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Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

不穏な影

2013-10-17 01:00:00 | 雪3年2部(密会~再会)
週末、雪はトイレ兼浴室で洗濯をしていた。

何枚かの下着をまとめて洗う。



ふと窓を見上げると、網戸の端っこの方が破れているのに気がついた。

これ、思い切り引っ張れば剥がれてもおかしくないよね?

どうして今まで気づかなかったんだろう?




雪は網戸を見ながら、近頃あちこちで盗難や変態出没など物騒な事件が多発していることを思い出し、直すことを決めた。

しかしどこの業者を呼んだら良いのか分からず、しばし考えたが隣のおじさんに聞いてみることにした。



その頃隣の秀紀の部屋では、机の上の重箱を前に彼は電話をしているところだった。

いただきますと恐縮し、電話だというのに何度も頭を下げた。



するとドンドンドンとドアがノックされ、秀紀はビクッと身を震わせた。慌てて電話を切る。

ドアを開けてみると、隣の部屋の女子大生だった。



話を聞いてみると、トイレの窓が壊れたので直したいのだが、修理屋の番号を知らないと言う。

秀紀は「それなら、」と携帯電話を取り出してスクロールし始めた。

「うちもちょっと前、急に窓が壊れたもんだから直してもらったのよ」



そう言いながら秀紀は電話を掛け始めた。しかし通話先は修理屋ではなく、ここの大家の孫だという。

最近はその孫が建物の管理をしており、無料でメンテナンスしてくれるらしい。

連絡を受けてすぐ後、大家の孫と言う男がやってきて雪の家の窓を見始めた。



「うわぁこれはヒドイですね~」



その男は破れた網戸を点検しながら、これは力いっぱい引っ張れば剥がれてもおかしくない、

近頃では丈夫な二重構造の窓だって破られることがあると雪に向かって言った。表から鉄格子をはめたほうがいいと提案する。

この家はここの窓以外鉄格子がはめられているのだが、トイレ兼浴室の窓は小さくその対象でなかったと雪は言った。



そしてバタバタしていたので、うっかり先ほど洗った下着をそのままにしておくところだった。

洗面器に入れられたそれは、隅の方に布を掛けて置いてある。



大家の孫はとにかくやってみると言って修理を始めた。

その後ろで秀紀が、雪の家のお菓子を頬張りながら感心する。

「あの人スゴイのよ~。水道管も直してくれたんだから。

あんたもこの際いっぺんに家の修繕でもしてもらうことね。タダなんだから」




なんやかんやと雪と秀紀が話をしていると、不意に大家の孫が振り返って雪に言った。

「あ‥ところで、週末なのにデートとかしなくていいんですか?」



窓の外はいい天気だ。

こんな日は彼氏と遊びに行ったりしないと、と大家の孫は笑って言った。

雪は突然振られた話題の、特に「彼氏」に反応する。

「ハハ‥。か、彼氏か‥」



ボンッと青田先輩の姿が頭の中に浮かんできて、雪はなんだかこっ恥ずかしくなった。

そんな雪の反応に、大家の孫は慌てて頭を掻いた。

「あれ?もしかしていなかったかな?いそうなのになぁ。下手なこと言っちゃったかな?」



雪は照れながらも、彼氏の存在を認めた。今日は用事があってデートは出来ないのだとぎこちなく話す。

それを聞きながら秀紀は「ちょっと、いないんじゃなかったの?」とトゲトゲした口調で言った。

つい先月雪とそういう話をした時、彼氏はいないと言っていたのだ。



そんな二人を見ながら、大家の孫は秀紀を見て「お隣さんもいらっしゃいましたよね、彼氏」とサラリと言った。

秀紀はそのあまりにも自然な流れに乗せられ話そうとしたが、ハッと我に返った。

「ちょっと!何を言い出すかと思えば‥!」



秀紀の剣幕に大家の孫はたじろいだが、すぐにまた訂正として言葉を続けた。

「あ‥間違えました。男友達が多いんですよね?」



そんなに驚くことはないじゃないかと大家の孫は笑って言った。

それとも女友達が多かったりして、と冗談のように言うが、秀紀の心中は落ち着かなかった。

しかし開き直って、彼氏も彼女も半々に居るグローバリズムを説こうとするも、すぐに携帯に電話が掛かって来て秀紀は背を丸めた。



雪はそんな彼の後ろ姿を不思議そうに眺める。今日の彼はいつもより清潔な感じで、印象も違った。

ヒソヒソと秀紀は電話を続ける。

「え?昨日?あ‥久々に同級生に会っててさ‥たまには会うべきでしょ?‥」




