「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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男と女の本当のしあわせ!

2015年10月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

秋が静かに行く街で・・・街も色づいて、

恋人達の時間がそこには来ているような気がしますね。

とか、なんとか・・・。


さて、その時、僕は事務所社長の御島さん(31)と近所のお蕎麦屋さんで、ランチをしていました。

「今日は皆、外回りですか。まあ、そういう日もありますね」

と、僕。天ぷら蕎麦を食べている。

「曇りがちで、少し寒いくらいの秋・・・季節は冬に向かっているのね・・・」

と、御島さん。親子丼を食べている。

「でもね。わたし思うんだけど・・・しあわせな風景って・・・オトコは、周囲の女性に目の笑う笑顔で、見守られている事で」

「オンナは・・・目の笑う笑顔で見つめられる、そういうオトコを、毎日笑顔で見つめられる事なのかなって」

「最近、思うのよね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・男性は見守られていて、女性は見守る立場ですか」

と、僕。

「大事な事は、男性も女性も目の笑っている、しあわせな表情でいられるって事よ。そこが一番大事」

「その時、女性も男性も最も機嫌がいい・・・そういう証拠でしょ?目の笑っている笑顔って」

と、御島さん。

「そうですね。でも、それを実現するのは、なかなか、大変なのかなって、思いますけど」

と、僕。

「あら、そうかしら?ゆるちょくんは、半ば実現しているんじゃなくて?」

と、御島さん。

「逆に・・・世の中見ていると、その逆をやっている男女の方が多いように見えるわ」

「っていうか・・・外見なのよね。外見を下品にしている男女がすごく多いじゃない?」

と、御島さん。

「外見を下品にしている・・・なんか、新しい言い回しですね。言ってる事はわかりますけど」

と、僕。

「素敵な女性っていくつになっても品があるじゃない。表情にも言葉にも外見にも品がある」

「逆に、品の無くなった女性って・・・もう、男性には絶対に愛されないじゃない」

と、御島さん。

「だって、女性の価値を評価するのは、男性だし、男性の価値を評価するのは、女性でしょ?」

「日本人って面白くて、品のある、美しい女性を仕事の出来ている女性として評価するのよね」

「この日本は人間を評価している時、すべて「仕事が出来ているか、否か」で見るわ。そして、仕事が出来る人間を評価し」

「仕事の出来ていない人間を評価しない・・・そういう厳しい所があるわ」

と、御島さん。

「そういう中でも、一番最高に評価されるのは・・・男性だったら、統率力のある男性って事かしら。男映えするオトコよね。多くの男性に慕われる粋なオトコ・・・」

「そういうオトコこそ、仕事の出来るオトコとして、評価されるわ」

と、御島さん。

「そういうオトコこそ、女性をこころから笑顔にしてくれる。だからこそ、女性を目の笑った最高の笑顔にしてくれるのよ」

「だから、そういう最高の仕事をしてくれる男性に女性は惚れ込むのよね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・女性はそういう最高に仕事の出来るオトコにこそ、惚れて・・・たくさんの女性を目の笑う最高の笑顔にする」

