ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ピアノのレッスン 

2003年10月30日 | ゆきちゃんの日記
月に一回JRに乗って
ピアノのレッスンに通い始めて3ヶ月が過ぎました。 

段々こだわりが強くなってきている由紀子は
なかなか先生の指示に従おうとしません。 

母が側にいることが原因の一つだと思うので、

今日から私は別の場所で
レッスンが終わるのを待つことにしました。 

先生には「闘ってください!」そうお願いをしました。(笑) 

「闘う!」たぶんその意味はすぐにわかって頂けたと思います。 

レッスンを始めてすぐに由紀子の叫び声が聞こえてきました。 

「やだ~!ピアノは嫌いなの!!」 

「○○の歌はきらいなの~!」 

先生も必死に由紀子とコミュニケーションを取ろうと
がんばってくださっていますが、
最近の由紀子はそう簡単には心を開きません。 

「お母さんはどこ?お母さんを探しに行く~!」
 
ピアノを開く事さえ拒否してピアノをがんがん叩いています。 

久々のパニック状態! 

何度か部屋に入ろうかと思いましたが、
今日は先生に任せよう・・・

そう思いとどまって外で腕を組んでじっとがまんをしました。 

 
そのうち先生にティッシュを取ってもらったり、
何かしら会話を交わす場面も見られるようになったのですが、
残念ながら時間が来てしまいました。 

帰りのJRの時間があるので延長ができません。 
 
私が部屋に入ると由紀子はホッとしたような、
気まずいような・・・複雑な表情をしていました。

私がピアノを触るように言うと、
今までの自分の態度をごまかすように
ピアノを弾き始めました。 

もう少し時間があったら
先生との関係が結べたかもしれないのに・・・
私の思いは先生と一緒でした。 


由紀子と先生との間に信頼関係ができるまで、
今まで1ヶ月に一回だったレッスンを2週間に一度にして、
レッスンの時間も延長してお願いする事になりました。 
 
こんなに嫌がっているのに
どうしてレッスンを続けさせようとしているのか・・・

そう思われるのかもしれませんが
本当に嫌がっているのかどうかは、
由紀子の表情を見たらだいたい解るんです。 

その証拠に帰り道で由紀子が言ったせりふは 
お母さん楽しかったね!でした。
 
またここに来る?の質問にも

~(⌒0⌒)~ ハーイでした。(笑)
 
 
それにしても先生お疲れ様でした。
 
あれだけの抵抗にがんばって闘ってくださって
本当にありがとうございました。 

由紀子の心の扉はもう少しで開きそうです。
 
どうぞ、めげないでください。

お願いします。

m(_"_)m ペコペコ 


=END=
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