goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆこちんのトランペット

トランペット奏者 藤井裕子のコンサート情報、トランペット談義のつもりが…こぼれ話や大きな声では言えない話も…毎日更新中♪

rhythmos!をちょっと考える(1)

2012年10月03日 20時55分29秒 | 雑感
さーて、少しばかり深く考えてみようと思います。



そもそも…

ジャズとクラシック…


これって、定義が恐ろしく難しいです。果てしなくジャズっぽいクラシックの曲もあるし、古いラグタイムなんかはクラシックですよ、と言われたら、あ~そうですか…と言ってしまいそうです。

それでも自分の中で、ジャズっぽいだのクラシックだの言ってるところをみると、漠然とした区別みたいなものはやっぱりありそうです…


でも、それはそれとして、今回はrhythmosっていうテーマなので、そこを中心に考えよう…と思います。


この「rhythmos!」ってのは、今回、大学の学生が企画しているコンサートのタイトル。

現在使われるrhythmの元になった、古代ギリシャ語。

で、ここで余計な道に逸れてみよう…


rhythmosはギリシャ語で書くと ρυθμος となるらしい。んで、ギリシャ語辞典が手元にないので、お手軽に翻訳ソフトなんか使ったりしてみると、日本語では「ペース」、なので英語でも「pace」、んで、ドイツ語やロシア語だとTEMPOとなる。フランス語などではようやくrythmeで、まあリズムだね…となる。



10月11日追記

やっぱりよくわからないので、もう一度検索しました。するってーと、rhythmosをギリシャ語に表記した時点で間違って表示されたようで、ρυθμός が正解のようです。ほとんど一緒じゃん?って感じだけど、点がoみたいな字の上にあるかないかが違うだけで、だいぶ違うことになりました。

この ρυθμός にして調べたら、日本語訳もGoogleでは「リズム」となり、他言語に直しても、およそ「リズム」に近い言葉になりました。普通の翻訳ではペース、歩調、速度となるようで、するってーと最初の点がないものとおんなじ感じになったりして…ちなみに私レベルではこの2つの発音の違いは聞き分けられない感じ。ギリシャ語の規則がよくわからないので、なんとも言えませんが、こうやって調べていくととっても面白い!

というわけで、訂正というか、追記というかを付け加えておきたいと思います。(藤井)






今言う「リズム」はギリシャ語の「流れ」から来る、という説があったり、いやいやもっと古い起源ですよという話だったりしているようだ。


で、音楽用語的「リズム」も定義しだすと、まあいわゆる西洋音楽では

(1)拍節的リズム…いわゆる何拍子みたいに言える感じ。
(2)定量リズム…ストラヴィンスキーの春の祭典なんかに見られるような、不規則的アクセントによる感じで、結果的に激しい変拍子みたいになる。
(3)自由リズム…たぶんグレゴリオ聖歌みたいな感じなのかな?

…というふうに辞書的にはなるようだ。



で、今回のテーマである、rhythmosはきっとこの中では、(1)的な意味で、本当に普通に音楽の3要素なんかを語るときのメロディーと和声と「リズム」ってやつに違いない。


ようやく話が戻ってきたところで…



これを「ジャズとクラシック」、そして「ロシア」の楽曲というところで結んで行こう、というなかなか意欲的な企画である。


使う楽曲は…ロシア民謡「コロブチカ」(途中からジャズチーム)、カバレフスキー『道化師』より「ギャロップ」、ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』より「ロシアの踊り」、♪ボロディンの「ダッタン人の踊り」をジャズで「ストレンジャー・イン・パラダイス」、♪「オーバー・ザ・レインボー」、リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」、チャイコフスキー『眠れる森の美女』より「ワルツ」、♪「ス・ワンダフル」、♪「シング・シング・シング」。


♪がついているのは、ジャズチームによる演奏。




「コロブチカ」は、パズルゲームの元祖「テトリス」のBGMとして聞いた方も多いのではと思う。また余談だけど、このテトリス、元々はソ連の科学者らが開発した教育用ソフトだった。ソ連の科学者が考えたゲームだったから、ロシア民謡がBGMになったんだろうか???はてさて…??(^_^;)


私もテトリスにハマったタイプなので、あー!あれかぁ~って感じ。でもあらためて元々の民謡を聴いてみると、あ~いかにもロシアの歌だなぁ…という感じで、メロディーラインもちょいちょい違うのね。行商人の荷物ってな意味で、ちょっとした若い男女の恋の物語みたいだ。