「・・・その関係で言うと、1対多数の女性なんだ・・・」

と、僕。

「そ。だから、男性は、そういう男性になる道を行けばいいのよ。女性はやっぱり、役者の奥さんの道かしらね」

「皆から愛される役者の旦那さんを影で支える・・・そういうカタチこそ、最高の女性の生き方になるのよね・・・」

と、御島さん。

「だって、しあわせって、こころで感じるモノでしょ。ううん。オトコから愛されてるのを感じるのは、こころだけじゃない」

「身体全体で感じるモノだもの・・・それこそが、女性の最高のしあわせだわ。もちろん、そのしあわせは、子育てのしあわせとは別にあるものよ」

と、御島さん。

「女性は子宮でモノを考えるって言うモノね。女性は子宮で女性のしあわせを感じるんだろうね」

と、僕。

「そうね。それは図星だと思うわ」

「だから、そのしあわせを感じられないと・・・女性はしあわせになれないと言う事なのよ・・・」

と、御島さん。

「だから、その逆に・・・女性がふしあわせだと思う瞬間は・・・恋も出来ないし、誰からも相手にされない状況にいる事になるのよ・・・」

と、御島さん。

「要は、孤独と言う事ですか?」

と、僕。

「そうね。まあ、だから、そうなっちゃうと・・・同じような状況の女性同志で、傷を舐めあう事になるんだけど・・・」

「そんな事いつまでやっていても、状況は打開されないから・・・結局、意味の無い行為なのよね・・・」

と、御島さん。

「結局、そういう状況の女性も男性も、年齢を重ねる度に、孤立化していく・・・これがふしあわせの風景じゃない?」

と、御島さん。

「普段、誰にも興味を持たれなくて・・・誰と話すでもなく、日々を過ごしている・・・そういう男女って」

「年齢を重ねたが故に、結構いるのよね・・・」

と、御島さん。

「そういう男女って、子育てをしている間はいいけど・・・その後は、孤独地獄が待ってるって、そういう事ですか?」

と、僕。

「ええ。そういう孤独地獄が嫌だから、犬や猫を飼うんじゃない」

「そして、結局、犬や猫を介して、同じ孤独地獄のメンバー同志、さらに、傷を舐め合うのよ・・・」

と、御島さん。

「御島さんは、現代の地獄をよく理解しているんですね」

と、僕。

「日本って、生き方を失敗しちゃうとすぐ孤独地獄に落ち込むのよ」

「でも・・・孤独地獄の人間のつながり方と・・・本当のしあわせを獲得している人間のつながり方って」

「本質的に違うような気がするわ」

と、御島さん。

「だって、目の笑った男女同志は、お互い本能的に求め合っているわ。もっと言えば・・・全身で悦びを感じている」

「そこが大事なのよ。その印こそ、目の笑った笑顔」

「ゆるちょくんは、割りと毎日、その目の笑った女性の笑顔を貰っているでしょう?」

と、御島さん。

「そうですね。ありがたい事に・・・誰とは言いませんけど」

と、僕。

「まあ、いいわ。その笑顔になれる事こそ、女性の本当の悦びだし、その笑顔に囲まれる事こそ、男性の本当の悦びなんじゃなくて?」

と、御島さん。

「そうですね。そういう事だろうと思います」

と、僕。

「でも、孤独地獄の人達は、そういう本能的な悦びには浸れないわ」

「確かに、おしゃべりは出来ているけど・・・その差は何かしら?」

と、御島さん。

「「ハッピーエナジー」を出し合っている人達と、そうでない人達・・・そういう事じゃないですか?」

と、僕。

「僕、たまにテレビで見るんですけど・・・結婚を控えた女性が話していると・・・皆、キラキラしているんですよ」

「それの理由は、皆、目がキラキラしている。表情がキラキラしている・・・目から、たくさんのキラキラを出しているんですよ」

「その正体こそ、目から照射される「ハッピーエナジー」」

「・・・愛し合っている男女は「ハッピーエナジー」をお互い出し合っているからキラキラするんですよ」

と、僕。

「そして、その「ハッピーエナジー」こそが、本能的な気持ち良さにつながるんです」

「本能的な悦びにつながるんです。それこそが本物のしあわせの正体だったんです」

と、僕。

「そっか。孤独地獄の人達って・・・要は「ハッピーエナジー」が体内から、枯れてしまった人達ですものね」

「会話は交わせても・・・本能的に楽しくなれるわけではないのね・・・そこが悲しい・・・」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんみたいに、「ハッピーエナジー」をドンドン照射出来ている男性は」

「女性を恋に落とすのね・・・この因果関係、完全にわかっちゃったじゃない」

と、御島さん。

「結局、しあわせを感じる為には、女性も男性も「ハッピーエナジー」を枯らしてはいけない」

「男性の「ヒカルの君の目」も、女性の「ヒカルの姫の目」も、「ハッピーエナジー」の照射・吸収装置なんだから」

「これを若いうちに装備し、恋を楽しめる身体になる事が・・・男女のしあわせの王道・・・そういう事になるわね」

と、御島さん。

「男性だったら、渡辺謙さんの「王様の目」、女性だったら、柴咲コウさんの「女優の目」、井川遥さんの「黒真珠の目」・・・」

「ゴリラだったら、「シャバーニの目」・・・これを獲得する事が・・・しあわせへの王道だったんですね」

と、僕。

「そうよ。そして、それが獲得出来ないと、体内の「ハッピーエナジー」が枯れて」

「「孤独地獄」に一直線・・・だって枯れた男女と話しても、一切楽しく無いもの」

「それじゃ、しあわせを感じられないわ」

と、御島さん。

「しあわせとは、相手の男性が発射してくれる目からの「ハッピーエナジー」に包まれる事」

「そして、その相手のキラキラお目目の笑顔を見つめる事・・・それが女性のしあわせよ。その時こそ、身体全体が震えるのがわかるの」

と、御島さん。

「男性は、そういう女性達に「ハッピーエナジー」を照射出来る事ですね」

「確かに、女性達の目の笑った笑顔を見るのは・・・男性として、しあわせの限りですよ」

と、僕。

「そして、女性も柴咲コウさんや、井川遥さんのように、キラキラなお目目を装備して・・・「ハッピーエナジー」を照射して」

「キラキラな時間を過ごす事。これが相手の本能を蕩かすのね・・・それがオトコとオンナの本当のしあわせを呼ぶんだわ」

と、御島さん。

「それがお互いの「目の笑ういい笑顔」を呼ぶと言う事かしら?」

「そういう目で見つめられる男と女でありたいわね。いつまでも・・・」

と、御島さんは言うと、暖かいお茶を飲み干した。


(おしまい)

女性をしあわせに出来る、本物のオトコとは!