大家の孫は黙々と作業を進めていたが、ふと振り返って雪に言った。

「あ‥でも完璧に直せるかはちょっと分からないなぁ。専門家じゃないもんで‥」



それに対して雪は、見てもらえるだけでもありがたい、直せないその時は修理の人を呼べばいいだけだと言った。

すると大家の孫は、道具が揃わないが出来る限りやってみますと言った。



出来るような出来ないような‥。雪は取り敢えず申し訳ないと恐縮してみせた。

大家の孫は祖母から建物の管理を任されているので問題ないと言った。

「それに、」と窓を見ながら言葉を続ける。

「何事も手強いほど意欲が湧くものですから」



そう言ったきり、大家の孫は窓の修繕に勤しみ口を噤んだ。

雪はその言葉に疑問を抱きつつも、よく分からないままその背中を見ていた‥。










一方こちらは、都内の高級ブティック。

静香は携帯電話を二台持ちながら、しつこく電話してくる男に引導を渡しているところだった。



会計待ちの間電話をしていた静香だったが、店員が何度も「お客様、」と呼びかけてくる。

静香はそのしつこさに苛つきを露わにした。

「あーもう、何?」



店員は静香から出されたクレジットカードを見せながら、このカードは現在利用停止になっていると言った。

静香は面倒くさそうに別のカードを出したが、それもまた利用停止と出た。

「ちょっとどういうこと?!」



怒りのあまりサングラスを外し、静香は店員にちゃんとカードを通したのかと詰め寄った。

昨日までは通常通り使えていたのだ。一体何がどうなったのかと、静香は激昂した。










結局買い物は出来ず、静香は家に帰って来た。

そして青田会長に電話して、甘えた声を出して泣きついた。

「カード止めることないじゃないですか~!」



自分は一人身の何も出来ない女なのに、お金が無ければ暮らしていけないと芝居かかった口調で甘えたが、

会長は冷静に言葉を返す。

静香、資格を取ればいつでも働かせてやると何度も言ってるじゃないか



近頃じゃ就職するのも大変だというのに、どうして君はそのチャンスを掴もうとしないんだい?

静香は前々から会長から言われている電算会計の資格が、なかなか取得出来ないでいた。

自分はバカだから難しくて取れないと開き直る彼女に、会長は努力もせずにそういうことを言ってはダメだと諭した。



将来はどうするのかという会長からの質問に、静香は答えられない。

もう静香は二十七になる。いつまでも面倒を見続けることは出来ないと会長は言った。

このまま独り立ち出来ないようじゃダメだよ。私は一線を退く時が来て、君は社会に出る歳になった。



まずは自分の力で稼いでみて、お金の大切さを知ることだ

会長の言葉に、静香は顔を顰める。

亮だって一生懸命働いていると続ける会長に、静香はまた甘えた声を出す。

「ん~だとしても学費が無いと塾にも通えないし~。学費は貰えるんですよね?」



会長の答えはYESだったが、それも一ヶ月目だけという話だった。

学費を送り次第塾に確認の電話をすると言っているので、ちょろまかすことも出来なさそうだ。静香は舌打ちをした。



一ヶ月を過ぎたら彼女への援助は打ち切られる。

社会生活に慣れる為にも、自活出来るよう頑張ってみなさいと会長は続けた。

淳も君が自らの手で働き口も探して勉強もするべきだと私に言ってきたよ



皆君を心配しているから頑張るようにと言って、会長は電話を切った。

静香は携帯電話を睨みながら、怒りが沸々と湧いてくるのを感じた。

「やっぱり‥あいつが絡んでたか‥」



静香はギリッと唇を噛み、大声で「あの性悪の狐野郎め!」と叫んだ。

前回病院で会った時の狐野郎が思い浮かぶ。


父さんに告げ口して何が楽しい?



目には目を、告げ口には告げ口を。

彼の仕返しにしてやられた静香の怒りは収まらず、すぐに淳にメールを打った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<不穏な影>でした。

雪が洗濯してたところはユニットバスかな? 洗濯機はあるんでしょうか‥見たことないですね。


次回は<狐とライオン>です。


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互いの接点

2013-10-16 01:00:00 | 雪3年2部(密会~再会)
待ち合わせはコンビニの前だった。

雪は植え込みの端の方に座りながら、建物の中にいる先輩を見ていた。



何かを買い、女性店員に手のひらをかざして振る。”袋はいらない”のサインだろうか?

