行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

部下育成はテーラーメイド

2009年06月06日 | コーチング
コーチングをやっていてお恥ずかしい話ですが、私のチーム運営は結構「指示型」です。

5人~8人のチームを運営しているので、すべてのメンバーの仕事は把握できるし、こまめにコミュニケーションをとりながら、タイミングよく指示を出したり、部下から相談を受けたことに素早く答えを出す。

こんな運営をしていましたが、それはそれでテンポよく仕事は進むし、部下もストレスが貯まらないので上手くいきます。

しかし、最近さすがにそれでは若手は育たないよなと思い、任せることにしました。

我慢するのが大変ですが、自分で考えさせ、自分でやらせてみる。

それについて、フィードバックを与える。

自分的にはOKなやり方だと思ってました。


しかし、先日の月例ミーティングのこと。

ある職員が、今の仕事で悩んでいることを話し始めました。

私としては、その日のミーティングは短時間で終わりたいと思っていたし、他のメンバーの業務には直接関係しない話だったので、「あとでゆっくり話をしようか」と引き取ったつもりでした。

しかし、彼は再度話を続けます。

仕事中にため息をつきながら取り組んでいたのを知っていたのですが、彼は必ずやり遂げる能力があると信頼していたので、あえて何も言わず見守っていました。

しかし、その日に悩んでいることを話し続ける彼を見ていて、自分のやり方があまりうまいやり方ではないと気付きました。

つまり、「部下育成は、相手のタイプによってやり方を変える必要がある」「部下育成は、テーラーメイドでないといけない」という当たり前のことです。

彼にとっては、任せることは問題ないにしても、こまめに同意をとりながら進めたほうが安心して取り組めたのだと思います。

実力に問題はないものの、その人のコミュニケーションタイプや、安心して仕事を進められるやり方に合わせて、私自身もアプローチの仕方を変える必要があったと反省しました。

自分のやり方を押し付けることはしていませんが、自分のやりやすいやり方が、部下にとってそうとは限らない。


「部下育成はテーラーメイド」という基本の意味を、実感しました。

コメント
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