花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

カラスノゴマ 仮雄しべ

2006年10月21日 | 野の花

カラスノゴマには5本の仮雄しべがあります。 花粉を出さないはずなのに、中には花粉をたっぷりつけている仮雄しべがあります。 完全な雄しべの花粉がついたのでは・・と思いましたが、長さがかなり違っていますので無理そうです。

もしかしたら、まだ長さがあまりかわらないつぼみの時についたのかも・・と思いましたので つぼみを見てみました。 

まだ花粉を出していないものが多い中、すでにこの時期に花粉を出していて、仮雄しべにたっぷりつけているものもありました。


4 Comments

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仮雄しべに花粉を託す (ue*tai@osaka)
2006-10-21 18:03:06
なかなかさん、こんばんは

段々、面白いブログになってきました。もの凄く勉強させられますし、自分にできないところを見させて貰えています。感謝です。

蕾の段階で、既に雌しべの先がかなり出ているのは、雌性先熟だろうと思います。

蕾の中で雄しべから花粉がでていっぱいとなり、その中を仮雄しべが花粉を着けて伸びていくのではないかと思います。仮雄しべの役目は雄しべの花粉を託されることだろうと思います。雌しべが既に受粉しているので仮雄しべが接近していても問題ないのだろうと思います。同じような位置(高さは低い)なので虫による他の雌しべへの送粉もしやすいのでしょう。その他にも雄しべも開花時に花粉を出すが、低い位置で、雌しべへの送粉は不安定のように思います。蕾の時に花粉を全て出し花粉を付けたまま開花するのかもしれません。

以上、あくまでも推論です。
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雄性先熟 (ue*tai@osaka)
2006-10-21 18:21:30
蕾の中で花粉を出しているので、明らかに雄性先塾ですね。自花受粉しないよう、雌しべが飛び出ているのでしょう。どの段階で受粉するか、花粉のいっぱい付いた仮雄しべに取り囲まれている段階は無理で、花粉が概ね取れて仮雄しべが開き気味になって、雌しべは仮雄しべより更に突き出て以降と思います。

以上も推論です。
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ue*taiさん さすがです! (なかなか)
2006-10-21 21:20:54
こんばんは ue*taiさん さすがです!

雌しべの先がかなり出ていることには、このブログで全く触れませんでしたが、私もここが一番驚きました。 

蕾のときですが、花弁よりもそうとう長く飛び出しています。 雌性先熟かもしれません。 



長い仮雄しべの役割は、昆虫にめしべに注目させる・近づいてきた昆虫に花粉を渡す・昆虫が来ない場合には風にゆれることで自家受粉してしまう・・などなどいろいろ考えられます。

ue*taiさんの素晴らしい2つの推論、どちらなんでしょうか? 確かめてみたくなってきましたが、すでに花は終わってしまいました・・・残念!!

来年のお楽しみにとっておきます。
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来年の宿題 (ue:tai@osaka)
2006-10-21 22:24:17
なかなかさん、こんばんは

私も来年の宿題としたいと思います。
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