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Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

キャブセッティングの基礎

2008-03-20 18:55:37 | クインキー 125GY
今回はキャブセッティングの基礎について書いてみます。
といっても実際にキャブを分解したのも初めてなので
私なりに理解した点を中心にしてみました。

まずは燃料コックをOFFにします。
もちろん燃料がキャブ内に流れないようにするためです。
次にキャブの一番下のホースの付近にあるネジを緩めます。
するとそのホースからキャブに溜まっていた燃料が出てきます。
そのままたれ流すと良くないのでペットボトルなどに入れるようにします。

インシュレーターの口を緩めてキャブを外します。
底の部分の4本のネジを緩めると底の部分がはずれ
メインジェットやフロートなどが見えます。



真中にあるのがメインジェットで6mmのレンチではずし
左の穴の中にあるのがパイロットジェットでマイナスドライバーで外します。
外したジェットがこれです。



今回のキャブはミクニのTM28といわれるもので
250ccクラスの2サイクルなどに使用されていたもので
モンキーやAPEなどの4ミニと呼ばれる物の改造によく使われているようです。
各ジェットはメーカーや種類によってタイプが違います。
このタイプはミクニ角大と呼ばれるメインジェットです。

このジェットの中を燃料が通過するのですが
パイロットジェット(PJ)はアイドリングから低回転を
メインジェット(MJ)は中回転から全開を担当しています。
そしてそれぞれには番号がふってあり大きくなる程穴が大きくなります。
大きな穴ほど燃料が多く流れるのでパワーが出る訳です。

しかし必ずしも大きな方がいい訳ではありません。
エンジンの吸引力やキャブの大きさなどがあり
燃料と酸素のバランスが良くないとエンジンは回らないからです。

そして中回転域を調整するのがジェットニードル(JN)です。
これはアクセルワイヤーからキャブをヘッドを通って
スプリング・スロットルバルブの先についたつまようじの様なカッコをしており
MJからつながる穴の中に刺さるような構造で
その隙間から燃料を噴出させるようになっており
アクセルを開けば燃料も多くなる仕組みです。
そのJNの上にクリップがつけてあり
この位置を上下させる事で燃料を濃くしたり薄くしたりできます。



そしてこのMJ・PJ・JNを調節して
パワーを上げたりエンジンの特性を決めていくのです。
もちろんこれだけではありません。
エアーフィルターやエアースクリュー、マフラーの特性なども関係してきます。
だからそう簡単にはいきません。
キャブセッティングは奥が深すぎます…。
理屈が解かって作業にかかりましたがそう簡単には行きませんでした。

ちなみに今回私がキャブセッティングに関し参考にしたHPです。

PROJECT: キャブレター・ベーシックセッティング

ヨシムラTM-MJN24キャブレター

セッティング 2

2008-03-18 10:03:33 | クインキー 125GY
うーむ、悩む日々である。

現在のセッティング状況
吸気系 
45径パワーフィルターテープで1/3覆い TM28キャブ
セッティング状態 MJ170 PJ42.5 JN3段目
排気系
スーパーサウンド装着 ディスク5枚目にセット

アイドリングでは安定してて
ニュートラルな状態では上まで息つき無く回ります。
(結構ラフに扱っても調子いいのはなぜ???)
が、試乗するとゆっくりアクセルを開くとついてきますが
急激に開くと息つきをしてエンストします。
プラグをみると薄い感じで
キャブの口径が大きくなったのでエアーを吸いすぎている感じがします。
(でもマフラーエンドにはススがついている、濃いのか???)
半分くらいエアフィルターをテープで覆うと息つきは少し良くなりました。
それでも半開きの状態でギクシャクしてしまいます。

やはり吸い込み過ぎなのでしょうか?
濃くする為にこれ以上大きなMJの装着が必要なのか?
(ちなみに購入時にはMJ165・PJ35がついてました)
ゆっくり開いた時のトルクの出方は250cc以上の感じがしましたが
フィルターを覆うとやはり下のパワーが落ちてます。
JNも一番下にしましたが息つきは大きくは改善されません。

下でのトルク感はそのままに
息つきをなくしたい方でセッティングしたいのですが…

難し過ぎる!

