Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
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<雪と淳>その正体

2016-04-21 01:00:00 | 雪2年(学祭後~保健室にて)


眠り続ける彼女の前で、

淳は自身の胸をざわめかせるその感情の正体について、思いを巡らせ始めた。

変な話だけど‥



ずっともどかしかったけど、今はちょっとは分かった気がするんだよ



どうやら、俺の気持ちが変化したらしい。そっちの方がもっと変だけど。




「人生には、予測出来ないことがある」

今まで実感出来なかったその言葉の意味を、今淳は実際に噛み締めていた。




健やかに眠る彼女。

淳はそんな雪の寝顔をじっと見つめ続けている。


君を見ていると、



胸の中にある正体不明の何かが暴れ出す。



だけど




脳裏に、あの日の彼女の姿が思い浮かんだ。

時と喧騒の狭間に埋もれた自分が、初めて同類を見つけたあの日の彼女が。


だけどもしかしたら、君によって生じたその正体不明な何かは、

君を通じてまた静まったりもするんじゃないのか?




ある瞬間から、そんな結論に達した。








顔の無い群衆の中で、ただ一人彼女だけがはっきりと見える。

彼女だけには色があり、彼女だけに表情がある。

だから淳の目は、彼女ばかりに惹き寄せられる。


だから‥どうして?




どうしてそう考えるようになったのだろう。

嫌になるほど自問自答を繰り返して、いつしか結論が出ていた。


根拠は無いけど‥



今までのこと、全てが悔やまれて



もう一度確かめたくて‥




あの時、確かに彼女と目が合った。

けれど今までの自分が足枷になって、踏み出せない。

彼女は、再び背を向けて去って行く。





今更‥ね



彼女と淳との間には、一向に縮まない距離があった。

そしてその距離を作り出したのは、他でもない自分自身だ。

それは淳も自覚していた。

ただの一度も、自分の行動に後悔なんてしたこと無かったけど‥



今回だけは‥







ロールスクリーンが、吹き込む風で微かに揺れていた。

それを眺めながら淳は、結論のその先へと考えを進めて行く‥。



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<雪と淳>その正体 でした。

少し短めの記事で失礼しました。もう次回で最新話に追いつくので、ちょっとゆっくりペースです。


そして今回は淳のモノローグ回!結構希少ですよね。

まぁ、独特の思考回路を持つ彼の心情が読めたところで、結局あまり共感は出来ないんですけど‥(苦笑)

「雪によって胸の中に生じた不確かな何か」を確かめる為のアレコレ‥。かなりの手探り感ですよね。

彼がその正体をはっきりと悟るのは、それはそれは先の話ですし(^^;)
(私的には聡美のお父さんが運ばれた病院で「俺の彼女」と呟いたあの時かな、と思っています‥)


そして次回は、色々と繋がる記念すべき回になりますよ!


<雪と淳> チーズインザトラップ です。


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