女性店員の頬が染まっている。



”青田淳”の周りに広がるいつもの風景。

雪はそんな彼を少しこそばゆい気持ちで見ていた。



コンビニから出て来た先輩が、雪の方へ真っ直ぐ歩いてくる。

「どっちがいい?」と飲み物を二つ見せた。



雪はイチゴ味を選び、二人並んで座った。

先ほどの女性店員がコンビニの中からそれを見ていたなら、今頃彼女がいることを知って舌打ちしていることだろう。





雪は先輩に、いくつか質問をすることにした。自分なりに考えた、「彼女」としての前提だ。

「あの、先輩ってどこに住んでるんですか?」



先輩の答えは、ここから少し離れている区の名称だった。一般的にお金持ちが多く住むと知られている土地だ。

しかし場所を思い浮かべてみると、ここ正門側からは逆方向ということに思い当たった。

それを先輩に聞いてみると、彼はニコッと微笑んだ。

「そうだけど、雪ちゃんを思い出してこっちに寄ったんだ」



照れもせずサラリと出る彼の言葉は、なんだか気持ちをぎこちなくさせる。

雪は取り繕う様にハハハと笑ったが、先輩は特に気にしていない。(ジュースが美味しいことに気を取られてもいるようだ)




しばし思考が停止した雪だったが、もう一度先輩に向き直って質問を続けた。

「ご両親と一緒に住んでるんですか?」



「いや、一人暮らし。実家はまた別の場所にあるんだ」

先輩は大学に入学してからずっと一人暮らしをしているらしい。

雪は「そうだったんですか~」と言いながら笑ったが、やはりどこかぎこちない。



笑い声が途切れると、頭の中でモヤモヤと色々なことが浮かんでくる。

あと何聞こう?誕生日?血液型?趣味?特技?いやいや警察の取り調べじゃあるまいし‥。

でも付き合い始めたんだから、これくらいは基本知っておくべきだよね‥




難しい顔をして考え込んでいる雪を、先輩は不思議そうな顔で眺めている。

そして今度は、先輩の方から質問を投げかけてきた。

「雪ちゃんって週末は何してるの?バイトと塾は無いだろうし、家でゆっくりしてるの?」



雪はいつもの週末の過ごし方を答えた。

家でネット講義を受けていること、中でもマーケティングや営業は自分に合わないと思ったので、

自己紹介書の特講と財務管理系の外部講義を選択したことを話した。



先輩にも同じ質問を返すと、彼も普段の過ごし方を答えてくれた。

「週末は皆とボランティアに行ってるんだ。平日に家の仕事も少し教わったりしながらね」



そして先輩は、雪にもボランティアを勧めてきた。

なぜかというと就職活動の際、ボランティアやインターンなど社会経験の豊富さも重要視されるからである。



雪は休学中に少しボランティアをやっていたものの、

いざ学校が始まると日々の暮らしに追われて、全く行けていないのだと言った。

就活のことを考えるとサークルにも入っておくべきだったのに、ついつい機会を逃して今日まで来てしまった。


すると先輩が、一つ提案をした。

「もし時間があるなら、雪ちゃんも一緒にやらない?

障がい児童施設で掃除したり子供達を教えたりするんだけど‥」




雪はそれを聞いて、二つ返事で承知した。

先輩にお礼を言うと、ニッコリ笑って頷いた。



まさに渡りに船‥。

その幸運に雪はしばし心をほころばせていたが、ふと良心がチクリと痛む気がした。

‥にしても一体何度チャンスを恵んでもらってるのやら‥。

あまりにも一方的に世話になり過ぎているような‥。




けど私がこの青田先輩にしてあげられることなんて無いしなぁ‥。ご飯とか以外に‥

お金だって機会だって成績だって、青田先輩は雪より遥かに多くのものを持っている。

先輩後輩の間柄ならまだ成り立っていたが、彼氏彼女となるとまた話は別だ。そこが雪を悩ませた。


しかし先輩は全く意に介さない様子で、またニコリと微笑んで雪に話しかけた。

「付き合って初日なのに、勉強ばかりで寂しかった?」



雪は「あ‥そんなことないですけど‥」と返した。



しかし心の中で今日一日を反芻すると、少し微妙な気分になった。

確かに今日は付き合って初めての日。けれどトキメキだとかドキドキだとかそういうものは無かった‥。



だからといって寂しいとも感じなかったが、そもそも付き合うっていったって何から始めれば、

どうすればいいのか分からない‥。


雪がしばし考え込んでいると、先輩が彼女の顔を覗き込むようにして笑顔を浮かべる。いつもの笑顔だ。

「あまり緊張してもやりにくいだろう?