2015年10月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
こんばんわ。

師匠の口から出る金言の数々。

今宵もほろ酔い加減で、楽しんでみるとしましょうか。


さ、今日も、始まり、始まりー。


さて、いつものように、居酒屋「福平」の奥の場所には、いつものように、師匠さんが座って日本酒をやっています。

さあ、今日も、その話に乗ってみましょうか・・・。


「師匠。やっていますね。今日も冷ですか。そろそろ熱燗も恋しい時期なんじゃないですか?」

と、僕。

「誰かと思ったら、いつもの如く、ボンか。まあ、いい。ここに座るか?」

と、師匠はいい場所を譲ってくれる。

「この場所のこの時間だけが、俺にとってはいい場所なんだがな・・・」

と、師匠は、遠くを見るように話してくれる。


「今日はどんなあたりの話をしてくれますか?」

と、僕。

「へへ。昨日はいいオンナの話だったからな。となれば、いいオトコの話って事になるかなあ」

と、師匠。少し赤ら顔だ。

「いいですね。その話、伺っておきましょう」

と、僕。


「そうだな。いいオトコって言ったって、いろいろな女性の言い分があらあな」

「・・・だとしたら、アキちゃん(30)、ちょっとここに来てくれねえか。少し話をしようぜ」

と、師匠。

「はい。師匠さん、ちょっと待って・・・わたしのお酒も用意したいから」

と、和服姿のアキちゃんは、熱燗を持って、登場です。

「アキちゃん的に言ったら、どうよ。いいオトコってのは、どんなオトコかね」

と、師匠。

「そうね。わたし的に言ったら・・・池波正太郎先生の鬼平こと、長谷川平蔵さんが、オトコの中では」

「オトコの中のオトコって感じで、大好きかしら。どんな修羅場にも、眉ひとつ動かさない、平常心のオトコ」

「女性にも愛されるけど、やっぱり手練の子分たちに慕われている・・・そういう人間的に大きくて、精神的にも強い」

「そういうオトコこそ、女子をしあわせにしてくれるオトコの中のオトコだわ。ヤンキー上がりのわたしでも、バチコンわかるわ」

と、アキちゃん。

「なるほど、たくさんのオトコを見てきたアキちゃんだからこそ、バチコンわかるんだろうな」

と、師匠は笑っている。

「まあ、オトコの人生なんてものは、いろいろな経験をして、修羅場をたくさんくぐって・・・人間性をマックスに」

「精神的な強さもマックスにする競技会みたいなもんだからな。人間性マックス、精神的な強さマックスこそ」

「人生的に百点を貰える・・・そういう世界だからな。世の中にいるだろう、人間性小さくて、皆から、嫌われている奴」

「ああなったら、この日本では、終えよ。誰からも相手にされねえからな・・・」

と、師匠。

「わたしは、オトコって、結局、「頼りがい」だと思うの」

「まあ、10代や20代の頃はまだ、修行中だから仕方無いと思うのよ。でも、早い人間は、20代から頼りがいを」

「女性に示してくれるわ。だからこそ、女性はそういうオトコを、生涯のパートナーとして、認めるの」

「だから、「頼りがい」の無いオトコは、ダメ。オトコの価値は「頼りがい」にこそ、あるんだもの」

と、アキちゃん。

「ふ。アキちゃんは、10代のうちから、いいオトコを見てきたからなあ・・・」

「人間性が大きくて、精神的に強くて、「頼りがい」のあるオトコ・・・いいオトコの定義が決まっちまった」

「ような気がするねえ」

と、師匠。冷をくいっとやる。

「師匠。どうやったら、その人間性が大きくて、精神的に強くて、「頼りがい」のあるオトコになれますかね?」

と、僕。

「まあ、ボンがそうやって聞くのも無理はねえか。最近は、そういうオトコも少なくなったからな」

と、師匠。

「要は、自分と向き合って、人生歩いてくりゃあ、勝手にそうなるって事だと思うがな」

と、師匠。アキちゃんが熱燗を注いでいる。

「それって具体的に言うと、どういう事で?」

と、僕。

「ふ。要はよ。おめえも、10代の頃は、人間性小さくて、弱かったろ?」

と、師匠。