全体的なパワーアップはもちろんですが
フィルターを覆い濃くする方向でセッティングを考えています。
とりあえずスムーズなアクセルワークが出来るようにしたいな。

クインキーツーレポ見っけ!

2008-03-16 08:45:03 | クインキー 125GY
クインキーってマイナーなのでツーレポなどほとんどありません。
が、見つけました!
しかも私も行った事がない場所です。
私も機会があれば是非行ってみたい所です。

しかしこのHP、私には難し過ぎました。
でも雰囲気は必ず伝わると思います。
是非ご覧くださいね。

ツーレポは こちら から。

PS.辞書は忘れずに!

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昨日のクイズの解答

あの讃岐うどんツアーで
もっとも見つける事が困難と言われる“三島製麺”でした。
映画の中では熊に襲われ遭難後
やっと見つけた人家がうどん屋だったあのお店です。
気づきましたか?

セッティング 1

2008-03-11 13:47:43 | クインキー 125GY
一通り形になったのでセッティングの段階になりました。

まずは排気系からです。
っと言っても排気系はサイレンサー部のディスクの組み合わせを変えていくだけです。
スーパーサウンドにはサイレンサーエンド部にディスクが12枚付いていますが
1枚だけ穴が空いていません。
排気はそのディスクとディスクの間を抜けて出て行くので
その穴が開いてないディスクを何枚目に取り付けるかで抜けが違ってくるのです。



穴が開いたディスクの枚数が多くなると抜けが良くなり
トルクは薄くなりますが高回転型になり音がうるさくなります。
逆に少ないと音が少なくなり頭打ちは早くなりますがトルク型の性格になります。
どちらの性格が好みかは別にして今回は音質を一番に考え
音量と歯切れのいい音質で6枚目に穴が開いてないディスクを装着しました。
なのであとの6枚のディスクは排気に関係ない飾りという事になります。



ノーマルのマフラーより抜けが良い分うるさくはなりましたが
単気筒らしい弾ける様なお気に入りのサウンドになりました。

吸気系デモファイ 5

2008-03-10 09:22:02 | クインキー 125GY
ビックキャブを取り付けると必ず問題になるのがアクセルワイヤーです。
200GYは引きと戻しの2本ワイヤーで
強制開放式のTM28SSなどはキャブの外側に標準のタイコをかけて取り付けます。
なので問題はワイヤーの長さだけですが実際はほとんど問題が無いようです。

しかし125GYのアクセルは引きの1本のみ。
(スイッチハウジングの中を見ると必要に応じて2本でも対応できそうだが)
しかもキャブの中のスロットルバルブに直接引っ掛けるタイプなので
タイコもワイヤーをひとまわりくらい大きくした様な小型のタイプが必要です。
125GYの標準のアクセルワイヤーもこのタイプでしたが
キャブの上部についた長さの調節部がワイヤー自体にも付いているのだが
今回のTM28の取り付けには必要ない。
純正キャブの調節部を移植しようと考えたが取り付け方が違うようなので
標準のキャブを取り付ける事もできるよう
新しくエイプ用のアクセルワイヤーを購入してきた。
これがピッタリでした。

あとはワイヤーのアウター部分とインナー部分の長さの問題です。
この時までは正直あまり深くは考えてませんでした。
しかしこの問題は意外と奥が深いものでした。

と言うのも単純にキャブが22径から28径に変わると
アクセルワイヤーのインナーも6㎜長くなければなりません。
そうしないとスロットルバルブが一番上まで上がらず
全開ができなるなるからです。
またアクセルスロットルも6㎜余計に巻き上げなければならず
仮に巻き上げられたとしても開く角度が大きくなってしまうのです。
これを改善するのがハイスロットルです。