今まで通り過ごしながら、お互いをもっと知っていけたらいいな」




先ほどの雪の質問攻撃を受けて、先輩が出した答え。

彼は雪の瞳を見ながら、普段通りのトーンで話す。

「今度映画観にいこっか。課題用じゃなくってさ」



それを受けて、雪も気安い調子で返した。

「はい!行きましょう行きましょう!面白いやつ見たいです!」



一瞬盛り上がった二人だったが、雪は再び口をつぐんで考え込んだ。

そしてオズオズと口を開くと、再び彼に質問をした。

「えーと‥その‥先輩の誕生日っていつですか?」



先輩が目を丸くする。



淳は一応答えようとしたが、雪のあまりにも生真面目すぎる性格に思わず吹き出した。



夕飯の約束の時も、そして付き合い始めてからの今も、雪はいつも真面目で物事を真剣に考える。

それが淳には面白く、そしていじらしく、いつもツボにハマってしまうのだ。

  

淳が大きな声で笑う時、いつもポカンとして自分を見つめる彼女。

そんな雪の無意識なところが、淳は気に入っていた。

しばらく夜の歩道にて、彼の笑い声と雪の戸惑う声が交じり合った‥。

















あの時感じた不愉快を、そして追い立てられる焦燥感を、

淳は彼女の隣に立つことで打ち消そうとした。



一つずつ不安を潰していくように、彼女との接点を増やしていく。

告白、呼び出し、ボランティア、デートの誘い‥。

点と点は繋がって線となり、彼女の周りを囲い込む。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


<互いの接点>でした。

本家版は漫画のコマが左から右なので、「今度映画行かない?」のコマで雪と先輩が向かい合っていて好きです。

日本語版だと右から左なので、どうしても逆を向いちゃうんですよね。もどかしい感じがしますね~


そして個人的に気になった先輩のセリフ「実家はまた別の場所にあるんだ」。

これは単なる一人暮らしの家という説明よりは、「今住んでいるところは家の一つだけど本家じゃない」という意味に聞こえますがどうでしょうか?

