「告白 コンフェッション」 2024年 日本

監督 山下敦弘
出演 生田斗真 / ヤン・イクチュン / 奈緒
ストーリー
大学山岳部OBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生、西田さゆりの慰霊登山に出かける。
しかし猛吹雪により遭難し、ジヨンは脚に大怪我を負ってしまう。
死を確信した彼は、自分がさゆりを殺害したと告白。
そのまま死を待つジヨンだったが、直後に山小屋が出現する。
一命を取り留め、救助を待つ2人だったが、浅井はジヨンの様子がおかしいことに気づく。
寸評
山下敦弘が1時間余りでまとめあげたサスペンス劇だ。
短く要領よくまとめ上げられている。
ジョンは自分が犯した罪に苦しんでいたのだろう。
死を覚悟した彼は、事故死とされているさゆりを実は殺していたことを告白して人生を終えようとする。
ところがジョンは生存してしまい、そのことで二人の関係がおかしくなっていく。
ジョンが凶暴化していく様子はまるでホラー映画だ。
どんでん返しのように、描かれてきたことがひっくり返るのが映画らしい。
一つは浅井の夢の世界、想像の世界であること。
一つは浅井が行っていた行為だ。
アッと驚く展開で、正にこの映画の見どころとなっている。
だけど、さゆりをジョンに預けた浅井が、どうしてあの場面にいたのかなあと思った。
それぞれが自分を偽って慰霊登山に行っていたことになる。
二人は偽善者だったが、一番悪いのは浅井だったということだな。
さゆりに奈緒を起用しているのだが、奈緒は一言も発しないのもユニーク。
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