「はい。すっごく弱かったし、他人に嫉妬してばかりでした」

と、僕。

「ま、10代なんて、そんなもんよ。誰だって、そうなる。だがよ、人間、社会に出たら、いろいろ仕事しなきゃいけねえだろ」

「そりゃあ、理不尽な事もやらきゃいけねえ。辛い事だって、毎日のように、たくさんある。しかも、サラリーマンなら、24時間拘束だ。いつ電話がかかってきて」

「現場にすぐ飛ばなきゃ、ならねえ。そうだよな」

と、師匠。

「はい。そう言えば、ほんと、大変でしたね」

と、僕。

「だろ。だがな、それが人生の修行になるのよ。責任を持って、仕事を成功させようとする。その思いが、オトコ達を成長させんのよ」

「自分の人生に向き合って、負けねえ気持ちでがんばる。だからこそ、人間性だって少しずつ大きくなるし、精神的も成長して、少しずつ強くなる」

「そういうもんなんだよ」

と、師匠。

「それが、どうよ。そういう修行から逃げている人間達も多いだろ。そういう人間は一切成長しねえよ」

「人間的にも小さいままだし、精神的にも弱いまま。この日本文化の怖い所は、そういう使えねえ人間は、誰も相手にしなくなるって事よ」

「ただただ、孤独になっていくってだけの事だ。だから、修行は大切なんだよ」

と、師匠。

「でも、僕、その頃・・・睡眠時間も取れないし、ストレスも溜まるから、一時期、すっげー太りました」

と、僕。

「なるほどな。それもわかる。だがな。それをそのままにしてちゃあいけないよ。この日本社会って所はまあ、見た目がすべてだからな」

「日本文化ってな、面白くてな。他国の文化と違って、本能を気持ち良くさせなきゃ、存在として、扱ってくれねえって」

「そういう文化があるのよ。「人間は見た目じゃねえ。要は仕事が出来るか、どうかだ」なんて言葉があるけど」

「これは仕事の出来ねー人間が、逃げ込んでいる愚痴言葉って奴よ。「英雄は色を好む」なんて言葉も同じよ」

「要は出来ねー人間が逃げこむ言葉・・・意味のねえ、愚痴言葉でしかねえのよ」

と、師匠。

「なんで、英雄が女性にモテるか、わかるか?」

と、師匠。

「さあ、どうしてでしょう?」

と、僕。

「それこそ、英雄は長谷川平蔵だからよ。いろいろな修羅場を乗り越えてきて、勝ちを獲得するからこそ」

「いろいろな経験を積んでいる。たくさんの失敗に学んでいるから、失敗からの成功の仕方を身をもって知っているんだな」

「その経験が自分を磨く・・・人間性が大きくなって、精神的にも強くなる・・・そういうカラクリよ」

「つまり、人間は失敗するから・・・そして、その失敗を成功に変える知恵を作りだして、その知恵を使って行動するから」

「勝ちを得る事が出来るのよ。そうやってドンドン人間が大きくなるからこそ、そういうオトコには頼りがいが生まれるって事よ」

「周囲からの信頼を得られる事が出来て、やる事に共感が生まれる。だから、状況に的確に手を打つことが出来るようになる」

「長谷川平蔵だって、最初から、あんなじゃ、ねえよ。そうやって、修羅場に鍛えられたから、状況に的確に対処出来るようになって」

「大人のオトコから信頼を得る事が出来るようになって、大人のオンナを心から、濡らせるようになったのよ・・・」

と、師匠。

「はは。なるほど・・・「ローマは一日にして成らず」じゃ、ねえですけど、長谷川平蔵も、随分苦労して、鬼の平蔵に」

「なったんでやんすねえ」

と、僕。

「当たりめえだ。ま、オトコを磨くってのは、そういう事だ。だからな、知識だけ持った、頭でっかちのエリートなんざ」

「いざ、現場に出してみりゃあ、全然、使い物にならねえ。一番、便りになるのは、現場の叩き上げよ」

「だから、オンナは、そういうオトコを「頼りがい」のあるオトコとして、愛するのよ。な、アキちゃん、そうじゃねえか」

と、師匠。

「はい。そうですね。師匠さんは、わたし達、ヤンキーあがりの女性も、別け隔てなく扱ってくれますからね」

「ありがたい事ですよ」

と、アキちゃん。

「何言ってんだい、アキちゃん。馬鹿言っちゃいけねえな。おめえみてえな、人生いろいろ修羅場をくぐってきた人間こそ」

「価値のあるオンナなんだぜ。その言葉に重みがあらあ」

と、師匠。

「そう言ってくれると、ありがたいです」

と、アキちゃん。

「人間の価値ってな、経験よ。経験によって作られる。そして、その経験こそが、知恵を生む」

「その知恵こそが、重みのある言葉を生むのよ。経験の無い人間なんざ、この日本では価値がねえからな」

と、師匠。

「師匠の言葉も重いすね」

と、僕。

「それから・・・オトコについては、もうひとつ言っておかなきゃいけねえ言葉があるな」

と、アキちゃんに注がれた熱燗を飲む師匠です。

「ほう、それはどんな?」

と、僕。

「いいオトコは、な・・・女性の気持ちを察する事が出来ねえといけねえな」

「目の前にいる、女性の気持ちを、よ・・・な、そうだろ、アキちゃん」

と、師匠。

「ふふ。そうですね。師匠の言うとおりです」

と、アキちゃんは赤くなる。師匠はいつの間にか、アキちゃんの手を握っている。

「は、はーん。そういう事ですかい」

と、僕。

「オンナってな、よ・・・なかなか、自分の本心を言えねえものよ。だからな・・・目の前のオンナの本心を」

「ちゃあんと察する事が出来るのが、いいオトコってもんよ。「どうしたい?」なんて下衆な言葉は吐いちゃいけねえ」

「そこは、よ。目と目で通じ合うのよ。オンナってのは、目で言いたい事をいってくるからな」

「そしたら、わかってあげりゃあ、いい」

と、師匠。

「いいかい。オンナってな、恋をする生き物よ。そして、恋すべき相手を見つけたら、本能に正直に動いてくらあ」

「な。それはオンナの・・・目の笑った表情を貰えば・・・あとは自分の本能のささやく通りに動きゃあいいのよ」

「もちろん、社会に生きてる大人のオトコとオンナ同志だったらな。ま、不倫とかは、いけねえけどな」

と、師匠。

「いいオンナは、よ。待ってるだけよ。決して言葉で求めたりは、しねえ。そこを察するのが大人のオトコよ」

「まあ、中には、かみさんの思いや、娘の思いすら、察する事のできねえ、幼稚園児みてえなオトコもいるらしいがよ」

「それじゃあ、駄目だ。社会での修行が足りねえよ」

と、師匠。

「じゃあ、それって、どうやったら、勉強出来るんで?」

と、僕。

「ひとえに、オンナに愛されるこったな。オトコをつくり上げるのは、オンナしかいねえさ」

「やさしくて、オトコの本当の価値を知ってるオンナだけが・・・いいオトコをつくり上げるのよ」

「長谷川平蔵だって、若い頃は、たくさんのオンナを泣かせただろう。だがな、そういうオンナ修行をするうちに」

「本当に価値のあるオンナってのが、わかってくるのよ。オンナの方も、本当に価値のあるオトコってのがわかってくる」

「そういうオトコとオンナが出会って・・・オトコはオンナ大学に通うようになるから、いろいろな知恵を教えて貰うのよ」

と、師匠。

「それって、例えば、どんな知恵っすか?」

と、僕。

「そうだな。例えば・・・「女性はここをこうされると、すっごく気持ちいいのよ。ほら、こうして、こうするの・・・」」

「なんて事を教えて貰える・・・そんな事、座学じゃあ、決して、勉強出来ねえだろ?」

「オトコの価値ってのは、な・・・そういう事を本物のオンナに、笑顔で教えて貰えるようなオトコになるって事よ」

「本当に価値のあるオンナが、これってオトコにのみ、教えてくれる知恵を貰えるからこそ、オトコは・・・本物のオトコに成長出来るのよ」

と、師匠。

「オトコとオンナの事を・・・本当に素敵な女性に教えて貰えるからこそ、オトコは・・・価値のあるオトコに成長出来る」

「・・・そういう事ですか!」

と、僕。

「そういうこった。価値のあるオンナに信頼されるからこそ・・・本物のオトコになれんのよ」

と、師匠。

「そういうオトコだからこそ、横に座っただけで、オンナを心から、濡らす事が出来んのよ」

「な、アキちゃん」

と、師匠は言うと・・・アキちゃんの手を握りながら、アキちゃんのお酌を笑顔で受けていた。


その時、僕は、本当のオトコと言うモノが・・・どういうモノかを知ったような気がした。


(おしまい)