2020年最初の劇場鑑賞作品は、
'だまし絵' で知られるエッシャーの生涯と作品についてのドキュメンタリー。
この映画を見に行こうと思ったのは、予告編にも登場するエピソードで、
エッシャーが自身を '芸術家' ではなく '数学者' だと称した話に興味を覚えたからですが、
「私の作品をテーマに良い映画を作れるのは、恐らくこの世にひとり。それは私だ」
という本編の幕開けを飾るエッシャーの言葉もまた、更に上を行くインパクトで、
80分にわたる全編最後まで面白く見ることができました。
エッシャーは数学的なひらめきを、数値や数式ではなく、
図柄として、絵として、具現化していった、独特の立ち位置にいる版画家ですが、
本編中には何度も、エッシャーの作品をCGで再現・展開していく場面があり、
エッシャーの技巧に時代が追いついたんだなぁという感覚と、
これらを手描き・手彫りで表現しきったエッシャーの凄さとを、存分に味わえます。
ちなみに、私がいちばん好きなエッシャーの作品は「 滝 」。
'ペンローズの三角形' が二つ連なった高架水路のある二本の塔と、水車小屋。
階段状に続く町並みと、そこに暮らすのであろう人物たち。
前景の片隅に見える植物らしきものは、不思議な姿をしていますが、
背後の段々畑のような風景も含め、無限の水流とともに描かれたすべてが良いです。
*~*~*~*~*~*~*~*~*
映画 『エッシャー 視覚の魔術師』
◇原題:Escher: Het Oneindige Zoeken
◇関連サイト:公式サイト ( 日本版 )、IMDb ( 関連ページ )
◇鑑賞日:2020.1.9. 映画館にて
'だまし絵' で知られるエッシャーの生涯と作品についてのドキュメンタリー。
この映画を見に行こうと思ったのは、予告編にも登場するエピソードで、
エッシャーが自身を '芸術家' ではなく '数学者' だと称した話に興味を覚えたからですが、
「私の作品をテーマに良い映画を作れるのは、恐らくこの世にひとり。それは私だ」
という本編の幕開けを飾るエッシャーの言葉もまた、更に上を行くインパクトで、
80分にわたる全編最後まで面白く見ることができました。
エッシャーは数学的なひらめきを、数値や数式ではなく、
図柄として、絵として、具現化していった、独特の立ち位置にいる版画家ですが、
本編中には何度も、エッシャーの作品をCGで再現・展開していく場面があり、
エッシャーの技巧に時代が追いついたんだなぁという感覚と、
これらを手描き・手彫りで表現しきったエッシャーの凄さとを、存分に味わえます。
ちなみに、私がいちばん好きなエッシャーの作品は「 滝 」。
'ペンローズの三角形' が二つ連なった高架水路のある二本の塔と、水車小屋。
階段状に続く町並みと、そこに暮らすのであろう人物たち。
前景の片隅に見える植物らしきものは、不思議な姿をしていますが、
背後の段々畑のような風景も含め、無限の水流とともに描かれたすべてが良いです。
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映画 『エッシャー 視覚の魔術師』
◇原題:Escher: Het Oneindige Zoeken
◇関連サイト:公式サイト ( 日本版 )、IMDb ( 関連ページ )
◇鑑賞日:2020.1.9. 映画館にて