冠毛がほわほわに白く泡立つようになってきたこの時期の、セイタカアワダチソウって綺麗なんですよね。 1株になんと数万の種子を作り、いっせいに風で広範囲に散布します。 さらに根からは他の植物の生長を妨げる「アレロパシー物質」まで出しています。
なんともユーモラスな姿をしている種子です。 まるで、お猿さんの顔ようにも見えますよ。
インドからアフリカにかけての原産で、庭などでもよく栽培されています。 また逸出して野生状態にあるものも ときどき見られます。
風船のようにふくらんだ果実を開いてみると、3室に分かれていて各室に黒色の種子が1個ずつ入っています。
2つの黒い種子と、赤く熟したさやとの対比が美しく冬の野山で目を引きます。
名前は種子を食べると痰を切るという俗説に由来するそうです。
花期は7~10月で、長さ9mmほどの淡い黄色の花を10~20個ほど総状につけます。
豆果は長さ約1.5cm、幅約1cmで熟すと赤くなってゆきます。
ビナンガズラとも呼ばれます。以前はモクレン科でしたが、最近はマツブサ科に分類されています。 秋になると直径5mmほどの球形の赤い果実が、肥大した花托の上に集まって、集合果をつくります。 ちょうど、手で握ってツボを刺激する健康器具のようにみえます。
見た感じは堅そうですが、1つ1つの果実は意外に柔らかくて、中に2個の種子が入っている液果です。 種子は淡褐色をしていて腎臓の形をしています。
学名には「日本のカズラ」という意味の Kadsura japonica がつけられています。
この時期野山を歩くと、サルトリイバラの赤い実が目にとまります。 くねくねと曲がった茎にトゲと巻きひげをつけ、丸くてかわいい赤い実をつけています。 実は液果で中には3~4個の種子が入っています。
種子は赤茶色をしていて、先端に黒くて丸い模様がついています。 ちょっとみると何かの幼虫のようにも見えますね。
花が咲いている頃は見つけにくいのですが、この時期になるとこの藍色の丸い果実が目にとまります。 種子はうっすらとブドウのような果肉に包まれていて、 この果肉に包まれた種子は、アンモナイトの化石にそっくりなことでよく知られています。
アンモナイトの化石にそっくりな種子を割ってみました。
種子は核果(石果)とよばれ、実は内果皮の部分がとても堅くなっています。 桃などの種と同じです。 本当の種子に当たる部分は、堅くなった内果皮の中にクルッと丸まった形で入っています。
(APG植物分類体系では 初期真双子葉植物)
ラグビーボールを思わせるようなさく果には、縦にスリットが入っています。 その隙間から果実が揺れるたびに、とっても小さな種子がこぼれていきます。 スリットにそって、そっと さく果を開いてみました。
中には白っぽい糸くずのような種子がものすごくたくさん入っています。 1つのさく果には、なんと数万個もの種子があるそうですよ。
ラン科植物の種子は、一般的な種子植物のように胚乳や子葉に相当するものがなく、未分化の胚の周りを種皮がおおっているシンプルな構造だそうです。
(APG植物分類体系では 中核単子葉植物)
花も美しいヒメヒゴタイはその綿毛もとても美しくて、綿毛を見るのをいつも楽しみにしています。
冬枯れの草原に、背の高いハバヤマボクチがあちこちに直立しています。 大きく開いて反り返った頭花から、褐色の剛毛状の冠毛をつけた大きな種子が今まさに飛び立とうとしています。
大型の種子を見ていると、とても力強い印象を受けます。 ハバヤマボクチの葉は三角状ほこ型で、葉の裏に白い綿毛が密生しています。 この葉の綿毛を集めて火口(ほくち)としたそうです。
(APG植物分類体系では 真キク類Ⅱに位置します)
玉梓(玉章)・・結び文のことで、この種子の形が結び文に似ていることからきています。
昔は手紙を、梓の木に結びつけて使者が持参したことからこのように言われ、恋文の意味もあるそうです。
黒光りするその形からは、カマキリの頭とか大黒様とも呼ばれ、財布に入れる人もいるそうですよ。
今日の種子は秋の野山に朱色に色づく丸い果実、ご存じカラスウリの種子でした。