ハイスロについての詳しくはこちらのHPで。

ひとつの部品を交換するとそれに関連していろいろ問題がでてきます。
何気なく乗っていますがひとつひとつには意味があり
そこに行き着くまでにはかなりの時間が必要だったことでしょう。

今回の私の場合
借り付けして試してみるとアウター部をいっぱい伸ばした状態で
問題なくスロットルバルブも上下し、アクセルも巻き上げられるようでした。
ただしワイヤー自体の長さとハイスロ化の問題は今後の課題です。

吸気系デモファイ 4

2008-03-09 21:57:37 | クインキー 125GY
完全に独学でやっているので実際に作業にかかると
問題点が多く出てきて頭を悩ませます。
また工具もたいした物は持ち合わせがありません。
そんな時はネットで調べたりすると結構参考になる事があったり
いろんな方よりアドバイスを頂く事もあります。
知ってる方はきっと「そんな事も知らないのか」と思われる事でしょう。
でも本人は結構楽しんでやっているのでそれなりに付き合ってやってください。



2週間待ちでスペンサーが完成しました。
上のインマニがキャブの口に合わせるもので
右のスペンサーがそのインマニとエンジンシリンダーの間に挟まります。
ちょっと解かりにくいですが
口の上側が28mmで下側が23mmのすり鉢状になってます。
一応その間にガスケットを作って挟む事にしました。
これでなんとキャブ取り付けは何とかなるでしょう。



キャブとエアクリーナーの間はスペンサーを付けた事や
キャブ自体の大きさの問題で取り付けが難しく
またキャブの大径化に伴って空気流入量のアップを考え
エアクリーナーを取り外しパワーフィルターを取り付ける事にしました。


吸気系デモファイ 3

2008-03-08 10:04:01 | クインキー 125GY
この段差の問題は私にとって超難解な問題でしばらく現物を眺めていたり
インターネットで調べたり、バイク用品店に行ったりしました。
そしてモンキーにヨシムラTM24を付ける方法が参考になりました!

それは狭いボディー内に収めるにはキャブ自体を車体の外に逃がしてやる為
エンジンとキャブをつなぐインマニは細長くなっていて
またイン側とアウト側では径が異なっているのです。
もちろんイン側はキャブのサイズ、アウト側は吸入口のサイズです。
つまり先に行く程細くなっているのです。
それで問題無いのか調べてみると先細りにすると流速が早くなり
そのようなパワーアップ改造もある事が解りました。
考えてみたらキャブはその原理そのものですよね。

実際には細長いインマニを造るのは難しいので
10㎜位のアルミ板にすり鉢状に穴を開ける事にしました。
つまり先日購入したキャブを取り付けるインマニとエンジンの間に
これをスペンサーとして付ける感じです。
この様な急激な絞込みは性能的にどうなのかとも思いましたが
流入抵抗はあきらかに少ないでしょうからとりあえず製作してみる事にしました。

実際採寸して設計図を製作し
先日エキパイをカットした金属加工所に再度お願いしました。
今回参考にしたHPです。
やっぱりみんな考える事は同じなんですね。


吸気系デモファイ 2

2008-03-06 10:19:38 | クインキー 125GY
オーバーホールが終わったTM28はヨシムラ風にヘッドの部分を赤く塗ってみた。
ちょっとやつれていた感じがワンポイントでちょっとキュートに!
多分すぐ剥げるだろうし自己満足以外何物でもないのですが…。

クインキーモタードはエンジン後部とボディー、タンクの間が十分スペースがあるので
大き目のサイズのキャブやエアクリーナーをつけても問題ない。
もちろん今回チョイスしたTM28キャブレターとパワーフィルターでも問題なし。
この辺はモンキーやエイプなどの改造の際はよく問題になるらしく
逃げ角度をもったエキパイなどが必要になるらしい。

キャブ取り付けにおいて最初に問題になったのがインマニであった。
標準のキャブは22径であったのが今回は28径。
最初は200モタードインマニをつけようと考えたが
取り付けボルトのピッチが5㎜程200の方が広い事が判明した。
取り付け穴を横に広げようかと考えたが
ネットで何かいいものはないかと物色するといいものがありました。