持ちマンションなのかな~。



次回は<不穏な影>です。


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慣れてきた頃

2013-10-15 01:00:00 | 雪3年2部(密会~再会)
ふと気がつくと、夏休みも中盤に差し掛かっていた。

平日9時-17時で事務所のアルバイト、そしてその後の英語塾と、日々のリズムにも慣れてきた。

新しく知り合った人‥例えば最初は戸惑った近藤みゆきにも、その対処方法が分かってきたような気がする。


今日も雪が大人しく授業を受けていると‥。



隣の彼女は何か書いたノートを雪の方へ寄越し、そこを見ると今日のあたしって清純ぽくない??と書かれていた。

雪が顔を上げると、授業中にもかかわらず大きな声で話しかけてくる。

「今日は長めのスカートにしてみたの!」



雪は口に人差し指を当て、集中しないとと軽く注意してみるが、近藤みゆきは意に介さず尚もノートにメッセージを書き込む。

今日はこの後レイトショーを観に行くらしい。彼女は振り返ってこちらを見てくる学生たちも気にせず、キャラキャラと笑った。

雪は当然困り顔であるが‥。



この後もマニキュアの先が剥がれたと言って、授業中なのにもかかわらずそれを直し始め、教室中があの独特の匂いに顔を顰めた。

雪も隣で鼻を押さえるも、なんとか彼女の行動の想定内と思うことが出来た。



慣れとは恐ろしいものであると同時に、適応していくというのは便利なものだ。






雪にはもう一人、対処に慣れてきたと感じる人物が居た。

「くぅぅ~!鼻折れたかもしんねー!」



授業が終わって廊下を歩いていた雪に、亮は大仰に鼻を押さえながら大声で捲し立てた。

「高く誇らしいオレの鼻が!親にもらった立派な鼻が!」



ただでさえ目立つ亮が、その大げさな素振りで更に注目を浴びる。

すれ違う学生たちが皆、雪と亮をチラチラ見て行くので雪は早足で出口へと急いだ。



亮も負けじと早足で着いて来るので、なんだか競歩の大会のようであった。

そんな二人の後ろ姿を見て、近藤みゆきが声を掛けた。しかし言い合いをしている彼らにそれは聞こえず、みゆきは首を傾げる。



雪はいつまでも着いて来る亮に、困惑しながらもう一度謝った。

「本当にすみませんってば!わざとじゃありませんから信じてくださ‥」



すると近藤みゆきが、すごいボリュームの声を出して雪の名を呼んだ。

「ゆきゆきゆっき~~!!」とそのまま近付いて来る。



みゆきは雪に、今日は自分の英語の発音が悪くて会話練習の時に恥ずかしい思いをさせてごめんと謝った。

雪は律儀に「う、ううん、気にしないで」と言ったのだが、

彼女を迎えに来た車にみゆきは気を取られて、聞いていなかった。そのまま車へと駆け寄る。

「ダーリーン!早かったねー?」



彼女の”ダーリン”が乗った車は、彼女を乗せて走り去った。

呆気に取られる雪の周りで、学生たちがヒソヒソと悪い憶測を口にする。

見た? なにあれ? うわーマジないわ。ドン引き! 超高価そうな車だったねー 

中にいたのおっさんだったよな? マジ?いやー幅広いね~オレも話しかけてみっかな やめとけってwww




雪は当然良い気分はしなかった。しかし彼らに反抗していく程まだ彼女と親しいわけではなく、

むしろ関わり合いになりたくないという気持ちの方が強かった。

「おお、友達になったみてーだな?」



その亮の言葉に、雪は眉を寄せて反論した。

「友達じゃありません‥!ただの会話のパートナーで‥」



亮はあまり興味が無いらしく、ふーんと気のない返事をした。

そしていきなり空を見つめたかと思うと、顔面を押さえて壁に手をついた。

「ううう‥!」



めまいが‥と言う亮に、雪は必死になって手を差し伸べる。

しかし亮はパッと顔を上げ、雪の目を見てハッキリと言った。

「血が足んねーわ」



またもや”メシおごれ”攻撃‥。腹減った~と続ける亮を見ながら、雪は怒りのあまり意識が遠退きそうである‥。








「はっ!はっ!はっ!」



爪楊枝片手に、亮の高笑いが道にこだまする。

雪のおごりですっかりお腹いっぱいになった亮は、満足そうに雪に向かって言った。

「それにしてもオレらって本当に理想的な関係ではないか!お互い持ちつ持たれつ!平等でよろしい!」



一体どこがどう平等なのだと、雪はギャースカ文句を言った。

しばし言い合っていた二人だが、交差点まで来るとお互いの家は逆方向にあるということが分かった。

雪はそのまま自分の家の方向へ歩いて行こうとしたが、不意に亮が呼び止めた。

「送ってやろうか?」



亮が言うには、近頃亮の家の近所で変態が出没し、下宿の仲間達が検問を受けたと言う。

もしも雪が心配なら送って行ってやると、亮は言った。



雪は今のところ自分の家の近所にはそういう問題が起こってないので断ろうとしたが、

この間聡美が言っていたことを思い出した。

裏門側にあるアパート全体下着泥棒が!



雪は迷った。

河村亮が悪い人には思えないが、一人暮らしの家の場所を教えるのには抵抗があった。

去年の横山の例もある‥。



亮は早く返事しろと言わんばかりに腕組みをして彼女の答えを待っている‥。

さっさと決めれ オレは忙しい男だからな‥  うーん‥



雪は結局、大丈夫ですからと彼の提案を断った。

亮は「ならいいけど」と言いつつ、眉を寄せて彼女ににじり寄った。

「にしてもどんだけノリ悪ぃんだよ、お約束のようによぉ。

前も言ったけど滅多に人にこんなことしてやんねーぜ? 後で後悔しても知らねーぞ?」




しかし亮は身を起こすと、「さっきのジュースの缶の投げようじゃ、誰も近寄んねーか」とせせら笑った。

人に頼らず、いつも自分一人でなんとかしようとする彼女の姿勢は、まるで修行僧のようだ。

「んじゃ、水牛の角のように独り歩めよー」



教典から引用したのだろうが、間違った挨拶をする亮に、雪は「”サイのように”ですよ、”サイのように!”」とダメ出しで返す。

そうして亮は去って行った。変な歌を歌って‥。

力持ち~の天下壮士~♪鋼鉄で作ったダメージヘアー♪



考え過ぎだっただろうか‥。

雪は亮の後ろ姿を見ながら、まぁいいか‥と独りごちた。









暗い路地を、独りヒタヒタと歩く。サイのように力強くは無く、どちらかというと弱々しく。

雪は先ほど聞いた河村亮の変態出没事件を意識して、ビクビクしていた。



しかも昨日はこの近くの狭い路地で、人の手らしきものも見ている。



神経を張り詰めて歩いていると、ふと後方で物音がした。

そっと振り返ってみる。



しかし何もいなかった。

きっとビニール袋が風で動いたか、猫がいるか虫がいるかそんなとこだろうが、どこか背筋がゾクッとする。

雪は怖気に飲み込まれないように、一人スキップをして歌を歌い始めた。流行りのPOPSだ。

「トゥトゥルトゥットゥットゥ~♪ Kissing you baby~♪」



「トゥトゥルトゥットゥットゥ~♪ Loving you baby~♪」

陽気なメロディーのはずが、無理矢理な笑顔を浮かべて歌うその歌は、なんとも調子はずれだった。

「♪君と歩幅合わせて歩き、その肩にもたれて言いたいの♪」



「♪Thank you love you happy you~♪kissing you oh my...」

そこまで歌ったところで、ポケットの携帯電話が震えた。

いきなりのその振動に雪はビックリして、アタフタと電話を取った。

「ももももしもし?!どどどなたですか?!」



耳に押し付けた携帯電話から聞こえてきたのは、彼の声だった。

「雪ちゃん?」と幾分驚いたように彼女の名を呼ぶ。

「先輩‥!」



雪は思わずホッとして、顔を上げた。

先輩は雪に、「今帰り?」と聞いてきた。今路地に入った所ですと雪が答えると、

先輩は事務所の帰りに柳先輩とご飯を食べに行き、今はその帰りなんだと言った。



「今から帰るとこなんだけど、雪ちゃん家の近くなんだ。ちょっと会えないかな?」



雪は了解の返事をして、今来た道を戻って行った。

空には半月には少し足りない月が出ている。傘を持って来たけれど、雨は降らなかった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<慣れてきた頃>でした。

