我が心の故郷 四万十川の沈下橋
もう何度も撮影したポイントではあるがやはり心惹かれてしまう。
ここが大河と人が交わるポイントである事
そして人は大河に敬意さえ抱いているかの様な謙虚な橋の造り。
人は大河と共に生き、そして恩恵を受けて暮らしているのだ。
そんな場所を独り占めしていると、一台の軽自動車がやってきた。
もちろん路肩に寄せないと履行する事が出来ないので寄せるのだが
水面から橋の高さは結構あり、サイドスタンドで大きく傾く愛車を止めるには
ちょっとおっかなびっくりである。
しかし、旅装の旅人より地元の生活が優先されるのは言うまでもない。
無事に履行ができたが、その車が止まって運転手が降りてきた。
てっきり「こんな所で写真なんか撮られると迷惑なんだよ」って言われるのかと少し身構えたが
「写真、撮ってあげようか?」
って、意外な返事だった。
「あっ、お願いします」
っと答えるのがやっとのもどかしさ。
「はい、いきますよ」 カチャ
「こっちからもとっておきますね」 カチャ
「あっ、ありがとうございました」
情けない話ですがこれだけしか話せませんでした。
でも本当に情けないのは人を疑ってしまった自分自身です。
「気をつけて」
四万十の人は優しい。
その優しさと心の広さはこの大河から受け継いだ物かもしれません。
とても記念の一枚になりました。
次は私からみんなへ。
