カタバミの果実は、さわるとパチンとはじけて種子を飛ばします。 近くで弾けると痛いくらい勢いよく飛び出します。
種子は透明な膜でおおわれていて、さらにこの膜を反転させてまるで2段ロケットのように飛び出します。
飛び出した種子は、人や動物ペタッと張り付いて運ばれます。
このところ、ヤドリギの種子にはまっています。 画像のヤドリギの種子には突起が上に2つあります。 しかし調べてみると、多くは突起が1つです。
なぜ、突起が1つのものと2つのものがあるのでしょうか?
これは種子を切って、その断面を見たものです。 初めこれを見たとき「1つの種子の中の胚が、2つに分かれて別々の2方向に伸びたのだろう」と考えましたが、どうやら違っていたようです。
詳しくは、「 ヤドリギの果実 の 2.種子 」にまとめました。 もうご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、まだの方はどうぞご覧下さい。
どうもこのヤドリギの種子のことが気になっています。 なぜこんな色なのか? どうして突起が1つのものと2つのものがあるのか・・・
う~ん もう少し調べてみたくなりました。 どうやら、ヤドリギの種子の粘液に逆にくっ着けられたみたいで離れられなくなりました。
******** 追 記 (07.12.23) ***************************
うすのきさんから 「ヒレンジャクかキレンジャクなら・・良くぶら下げています。」というコメントを頂きました。
さっそくNET検索で調べてみると、『頑固親父の探鳥記』さんのブログに、まさにヒレンジャクがお尻からヤドリギの種子をぶら下げているズバリの画像が載せられていて、思わず「これだ!」と叫びました。 ↑ぜひクリックしてご覧下さい。
(管理人のブラックコーヒーさんに ページ紹介をお願いしたところ、こころよく了解してくださいました、お礼申し上げます。)
ヒレンジャクやキレンジャクとヤドリギの果実とは、とても密接な関係があり、種子の着いた糸を引きずりながら飛んだり、枝や幹に付着するシーンは、鳥好きな方々にとってはよく知られた光景のようです。
またこの美しいヒレンジャクやキレンジャクを見たいときは、「ヤドリギを探せ」という合言葉もあるそうです。
今年の冬はぜひヤドリギに来る、この美しいヒレンジャクやキレンジャクを見てみたいと思いました。
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ありました、ありました! シャガの種子をつけた果実です。 (黄色い矢印の果実)
ふつうの果実は淡い緑色で、中に種子ができていないために 触ってみるとふわふわしています。
ところが、この矢印の果実は 濃い緑色で触るとごつごつしています。 中には種子ができているようです。
シャガは3倍体植物なので「種子は作らない」と、図鑑には書いてあります。 またNetで検索しても、「種子が発生しない」などと書かれています。 が、種子を作ることもあるのではないかな・・・と思い探していましたら、ちゃんとありました。
この場所には、6株ほど種子をつけた果実ができていました。 これから果実が熟すといったいどんな種子が顔を出すのか、楽しみです。
アザミの仲間は見分けるのがとても難しいのですが、このノアザミだけは春から初夏にかけて咲くので簡単にわかります。 花が早く咲き終わった株では、綿毛を飛ばし始めました。
昨日のヒレアザミと比較すると冠毛の様子がちがっています。 冠毛が羽毛状になっているところが、アザミ属の特徴です。
ヤマネコノメソウの種子が見られるようになってきました。 果実は大きなお皿やコップのようで、種子がたくさん外から見えています。 上向きに開いた果実は どうやら雨を待っているようです。
雨の水滴が果実にあたると、その衝撃で種子が飛散するそうです。 “雨・ジャンプ系”とでも名付けましょうか。 種子はまだ、柄によって果実にしっかり着いている状態です。
冠毛は純白、そう果は黒褐色とこの対比がとても印象的です。
ヤクシソウの名前の由来には、
・薬師堂のそばで最初に見つけられたから ・根生葉が薬師如来の光背に似ているから ・薬用にされたから・・・ など諸説あるそうですが、よくわからないそうです。 (薬師堂のそば説は、ほんとに?ってちょと思いますが・・・)
昨日の続きですっ!! 昨日はどうも あやふやなまま終わってしまいましたので、リベンジです。
種子を割ってみました、真っ黒い種子の中は白くてフワフワの状態でした。 その中に、堅くて・まん丸くて・黒っぽいものが入っていました。
その黒紫色の丸い玉を、さらにこすってみると、上の画像のように真珠の玉みたいになりました。
この玉をカッターナイフで真っ二つに割ってみました。 すると、左側の半分に小さな白っぽいものが見えています。 どうもこれが、胚のようです。
今度は、この胚がよく見えるようにカッターナイフで少し切った後 手でそっと割ってみました。
小さな芯です、胚に間違いないようですね。 周りをおおっている丸い部分が胚乳にあたります。 つまり、ヤブランの種子は種皮が2枚あって、たっぷりの胚乳の中に胚が入っている構造だと思われました。 ・・・これであっているでしょうか?
***追記(1月30日)***
「花の日記」のpandaさんが、リュウノヒゲの種子を割ってブログにアップされています。 ぜひ比べてごらんください。