亮のセリフが若干変わってましたね。まさか仏教の教典から引用した挨拶とは‥。

そして亮の歌う「力持ち~の天下壮士~」ですが、「天下壮士」とは、韓国のお相撲「シルム」の横綱にあたる階級のようです。

「鋼鉄で作ったダメージヘアー」はそのままでした。笑

*10.15追記

るるるさんより、亮の「力持ち~の天下壮士~」は、



韓国語版マジンガーZのオープニング曲だということを教えて頂きました!冒頭部分の歌詞だそうです。



素晴らしい!!るるるさん、本当にありがとうございましたーー(^▽^)!

皆で作り上げていく、日本チートラ会~!!嬉しいです☆



雪が夜道で一人で歌っていた歌はこちら。

少女時代 Kissing you


トキメキソングですね!雪の顔はひきつっていましたが‥。


そして最後の先輩のセリフ‥日本語版の「ちょっくら」、「ちょっと」に直しました。。

「ちょっくら」は江戸っ子キャラの亮のみ使えるということで‥。


次回は<互いの接点>です。


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仲直り攻撃

2013-10-14 01:00:00 | 雪3年2部(密会~再会)


雪と先輩が日がな一日勉強をしている時分、出勤前の亮は下宿にて食事をしているところだった。

ご飯時になれば共同の部屋に集まるいつもの仲間たち。

小太りくんが苦い表情をしながら口を開く。

「おれも同級生にバカにされたことあるぞん‥」



ぐびぐびと腰に手を当て牛乳を飲み干す亮の後ろで、小太りくんは涙ながらに語った。

「高校時代おれをいじめてた奴と偶然道で会ったんだけど‥

そいつはスーツ姿でおれはこのザマでっていう‥超みじめだったぞん‥」




同じような境遇の皆が、目頭を押さえながら彼の話に共感した。皆そういうことを、一度は経験したことがあるようだ。

亮はそんな彼らを見て、力強く言った。

「ったく泣き言ばっか言ってねーで、そいつら全員連れて来いよ。

オレがケチョンケチョンにしてやっからよー」




かっこつけてそう言うものの、事の始めは亮が西条に会ったことを話したことが始まりである。

小太りくんと他三名が、憐れむような眼差しで亮を見やる。

「河村クン‥君は口では憎まれ口ばかり叩くものの、実は傷だらけってことよーく分かってるぞん‥」



皆口を揃えて、お前の気持ちは分かると言って頷いた。亮は青筋を立てながら背中でそれを聞いた。



亮は牛乳を飲み終わると、シャツを羽織って部屋を出た。

出掛けに小太りくんが「牛乳頼んだぞん」と言ったが、取り合わなかった。



亮は一人階段を降りながら、頭の中で先日の記憶を反芻していた。



西条に会った帰り、赤山雪と言い合いをしてしまった時のことを。


お前にこのクソみてぇな気分が分かるか?



蓋をしていた苦い記憶が顔を出し、無関係の彼女を攻撃した。

出しゃばり過ぎたと謝る彼女に、今よりもマシな人生の答えを強要して、八つ当たりもした。



彼女は真っ直ぐ亮の目を見て、言い返してきた。

私はもどかしくてなりません





亮は決まり悪そうに、自分の髪の毛を手でワシャワシャした。

「チェッ」



そう口に出しても、心の中のモヤモヤは消えなかった‥。










夕方、SKK学院塾。

雪は自動販売機の前でボーっとしていた。



それもそのはず、あの後結局先輩と一日中勉強したのだ。

しかも今から授業‥大変は大変だが、それも前向きに考えることにした。

これも自分のためだ‥。このまま英語博士になってやる‥フフフ‥



ジュース片手にそのまま教室に向かう。

雪は廊下や教室の前など人が集っている所でなんとなく河村亮の姿を探したが、見かけなかった。

今日は見かけないなぁ‥でも会ったところで気まずかっただろうな‥。

変にケンカみたいになっちゃったし‥




雪は先日のことを思い出した。


河村氏の同級生だという男に会った後、彼は手負いの獣のように繊細で凶暴で、そして哀しかった。

オレの手がイカれてるのは事実だってのに!言い返す言葉がねぇじゃねーか?!



