末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

旧作覚書き:「マシニスト」ほか2作品

2005-12-31 22:38:47 | 映画のはなし
大晦日の夜、今年もあと僅かです。
拙ブログにお立ち寄りくださった皆さま、
ネットから離れた日常でも、親しくしてくださった皆さま、
この一年間、大変お世話になりました。

どうぞ、良いお年をお迎えください。 来年もよろしくお願いいたします。

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年内最後の更新は、今月みた映画 ( 旧作 ) の覚書きです。
多少のネタバレ があると思います。

★ マシニスト
 ( 原題 : El Maquinista / 公式サイトIMDb
   ポスターだったか、スチール写真だったか、
   主演のC・ベールの激ヤセというか、
   それはもう、相当やばくないですか?! な変貌っぷりに恐れをなし、
   映画館に行けずじまいだった作品を、ようやく見ることができました。
   どんどん高まる緊張感で、胃のあたりに鈍い痛みを覚えながらの鑑賞です。
   主人公の1年間にも及ぶ不眠の原因と、数々の不可思議なシーンの謎が、
   ラスト10分間で一気につながり、解明されたのには唸らされました。
   最後の場面、決して、ホッと一息つけるような状況下ではない筈なのに、
   やっと眠ることができるんだという、主人公が抱いたであろう安堵の気持ちが、
   手にとるように伝わってきて、説得力がありましたねぇ。
   計算された構成に、“ してやられた ” という感じでした。

★ ドット・ジ・アイ
 ( 原題 : Dot the I / 公式サイトIMDb
   この映画を気に入っている方には大変申し訳ないのですが、
   自宅鑑賞にも関わらず、“ 時間返せ ” と思ってしまったほど、
   私的にはダメな作品でした。
   主要人物3名の誰にも、まったく感情移入ができない。。
   敗因は、これ ↑ に尽きます。
   タイトルは、英語の慣用句 “ dot the i’s and cross the t’s ” からで、
   「 物事は最後までしっかりと 」 といったような意味ですが、
   こんな題名つけられたら、絶対、最後の最後に何かが起きる と予想がつきます。
   それなのに、中盤あたりになると、既に主要人物の皆さんに対して、
   “ どうぞ好きにしてください ” な気持ちしか抱けなくなってしまうのは、
   この手の作品としては結構致命的だと思うのですが、どうなんでしょう???
   あぁ、でも、ガエル・ガルシア・ベルナル君のファンの人だったら、
   確かに、それなりに見応えがあるのかもしれません。
   本物のダンサーが踊るフラメンコを、生のステージで見たくなりました。

★ フレンチなしあわせのみつけ方
 ( 原題 : Ils se marierent et eurent beaucoup d'enfants / 公式サイトIMDb
   我ながら、懲りない人間だとは思います。
   多感で不安定な自分自身を持て余している少女の、
   一瞬の笑顔に惹きつけられた 『 なまいきシャルロット 』 で、
   C・ゲンズブールという存在をはじめて知った私。
   そして、この作品の延長線上にあるのかなぁ ・・ と、
   よく確かめもしないで レンタルしてしまった次の作品、
   父親のS・ゲンズブールが監督した 『 シャルロット・フォー・エヴァー 』 で、
   完膚なきまでに、一気に撃沈 させられてしまったわけです。
   えぇ、もう見ている側の私が、喩えようもなく凄まじく悲惨 (泣)
   今でも “ なぜ見てしまったのか ”と動揺するほどに、あれはイタかった。
   いったい観客に、どんなリアクションを求めていたんだろう。。
   お蔭で、人間たるもの やはり確認を怠ってはいけない!
   もう二度と、身内が撮ったシャルロット作品なんて見るものか!!
   と、散々、激しく後悔させていただいたんですけどね。
   なぜか今度は、プライベートでのパートナーでもある、
   Y・アタル監督&共演作を見ている私が、ここにいるんですよ ;
   しかも、この二人が監督&共演&主演という形でコンビを組んだ最初の作品、
   『 ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール 』 に至っては、
   公開中にしっかり映画館へと足を運んだのでしたっけ。。 あはは (^^ゞ
   つまるところ、楽しそうに笑っているシャルロット を見るのが好きなようです。
   内輪っぽさが濃厚で、客観的には微妙そうだった前作 『 ぼくの … 』 に較べて、
   今回の 『 フレンチな … 』 は、ストーリー的にも皮肉が効いたなかなかの出来。
   カメオ出演した大物シークレット・ゲストが登場する場面も、さすがというか、
   こんなにカッコ良かったら仕方ないよねぇ。。と、思わず納得の演出でした (笑)
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