8月11日(土)~ 24日(金)まで東劇で上映されていた、 METライブビューイング/ワーグナー <リング・チクルス> に足を運び、 楽劇「ニーベルングの指環」4部作を、一挙にまとめて鑑賞してきました。 そもそも、東劇での上映スケジュールは、 ●8月11日(土)~ 17日(金) 序夜:ラインの黄金/第一夜:ワルキューレ ●8月18日(土)~ 24日(金) 第二夜:ジークフリート/第三夜:神々の黄昏 と、一週目と二週目でプログラムを前・後半に分けており、 それこそ、4月下旬からチケット販売を開始して告知していたのですが、 上映情報をまったく押さえていなかった私は、 「ラインの黄金」「ワルキューレ」の最終日前日、16日の夜に初めて知り、 大慌てで、4部作を強行軍で鑑賞する羽目となってしまいました。 |
【一日目】 8月17日(金) 11:00~20:15
【タイムスケジュール】
11:00~14:03 序夜:ラインの黄金
※3時間03分
※休憩無し
15:00~20:14 第一夜:ワルキューレ
※5時間14分
※休憩(1)…… 16:26頃より約15分
※休憩(2)…… 18:36頃より約10分
【二日目】 8月18日(土) 11:00~22:30
【タイムスケジュール】
11:00~16:11 第二夜:ジークフリート
※5時間11分
※休憩(1)…… 12:28頃より約15分
※休憩(2)…… 14:26頃より約10分
17:00~22:28 第三夜:神々の黄昏
※5時間28分
※休憩(1)…… 19:09頃より約15分
※休憩(2)…… 20:50頃より約10分
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これまで、生の舞台はもちろん、DVD等の録画ですらオペラの鑑賞は皆無と言っていい私。
稀に、序曲や前奏曲の類はいくつか聴くこともあるものの、
ワーグナーは全般的に苦手なんだよね ・・ という有り様ながら、
いきなりこんな大作で大丈夫なのか? と、自分自身に不安を覚えつつ、観に行った訳ですが。。
一応、話の流れは知っていたのですが、映画館という場所柄もあり、
歌と音楽を味わうことよりも、字幕でストーリーを追うことに傾きがちになってしまって、
十分に予想はつきましたが、自分の鑑賞の仕方の甘さ加減をちょっぴり反省。
それでも、4部作を続けて観ているため、
メイン・キャストの歌手の皆さんが、通して出ていることもあり、
結構感情移入をしながら、なかなか充実した時間を過ごせました。
続きものの場合、キャスト面の連続性は、やはりポイントになりますね。
しかし、オペラ歌手というのはスゴイですね。
あれだけ演技をしながら、よく、あの分厚いオーケストラの音を突き抜けて、
朗々と歌声を劇場いっぱいに響き渡らせることができるものです。 勿論、マイク無しですよ~。
場面によっては、芝居の流れで、声を出すにはかなり苦しそうなポージングもあって、
それにもかかわらず、全然揺らぐことなく、堂々と歌い切ってみせる訳ですから。
また、身体の動作だけでなく、顔の表情でも、かなり細かく演技しているのには驚きました。
特に「神々の黄昏」に登場した、グンター役のI・パターソンの顔芸へのこだわり加減には、
画面の隅にいても、思わず目を向けてしまうほどで、非常に印象に残っています。
歌手たちのアップの表情や、幕間に流れるインタビュー等の特典映像など、
映像だからこそ味わえる楽しみが存分にあり、面白かったです。
ちなみに、<リング・チクルス> が終了した東劇では、現在、
「 METライブビューイング/2006-2012 アンコール上映 」が行われています。
期間は、9月28日(金)まで。