普段ならすぐに殴ったり、言い返したり、反撃する彼が何も言えなかった。

「日常生活は支障なく送っているように見える」と、雪がフォローのつもりで言った言葉は、

深い哀しみと怒りの前には何の意味も成さなかった。

ピアノが弾けないのに、それに何の意味がある?



深く事情を知っているわけではないが、それがきっと今の彼の全てなのだろう。

しかし雪もとばっちりの八つ当たりを受けて、黙っているだけではなかった。

いい加減にして下さいと、思わず声を荒らげて言い返してしまった‥。







雪は廊下を歩きながら、罪悪感を感じていた。

‥とにかく私が変に出しゃばって気分を害してしまったのは事実‥。謝るべきだよね‥



いきなり「おい、ダメージヘアー」と後ろから声を掛けられた。

振り返ると、ヒュッと何かが雪に向かって飛んできた。

「おわっ?!」



何とか受け取って見てみると、それは菓子パンだった。ウサギの絵が書いてある。

雪が顔を上げると、ビニール袋を手に下げた亮がこちらを見ていた。



ぶっきらぼうに言い放つ。

「ガキ共の残りだ。おまえも食え」



雪はパンを両手で持ちながら、彼の顔を見上げた。



しばし時が止まったように二人は顔を見合わせる。

亮は首を傾げる様に彼女を見下ろす。



その顔に、先日の怒りは微塵もなかった。

そのまま去って行こうとする亮に、雪は声を掛けようとした。ポケットに突っ込んだジュースに目が留まる。

「あ、あの河村氏~!ちょっと待っ‥」



さっさと行ってしまいそうな亮に向かって、咄嗟にジュースを放った。彼が雪にパンを投げたように。

「これ‥!もらって‥!」



振り返った亮の顔に、それはクリーンヒットした。

ゴッ



ジュースの缶は地面に転がり、ゴロゴロと音を立ててその場で回転した。

一方雪と亮の間は時が止まったように、二人共固まった。



目を見開いて冷や汗をかく雪と、手で顔面を抑えている亮。

亮は何も言わない。



雪は両手を開いて、必死に弁解した。

「いや、あの‥これは決してわざととかじゃなくって‥」



しかし亮が顔から手を離した瞬間、雪は息を飲んだ。

白目になっている彼の鼻からは、一筋の鼻血が出ているではないか‥。



「ダメージ~‥ヘア~‥」



雪を見下ろす瞳は血走り、鼻からは血が垂れた。

雪は顔面蒼白のまま、走って廊下を逃げる。鼻を押さえた亮がその後を追う‥。

何しやがんだ、ああ?!  す、すみません!!

わざとだろ?!  ち、違いますよ!本当にこれはただの事故なんです!

テメーどこに逃げようってんだ?!  うわぁっ!すみませんってば~~!!




その後二人はドタバタと廊下を走った。

二人の間に気まずい空気は、全く無くなっていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<仲直り攻撃>でした。

パンにまたウサギ~



次回は<慣れてきた頃>です。


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恋人一日目

2013-10-13 01:00:00 | 雪3年2部(密会~再会)
天気予報では曇りのち雨。

空を見上げると灰色の雲が広がっていた。



淳は大学の事務室前で街灯にもたれながら、携帯電話を開いていた。



画面にはあの画像が、再び表示されている。



西条和夫のTwitterに上げられた、”河村亮とその女”の写真。

自分が贈った髪飾りをつけた彼女を、自分の物のように連れ去ろうとするその後ろ姿に苛立ちを覚え、

この写真を見るたびに感じる不愉快が、焦燥感となって淳を駆り立てる。


俺と付き合わない?




