文化がイイと思えばやっぱりみんなでチケットを買って支えていかないといけません。私ももちろんいろんなコンサートに行くとき、「賛成一票」投じるつもりで行きます(^^)けど、そんな臨時なのと、「オケの定期会員」だと、なんか違いますよね。生協ショップでたまたま野菜を買ったというのと、産直野菜ボックスの定期購入をしてるくらいの違いです。

ボックスを定期で申し込んでいる人がたくさん確保できれば、計画的な作付けをするとか、市場にのせにくい、形が悪いけどおいしい野菜を作るとか、農家はやれることの幅が広がるわけでしょう、やっぱり。

あ、なんの話だっけ…オケ定期会員です!!

今はお金の面もさることながら、そんなにしょっちゅうコンサートに行く時間を作るってことがそもそもできませんので、ちょっと無理ですけど、私もいつか、「このオケを応援するぞ!!」と決めて定期会員になるくらいのことをしたいですね~ぜひ。まぁ、パトロンといっても一株株主ですけど。

まず、来年度になったらいろんなオケをスポットで聞きに行ってみて、お気に入りができたらその次か、またその次くらいの年度には定期会員になってみたいです。オケの維持はお金がかかりますからね。企業からの寄付などもばんばん来る時代じゃありませんし、ここはたくさんの個人が支えて行かないとほんとつぶれちゃいます。みなさんもいかが?

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和音の移り変わりをどう弾く?(フォーレノクターン1)

2012年08月23日 | ピアノ
九月はまず、とっぱなに練習会があって、それから下旬に戯れ会があるので…

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←なんか枝葉を習いに行って幹に迫られてうろたえるみたいな

フォーレのノクターン第一番を練習会で弾いてみて、
行けそう→戯れ会でもフォーレ!!
ダメそう→戯れ会ではドビュッシーのベルガマスク前奏曲に戻る
という計画でございます。

それで、その計画発動のために、前々からヨーコ先生のレッスンを確保しておきました。なんて完璧に計画的なワタシ。

しかし完璧なのは計画だけで、今日ヨーコ先生の前で弾いてみたら、なんかこんなはずでは…の連続で、すごくカチカチになってしまった。今まで、ヨーコ先生のレッスンではそんなに緊張でダメになったことなかったんだけど。

緊張するとどうなるかというと、「怪しい」ところは崩壊するよね。だから、後半のややこしいところとかは怪しさ二乗だった。

なんとなくの心積もりでは、この「怪しい」ところをどうパーツ別練習するかとか、要するに音を並べるヘルプをしてもらうつもりで行ったのだが、甘かった。

最初のページでまず30分(^^;;

テーマはずばり、「和音の移り変わりをどう弾くか」。

この曲、ppで始まるんだけれども、それで小さく弾こうとすると、音がぺしゃんこでよく何がなにやらわからなくなっているという指摘。それでまず、ppとか気にせずfでバーンといく。

「フォルテのつもりで音を出して、その中で和音の移り変わりを感じながら、どう弾くか考えてやってみて」

和音はそりゃもうめまぐるしく移り変わっているんだけれども、それをどう弾く? 具体的に何をすればワカッタことになるのかってのはまったく謎ですが。

それでも、えぇいままよとフォルテで弾いてみると、そりゃ縮こまってるより特徴はわかりやすいしニュアンスはつけやすい。なるほど。

[音の移り変わり、特徴]
・ここでひと山、もうひと山はもっと高く
・暗くなったり、明るくなったり
・中抜けになったり
・不安定になったり安定したり
・二度繰り返されているところはどう変えるのか??
・特に印象的な音
・小節線をまたがったタイ


とかね。あ、和音の話もそうじゃないものも混ざりましたが、要するにそういう、曲の中の細かい発見を、味わいながら弾く。そうするとなんだか、自分に聞こえている音も、なんだかわかって弾いたみたいな音に聞こえてくるところが不思議だが、これは受け取る側(ぶっちゃけ自分)が変わってるだけという疑いも捨てきれない(^^;;

何が変わると色つけたことになるん??

思いつく限り挙げてみると
[弾き方バリエーション]
・微妙な強弱(周囲の和音との相対的な)
・和音の中の強弱、というか音のバランス
・タッチ、たとえばカチっと弾くかふわっと弾くか、とか
・微妙な間、あるいは長めにする(? あんまりやっちゃいけないかな)
こういうのをなんとなく変えていて、しっくりくることもあればこないこともあり、じゃあ、上に書いた箇条書き[音の移り変わり、特徴]と、下の[弾き方バリエーション]の結びつきに原則というものがあるのかどうか、というのがさっぱりわからないのだが。

ともかく、そうやってやや大げさに計画(?)を立てておいてから、やおらボリュームを抑えて弾いてみる。

「そういう変化を心の中では思い浮かべながら、あまりあからさまにせず、ちょっと距離がある感じで」
「小さく弾くときは、指先を硬くして浅く弾く」

そうすると、確かに最初のスカスカした感じよりは、中身がある感じになった。うーむ。わかったようなわからないような。

(レッスン前半で長くなったので後半はまた後日)

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