時事問題をテーマにしたブログに、「元気いっぱいの新老人の ツッパリ発
言」とタイトルされたブログがある。私が時々閲覧させてもらっているこ
のブログは、あれこれのサイトからのコピペが特徴で、その目配りの広範
さが魅力的だ。私が森達也 (映画監督、作家)の面白い評論を知ったの
は、このブログを通してである。この評論のさわりの部分を、以下に孫引
き(ならぬ孫コピペ)させていただこう。
人は群れる生きものだ。一人では生きてゆけない。様々な集団に帰属す
る。社会的な動物と言い換えることもできる。(中略)不安や恐怖が高ま
るほど、群れは動きが統率される。同じ動きをするようになる。要するに
同調圧力が強くなる。(中略)同調圧力が強まれば強まるほど、人は支
持(「指示」の変換ミスか?)や命令を求める。なければ不安になる。だ
から無自覚に作りだす。これが組織内における忖度だ。
加計学園問題の渦中にある文科省のお役人たちは、いわゆる「総理のご意
向」文書に関して、その存否も含め、一様に口をつぐんだ。そのお役人た
ちの及び腰に、森氏は、群れに同調することでしか生きて行けない弱者の
ーーアイヒマン的な弱者のーー習性を重ね合わせるのである。
この洞察はさすが!と思わせるものであるが、その上で私が違和感を感じ
たのは、森氏が「群れのリーダー」の存在にはまったく言及していないこ
とである。
群れは自己の生き残りのために、比較的強者を自分たちのリーダーに仕立
て上げる。問題は、この強者が群れのリーダーとして、群れのメンバーた
ちの期待に応え得る存在であるかどうかであるが、この肝心の問題に、森
氏はまったく触れようとしないのである。
私がここで言う「群れのリーダー」とは、日本の国家を一つの群れとみな
せば、安倍首相その人にほかならない。安倍首相は群れのリーダーとして、
群れのメンバーたる日本国民一人ひとりの期待に応えているかどうか。こ
れは看過できない重要な問題である。実際、昨今の世論を騒がせているの
は、まさしくこの問題である。
森氏ほどの人ならこの問題の重要性に気づかないはずはない。それなのに、
氏はなぜ安倍首相ーーマフィア化した安倍首相!ーーを吟味の俎上にのせ
ようとしないのだろうか。
忖度?まさか!
言」とタイトルされたブログがある。私が時々閲覧させてもらっているこ
のブログは、あれこれのサイトからのコピペが特徴で、その目配りの広範
さが魅力的だ。私が森達也 (映画監督、作家)の面白い評論を知ったの
は、このブログを通してである。この評論のさわりの部分を、以下に孫引
き(ならぬ孫コピペ)させていただこう。
人は群れる生きものだ。一人では生きてゆけない。様々な集団に帰属す
る。社会的な動物と言い換えることもできる。(中略)不安や恐怖が高ま
るほど、群れは動きが統率される。同じ動きをするようになる。要するに
同調圧力が強くなる。(中略)同調圧力が強まれば強まるほど、人は支
持(「指示」の変換ミスか?)や命令を求める。なければ不安になる。だ
から無自覚に作りだす。これが組織内における忖度だ。
加計学園問題の渦中にある文科省のお役人たちは、いわゆる「総理のご意
向」文書に関して、その存否も含め、一様に口をつぐんだ。そのお役人た
ちの及び腰に、森氏は、群れに同調することでしか生きて行けない弱者の
ーーアイヒマン的な弱者のーー習性を重ね合わせるのである。
この洞察はさすが!と思わせるものであるが、その上で私が違和感を感じ
たのは、森氏が「群れのリーダー」の存在にはまったく言及していないこ
とである。
群れは自己の生き残りのために、比較的強者を自分たちのリーダーに仕立
て上げる。問題は、この強者が群れのリーダーとして、群れのメンバーた
ちの期待に応え得る存在であるかどうかであるが、この肝心の問題に、森
氏はまったく触れようとしないのである。
私がここで言う「群れのリーダー」とは、日本の国家を一つの群れとみな
せば、安倍首相その人にほかならない。安倍首相は群れのリーダーとして、
群れのメンバーたる日本国民一人ひとりの期待に応えているかどうか。こ
れは看過できない重要な問題である。実際、昨今の世論を騒がせているの
は、まさしくこの問題である。
森氏ほどの人ならこの問題の重要性に気づかないはずはない。それなのに、
氏はなぜ安倍首相ーーマフィア化した安倍首相!ーーを吟味の俎上にのせ
ようとしないのだろうか。
忖度?まさか!