はてさて、また逸れたついでに…

なーんとなく、ロシアの曲ってスローテンポからスタートして、徐々にテンポアップする~みたいなイメージがある。ロシアではないが、チャルダッシュなんかも、スローから始まってカッ飛びテンポで盛り上がって終わる。考えてみると、ドイツのビアソングなんかは、想像よりはなんとものんきなテンポでずーっと最後までずーっとずーっと飽くことなく行くって感じがする。
演奏する私としては、ポルカバンドでも、ずーっとずーっとおんなじく行くってのが次第に耐えられなくなり、ついついテンポアップしたくなったりしてしまう。という当たりで、どうやら日本人である私は、ドイツ人の感覚よりやっぱりロシア人に近いんじゃないか???なんて勝手に思うのであった。


チャイコフスキーとか日本人の叙情的な感覚にめっちゃ合うもんね。

ワーグナーとかブラームスもかなり好きではあるけれど、ずーっとずーっと聞いているうちにどこかで一瞬気絶して盛り上がったころに、あ!!イケナイ!!!気を失ってた…と思う当たり…あ、これはきっと私だけかもしれない…。単にロシアの音楽が好きだっていうだけです。。。


ところで、「コロブチカ」は本来はテンポは変わらない曲らしい。でもやっぱり徐々に早くしている演奏もいっぱいあるし、まあそうやって演奏しても良い感じではある。


この同じ曲をクラシックとジャズで演奏する。どんな違いが出るか?これはひょっとするとひとえにジャズの方々がどんなスタイルで演奏するかにかかってる気がする。

ところで…こういう曲を「クラシックで」演奏する、という話になると、クラシックというのは「演奏スタイル」なのであろうか?
それとも、作曲された時点で「曲のスタイル」として決まるのだろうか?

その一方で、ジャズの場合は原曲が何であろうとジャズの「スタイル」で演奏すれば、ジャズであるって気がする。

では、ジャズの曲を「クラシック」スタイルで演奏すれば、「クラシック」たりえるのだろうか????



正直、ちょっと分かりません。。。


そもそもコロブチカはクラシックなのだろうか???
「民謡」というのは、どういうくくりになるのだろう???


「○○の主題による○○」というクラシックは結構ある。民謡を元にしたクラシック音楽もいっぱいある。

では、原曲の民謡は???



変に深く考えようとすると、むしろ本筋から激しく逸れるということが分かった…(^_^;)




全体テーマが「リズム」なので、それを中心に考えると、コロブチカを「クラシック」としてどんな風に演奏するのがいいのか。

クラシックとジャズを2つ並べようとすると、いかに違うか、ということを上げたくなるけれど、まあこの曲では単に2バージョン聞いて頂いて、クラシックとジャズを両方聞いて頂きますよ~という単に紹介に留め、判断はお客さまにお任せするのがいいのかな。。。



と、ここまで書いてちょっと長くなってきたので、続きはあらためて!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いかんね。。。

2012年10月03日 20時20分21秒 | 雑感
最近、あれこれ読んだり考えたりして、ちょいとは大人になったかな?などと思ったりする反面、むしろいろいろ自分のことが見えてきすぎて全く困ったもんだわい…などと思ったりする今日この頃ですわい。



それにしても、今、大学生の企画に乗っかって演奏会を準備をしてるんだけど、最初の打ち合わせが7月かな?依頼が来たのは恐らくもっと前だったと思うから、かれこれ随分関わってる気がするわい。


で、いつも自由な私だったりするので、恐らく最初の時点ですでに何かしらの疑問やら疑念やらがあったに違いない。

というのは、私自身は、選曲してプログラムにバチッとする、ってところが演奏会が上手く行くかどうかをかなり決定づけていると思っているところがあり、そしてさらには当日のMCもとってもとっても重要だと考えている。


もちろん、演奏内容についての準備は最後まで頑張りますッ!

でも、それと同じくらい、プログラムとMCも大事だと思っているのだ。



というわけで、そういうことには大変頑張ってしまうというわけなもんで、学生からの曲目が来た時点で、どうしてこの編成でこの曲????みたいな、え?トランペットでやるならもっと効果的な選曲がありそうなもんだけど、なんでなん???という気持ちが大変大きかったことは否めない。


でもまあ、もっと言えば、自分がどんなもんでもドーンと来いッ!という余裕があれば、それとて感じなかった可能性もあるのだからして、自分の力量の不足に対する不安が大きくものを言っているに違いない…とも密かに思う。



まぁとにかく、この曲をどうやってやったらいいのさ…という気持ち満載状態で、それでもこの選曲じゃなきゃいけない、画期的な理由があるんだとすれば、たとえ少々私がデンジャラスな思いをしたとしても、それも経験のうちだからさ~という気持ちもまた同時に持ちつつ、打ち合わせに向かった。



演奏する曲の原曲はオーケストラだ。渡されてた譜面は、ピアノ連弾譜。


これを一緒に演奏するメンバーで考えて振り分け、それらしくしよう、という感じ。



心のどこかに、譜面も自分で作るしかないし、学生なんて曲を適当に決めて、あとはお任せってどうなのよ?しかもこの曲ってどうやりゃーいいのさ…みたいな気持ちがありましたよ、ええ…自覚はしてなかったけど、きっと山盛りに。