ビームーンファクトリー : ラバーホルダーセット 28/30Φ

キャブのエンジン側アウターサイズ34㎜でインマニの内径はピッタシ34㎜
ボルトピッチは58㎜となっていましたが何とかなるかもと購入すると
ピッチも正確に測ると60㎜でジャストフィット!
たまにはうまくいくもんですね。

これで形上、キャブはエンジンに取り付ける事はできますが
エンジンブロックの吸入口の径は22.5㎜。
インマニ側はもちろん28㎜、その差5.5㎜。
たった5.5㎜の差だが22.5㎜の円と28㎜の円を書いて比較してみれば解るがかなり違う。
エンジン側 22.5㎜ という事は 11.25×11.25×3.14=397.4
インマニ側 28㎜ という事は 14×14×3.14=615.44
であり、表面積は1.55倍にもなるのだ。



左がTM28 右がクインキー純正22径

そのまま付ければきっとこの段差が抵抗になるはずだ。
どうすればいいのか?
インマニの内側に硬化する樹脂などで絞り込もうと思いましたが
もし一部が掛けエンジンが吸い込んだら一瞬でTHE ENDなのでアウト。
エンジンブロックをすり鉢状に削り込もうとも考えたが
それではもうノーマルキャブは取り付けられなくなるしリスクが大きいので諦めた。
どうしよう…。
しばらく無い頭で葛藤の日々が続くのであった。


吸気系デモファイ 1

2008-03-05 10:53:38 | クインキー 125GY
同じクインキーモタード乗りのyassionodaさんのブログで
キャブを強制開閉式のTM28SSに交換するとトルクアップする事が出来たとあった。
同じ頃、相棒がSXのキャブのメインジェットをいじってパワーアップを図っていた。
キャブっていじるとそんなに良くなるの???
知ってはいたがそれが第一印象でした。

それまで外装関係はいろいろ改造していましたが
エンジン内部はもちろんキャブさえもいじった事はありませんでした。
素人に毛が生えた程度の人間にそんな事はできる訳はないと思っていましたが
周りの人たちが楽しそうにやっているのを見て羨ましく思っておりました。
でも話を聞くとそんなに難しくないのではと思えてきたのです。

クインキーモタードってプラモデル感覚で購入したんじゃないの。
失敗したって気にしない、気にしないで購入したんじゃないの。
だったらとことんやってみようよ。
それが給排気系のデモファイをはじめたきっかけでした。

取り付けに際しいろいろ調べてみると
参考にした200GYと125GYはエンジンの排気量だけが違うと思っていましたが
もちろん取り付けてあるキャブが違う、アクセルワイヤーの取り付けが違う
エンジンシリンダーの径が違うなど参考にしたyassionodaさんの取り付け記事は
すんなりとはいかない事に気が付きました。
ならばとネットでいろいろ検索した結果
モンキーやエイプ、XR100などの改造が参考になる事がわかりました。

その記事を検討した結果
22径以上のフラットキャブのシングルアクセルワイヤータイプにする事にしました。
あとは探すのみ。
もちろん新品のヨシムラ仕様の24径キャブなど気に入ったがかなりの高額である。
車両を安く購入したのに改造費が車両代よりかかっては仕方が無い。
そこで頼りはやはりヤフオクであった。
ヤフオクで○○用キャブなんて書いてあると安心して購入できるが
もちろんクインキーモタード用なんてある訳がない。
しかも必ず高額になってしまうのである。
幸いサイズ的には多少大きくても大丈夫だったので
用途不明とある程度の良さそうなものに絞って探していたが
やはり相場の半額程度で落札できました。
ちょっとラッキー!
手に入れたのはTM28でした。

あとはこのキャブをオーバーホールしてみてOKならば
これにあわせてフィッテングパーツをそろえていく事になります。