行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

パーソナルファウンデーション・ワークショップ(1)

2008年02月19日 | コーチング
16,17日の二日間、コーチ協会福岡支部のスペシャル勉強会に行ってきました。

講師は、国際コーチ連盟マスターコーチの近藤真樹さん。

コーチの資格では最も上のクラス。しかも日本には数少ないICFマスターコーチとはどんな人かという興味と、自分の基盤固めやクライアントとのコーチングに役に立つヒントを持って帰れないかという気持ちでの参加でした。

ところがどっこい!

思いっきり頭と心をかき回されたワークショップでした。

元々このパーソナルファウンデーション・ワークショップは5日間で行うワークのようで、今回は1日目が「ニーズ」を、2日目が「価値」を扱いました。

「ニーズ」と「価値」の違いが良くわからなかったのですが、例えて言われた話しは、

昆虫学者Aと昆虫学者Bがいて、どちらも非常に有名な学者。

昆虫学者Aは、「有名になりたい」と思い希少昆虫を探して一日中林の中をさまよい、見つけることが出来ず「あー疲れた」と感じる。

昆虫学者Bは昆虫を探して林の中を歩き回ることが大好きで、昆虫を見つけられなくても「あー楽しかった」と満足する。探求することに意味があり、行動に見返りを求めない。

Aがニーズで、Bが価値。

価値は変わらないが、ニーズは移り変わる。

満たされないと、それを満たすために何かの行動に駆り立てられるのがニーズ。

価値に基づいた行動は、自然と集中し、疲れない。

といったところでしょうか。


1日目。「ニーズ」。

最初に「参加の目的」を書くようになっており、一通り「パーソナルファウンデーションの意味・意義を理解したい」とか「自分自身のパーソナルファウンデーションを強化して、来週から実行するアイデアを持ち帰りたい」とかありきたりのことを書きましたよ。

でも、書いていくらも経たないうちに、自分との格闘で全て忘れてしまいました

特に「どういう人に思われたいですか」という問いを突き詰めると、日ごろの自分では「ケッ!」と忌み嫌うようなニーズが自分のニーズであると言うことに気づき、しかもそれをグループの人に言わなければならない気恥ずかしさ。

「体をクネクネさせながら話してしまうひとがいますけど、そういうときが本当のニーズを語っているときです」という近藤コーチの話がありましたが、まさにクネクネしながら話しました。

しかも、そのニーズを満たすためには、これまで避けてきたことに立ち向かわざるをえないという現実を突きつけられ、非常に困惑。

昼からは気恥ずかしさと困惑とで不機嫌モードでした。

近藤コーチの話の中で、ニーズが満たされていないと、それを満たしてくれる人のところに寄っていくという話がありましたが、そう言えば自分自身にも思い当たるふしがあります。

いずれは正面から取り組まなければならないと分かっており、でも何となくいやで目をそむけていたものを、ドン!と目の前に置かれたようでした。

ニーズも価値も、1日でわかるものではなく2,3年かかる人もいるということですが、現在も頭と心の中で発酵中です。

分かりにくいことを書いていますが、自分のニーズを書くのはやはり抵抗があるもの。

それでも、コーチが集まる場は安心感があり、日頃絶対言わないような自分の中にある感情も口に出したりする、普段とは全く違う空間でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする