末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014-07-28 08:33:15 | 映画のはなし
"Come find me when you wake up!"
予告編の、カッコ良さげなエミリー・ブラントが気になって、見てきました。

タイムループに陥った軍将校が、
死ぬ度に、記憶を保ったまま同じ時点に生き返ることで、
経験を積み、困難なミッション完遂に近づいていく ・・ というあらすじから、
ダンカン・ジョーンズ監督の「 ミッション:8ミニッツ 」を連想したのですが、
(トム・クルーズ主演の前作「 オブリビオン 」も、
 同監督の「 月に囚われた男 」を思い出させる設定でしたよね。。)
こちらは、近未来の地球を舞台にした、エイリアンによる侵略もの。
何度も繰り返すループの演出が単調にならないよう、
映し出される各シーンの長さが変えてあったり、
観客には初めての場面も、劇中人物的には何回目かの挑戦だったりと、
展開に、緩急のリズムが生まれるような工夫がなされています。

第一次世界大戦の激戦地だった "ヴェルダン" の地名を使うことや、
ビーチでの戦闘が、第二次世界大戦のノルマンディ上陸作戦を思わせる描写なのは、
ヨーロッパの国々の絶望的な状況を表す、記号的な意味合いがあるのかな。

エミリーが演じるリタは、期待を裏切ることなく、実にカッコ良かった!
感傷的な恋愛要素を、下手に差し挟むこともなく、
最後まで、戦士として、同志として、毅然と行動する彼女は素敵でした。
エミリー出演作は、「 プラダを着た悪魔 」と「 ヴィクトリア女王 」くらいしか
見ていないのですが、彼女も、スクリーンの中で一層魅力を増すタイプですね。

帰りに、原作本である桜坂洋「 All you need is kill 」を購入。
日本のライトノベルが、どうアレンジされてハリウッド映画になったのか、
ちょっと興味を覚えました。

  ++ '14年8月25日追記 ++
   1.お盆休み中に原作を読みました。
     小説版だと、ケイジもリタも十代後半の若者。
     映画版では、演じる役者に合わせて年齢設定を変え、
     それに伴い、ストーリーの結末もアレンジしたということかな?
     原作と映画、どちらの展開も、私は結構気に入っています。

   2.エミリー・ブラントの過去作品をチェックしていたら、
     なんと、「 キング・オブ・ファイヤー(原題:Henry VIII) 」の名前が!
     そう言えば、終盤に出てきた年若い王妃が、エミリーっぽかったような?
     という訳で、久しぶりに再レンタルしてきました。
     エミリーの役は、やはり、5人目の妃キャサリン・ハワードでした。
     他にも、マーク・ストロングがほぼ出ずっぱり状態だったことに驚き、
     何より、脚本担当がピーター・モーガンだったんですね!
     前に見た時は、 ショーン・ビーン とヘレナ・ボナム=カーターしか
     知らなかったので、再見でしたが、新鮮な気持ちで楽しめました。

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   映画 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

  ◇原題:Edge of Tomorrow
  ◇関連サイト:公式サイト ( 日本版 )、IMDb ( 関連ページ
  ◇鑑賞日:2014.7.23. 映画館にて