末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

旧作覚書き:「アマデウス」ほか2作品

2006-10-30 21:44:30 | 映画のはなし
今月みた映画 ( 旧作 ) の覚書きです。
すべてDVD鑑賞で、 多少のネタバレあり です。

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アマデウス - ディレクターズ・カット版
 ( 原題 : Amadeus
   10/7(土)~11/3(祝)にかけて、
   MOVIX橋本 で開催されている 「 橋本音楽映画祭 」 の
   第1週目ラインナップに入っていたのですが、
   如何せん、橋本まで行く時間も体力も無かったので、
   諦めて、DVDをレンタルしてきました。
   圧巻はやはり、ラストのクライマックス、
   モーツァルトが、彼の遺作となる 『 レクイエム K.626 』 を、
   サリエリに口述筆記させながら作曲していくシークエンスです。
   モーツァルトを死に追いやろうとする負の情念と、
   天才が芸術を生み出す瞬間に共に在る ・・ という興奮とが綯交ぜとなって、
   計り知れない高揚感に包まれていたであろうサリエリ。
   そして、文字通り、己の命を削りつつ、旋律を紡ぎ出していったモーツァルト。
   いかにも劇的なこのエピソードは、けれど、史実には無い完全な創作の部分で、
   それでも、フィクションの妙味とは、こういう事なのだろうと思います。
   あぁ、やはり映画館で観たかった (>_<)


ピクニック at ハンギング・ロック
 ( 原題 : Picnic at Hanging Rock
   1900年2月14日、オーストラリアで実際に起きた
   失踪事件に基づくと言われているミステリアスな作品で、
   監督は 『 M&C 』 等のP・ウィアー。
   モデルとなった事件が迷宮入りしている為か、
   映画でも無理に解決させるような手段は取らずに、
   謎を謎のまま残して終わるのですが、
   多くを語らずに行間で読み取らせようとする、その徹底した演出ゆえに、
   “ この世には人智を越えた力が存在する ” と、妙に肯かせるものがあります。
   その一方で、いわゆる通過儀礼的な出来事をアレゴリカルとして描いたのか?
   と思わせるような雰囲気も漂っており、作中に聖性と俗性のどちらを見出すか、
   鑑賞者によって非常に幅がありそうな、面白味のある作品でした。
     *~*~*~*~*
   ひとつだけ、どうしても気になっている事を。。
   失踪現場から、記憶を失いつつも戻ってきたマイケルとアーマの2人ともが、
   丁度、右の眉毛の上あたりに、全く同じ形の傷を作っていたんですよねぇ。
   額の右側って、何らかを象徴する部位 ・・ なのでしょうか。
   山の中で、マイケルとアーマがそれぞれ発見される件りは、
   物凄い緊迫感でゾクゾクしてしまい、まさに、手に汗にぎる状態で見ておりました。


仮面の真実
 ( 原題 : The Reckoning
   以前 ・・ かなり前ですが ・・ 、
   原作本を紹介した作品の映画版です。
   感想は、こちらの記事に追記 する形にしました。

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