淳は昨夜、雪に交際を申し込んだのだ。胸の奥で燻るものに急かされて。

急かされた原因は幾つかあった。

書類を落とした彼女が見せた、怯えたようなその表情。



そして予想外に彼女に近付いていた亮への焦り。



嫉妬‥。

胸の中の炎が燻って、その煙が今日の灰色の空のように心を曇らせる。

淳は漠然とした焦燥と不安を拭うように、そっと携帯電話をポケットに仕舞った。




ふと声がしたので振り向くと、少し離れた所で目を丸くしている彼女が居た。



淳は波立つ心を悟られぬよう、笑顔を浮かべて見せた。



街灯から背を離し、彼女に向き直る。

淳が彼女の名前を呼ぶと、彼女は少し戸惑った。



今日も来てくれたんですかと言いながら、幾分慌てながら駆け寄ってくる。

淳は微笑み、彼女を真っ直ぐに見つめた。



彼女もつられて微笑んだが、ボサボサの髪の毛が気になったのか急いで手櫛で髪を直した。

そして少し照れたように、はにかみながら笑った。





先輩と共に事務室へ続く廊下を歩きながら、雪は彼に話しかけた。

「‥朝からずっと待っててくれたんですか?」  「うん」



雪はそんな彼の行動を嬉しく思うも、少し冷静に考えてみるとなんだか申し訳なくなってきた。

「あの、先輩‥事務所の仕事に時間取られて大丈夫なんですか?」



朝から雪に付き合ってくれる先輩に恐縮して雪がそう言うと、

先輩は「やるべきことはやって、暇が出来た上でのことだから」とさらりと答えた。

そう言われては雪も返す言葉がなく、そのまま黙り込んだ。淳はそんな雪を見て、彼女の気持ちを推し量る。

「にしても毎日タダ働きしてるようなもんだもんな?」



先輩の言葉に雪は恐縮しながら、彼の立場を考えて気を遣った。

「は、はい‥!先輩だって色々忙しいだろうに、事務所の仕事大変じゃないですか?

夏期講習だってあるのに‥」




そんな雪に、淳は笑って答えた。

「はは!大丈夫だって。夏期講習なんてとっくに終わってるしな」



その返事を聞いて、雪は目を丸くして固まった。

「俺が何しに事務所へ通ってると思ってるの」



「そ、それは‥」



答えを躊躇った雪に、先輩は笑みを浮かべた。

その答えをその笑顔に含みながら。



雪は心の中がこそばゆくて、恥ずかしくて、思わず下を向いた。

頬がみるみる染まっていく。



未だ付き合っているという事実が信じられないのと、こういう状況に慣れていないのとで、雪は赤面した。

その後無言で先輩と並んで廊下を歩き、ともに事務所に入った。




事務所に着くと、品川さんが二人を見て言った。

「あら?二人一緒に来たの?淳君、今日は定時出勤じゃない!」



先輩は「これからもそうするつもりです」と堂々と言ってみせた。

雪はなんだか嫌な予感がして、ソロ~っと席につこうとしたのだが、尚も品川さんと先輩の話は続く。



「まぁ~ ボランティアしてくれるの?」  「はい」

「雪ちゃんが居る間はずっと来ますので」



い、意味深‥。

品川さんと木口さんが、目を見開いて二人を窺った。先輩はニッコリと雪の方を見て笑っている。



雪は顔面蒼白になって遠藤の方を窺うと、彼はじっとりした目つきで雪を睨んでいた。

この目障り野郎共め ここをどこだと思ってやがんだ?? 

神聖なる事務所だぜ‥?ウゼーんだよ‥




もう針のむしろである。

雪は先輩と並んで座りながらも、なんでこうなるのと顔を引き攣らせたまま固まった。



しばし下を向いていた雪だが、

隣に座っている先輩が気になって、チラリとその表情を窺った。



先輩はすぐに彼女の視線に気づき、

ニコッと微笑んだ。

  

何か用があるのかと思った淳だったが、雪は誤魔化すように笑うだけだった。

淳の頭の上に「?」が浮かんだまま、雪はぎこちなく独り言のように言葉を続ける。

「あ~今日は暇だな~。帰りまで何しよっかな~? ははは!」



その不自然な雪の態度に、淳はようやく彼女の心情を悟った。

彼のイタズラ心が、不意に顔を出す。

淳は「ふぅん‥」と含みある表情を浮かべてから、



彼女の名前を呼んだ。

「雪ちゃん」



緊張の面持ちでこちらを向く雪に、憂いを含んだ表情で言葉を続ける。

「それじゃあ一緒に‥」



「い‥」



一緒に? 何をするというんだろう‥。

雪は幾分緊張してその続きを待った。





すると先輩はノートを持ちながら、ニッコリと雪の方を見て言った。

「勉強しよっか」  「!!」



先輩はノートを開きながら、塾で習ったことを予習復習しようと言い出した。

これからは厳しくチェックもすると言う先輩に、雪の目は飛び出るほどである。



「言っただろう、雪ちゃんの勉強の邪魔にならないようにするって」



雪は彼のいつも通り‥いやそれ以上にストイックな態度に、冷や汗が止まらない。

先輩は当然とばかりに「先輩」として彼女の横で、頼もしい笑みを湛えた。

「協力するよ」



呆気にとられている雪に構わず、淳は彼女の教材を開いて勉強を始めた。

そしてこの日は一日中、勉強に費やされたのだった‥。




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<恋人一日目>でした。

この話の表面上は、ドギマギしている雪と、余裕で彼女をからかう先輩、という構図ですが、

心情面では、まだ何も始まっていない雪と、焦燥感に駆られる先輩、という感じがしました。

しかし先輩、亮と雪の写真、保存してるのかな‥。


次回は<仲直り攻撃>です。

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