それでいて、学生は仕切るのが仕事と思っているようで、いろいろ仕切ってくれるのだけれど、普段、リハーサルもバッチリ見学付きで、何時何分から台本の読み合わせお願いします、なんていわれたことないもんで、てっきり「合わせ」といえば、曲の練習だと思ってたもんだから、え??そこまで決めちゃうんだ??みたいなところもあったさね。




恐らく、そういういろんなことが私の心の中をすでに占領しきっており、今から冷静に考えるなら、すでにバッチリ色眼鏡状態。
でも、自分では心フラットな状態でいるつもりでしたよ、きっぱり。。。



まあそんなわけで、さー「台本の読み合わせ」となったとき、内容がいかにもWikipediaから持って来ました~みたいな、薄っぺらな感じに見えてしまった。本当にそうなの???その台本に書いてあることは、本当に自分達が調べて、感じて、お客さんに伝えたいことなの???といっぱい疑問が湧いてきてしまったのです。



正直なところ、自分が本番をやっていて、しまった!時間が余ってしまう…というような時に苦し紛れにやるレベルの内容に見えてしまった。

大学生が、研究の一環としてやるのなら、もっとちゃんと深いものじゃなくていいの???




恐らく自分の性格が、原稿なんかを書くために調べ物をするときには、知りたいことが分かったらそれで終わり~とはならず、そのことに関連したことがどこかに少しでもありそうなら、それを知らないまま原稿を書いたりするなんていかん!って思っているフシがあって、無駄にたくさんいろいろ調べた挙句に、結局はネットで誰かが書いてることとほとんどおんなじ内容にしかならず、なーんだ、これなら調べなくてもコピーでも良かったぐらいだな…なんて後でひとり苦笑いするようなタイプだから、ちょろっとそこらから持ってきたみたいな台本にイラッとしてしまったんだよね。



まあそんなかんなで、学生にこれってどうよ??的にたっぷり苦言を呈したのであった…




で、苦言を呈したからって、スッキリするわけでも無く、言った分だけ心は重く、虐めたい訳じゃないんだよな…もっとちゃんとウラの取れてる、自分達がこれを聞かせたい!お客さんにこういうことを示したいってのを、しっかりもっと持ってほしい…そういう気持ちだったんだけど、きっと学生は因縁付けられてるとしか感じないだろうし、なんか追い詰めてるみたいで可哀想だけど、でもこの台本には納得出来ないし…あ~、気が重いわぁ。。。





というときには…と、もう一度、台本とか企画書をひっぱり出して、そして自分でも調べてみることにした。


台本をよーく読むと、色眼鏡が邪魔していたときには見えてなかった、学生なりの工夫が見えてきた。
ちゃんとできてる部分も結構あった。

あー、こういうのを読み飛ばしてたのはむしろ私の方だな…



よく読んで、ようやく気づいた。


読んでるつもりだったけど、ちょっとした「怒り」的な煩悩があると、これほどまでにそこにあるものが見えないものか…とこれまたあらためて再発見されるとともに、反省もしました。



学生の当初の意図をもう一度丁寧に洗い直して、そこからどういう展開をしていくのがいいのか、自分なりにちょっと深く掘り下げてみよう、と思った。

まぁ、私がいろいろ文句言ったからか、それとも企画を進めていくうちにそうなってしまったのかわからないけど、何だか論点がはっきり見えない部分もあって、そこはどういう意図なのか、そういうのを「彼らの発案当初のストレートな考え」からよく汲みとってみよう…そう思いました。


というわけで、次のブログで武田先生言う所の、「深く考えてみたい」と思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シルキーのシリコン…完結編っ(≧∇≦)

2012年10月01日 10時26分29秒 | 音楽&トランペット&レッスン
いやはや!!

シルキーのトランペット押し金の下に入れてたシリコンがはみ出してビックリの件…


ついに完結!!


先日ダクへ行って…



取り替えて頂きました!!




バッチリ!!

お店の方は、そのあまりのサイズや触った感じの違いに、きっと全く別モノが1つ入ってたんだろう…入れたときのミスだな…と言ってて、そのときは、なーんだ!そうかー!!と思いましたが、よーく考えてみると、やっぱり最初はバッチリピッタリだったと思うので、やはりシリコン独特の膨張に違いない、と思っています。

何はともあれ、無料で3つとも交換もして頂けたし、すっかり快適ライフが戻って来たので言うことなしですわっ( ´ ▽ ` )ノ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月31日(水)のつぶやき

2012年10月01日 03時50分53秒 | Weblog
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする