ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

16.スケジュールの構造化

2017年10月18日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


今日は構造化の中でも
由紀子の特性に一番効果的な
スケジュールの構造化についてです。


スケジュールの構造化というのは何なのか?

それは、今の活動が終ったら
「次に何があるのか」を
分かりやすく伝えるということです。


私は昔、学習会で
「先の見通しをつける」という
言葉で学びました。


スケジュールの構造化をする時に
伝えるべき情報は

①いつするのか
②何をするのか
③どこでするのか
④誰とするのか
⑤いつ終わるのか
⑥終わったら次に何があるのか

私たちは誰しも、この情報がわかったうえで
生活をしています。

自閉スペクトラム症の人の中で
「次に何をするんですか?」というような
質問ができない人たちは

次に何が起きるのかわからないまま不安になり、
その不安と闘いながら生活をすることになります。

安心して生活をする為に
支援する人たちは
きちんと情報を伝えて
あげるべきなのだと思います。




由紀子の場合は
一カ月の予定を書き込んだカレンダーを
パソコンの横に貼ってあります。

書いてあるのは

ショートステイの日
デイサービスがお休みの日
音楽療法
プール
病院の日

ぐらいです。

説明をしてやるわけではないのですが
由紀子はそれを見て
だいたいの一か月の自分のスケジュールを
把握しているようです。




デイサービスでは
その日の活動を
ホワイトボードに書いて
由紀子に渡してくれて

活動が終わるたびに
由紀子が一つずつ消して
全て消し終わったら
家に帰るということになっています。


時々、やりたくない活動があると
勝手に自分で消してしまったり

書いてある活動よりもやりたい活動があると
勝手に自分で書きなおしたりして
職員さんを振り回しているようです。(笑)

先日の支援検討会の時に
ホワイトボードでの
スケジュールの提示の仕方をどうするか
検討中だとおっしゃっていました。

申し訳ない!!
(´~`ヾ) ぽりぽり・・・



もう一つ、由紀子の支援に必要なのが
いつもと違う活動をする時のスケジュールです。


これは小学校5年生の時に
担任の先生が作ってくれたスケジュール表です。

初めて卒業式に在校生として参列する時に
落ち着いて座っていられるように
作ってくださいました。


由紀子はこの表をずっと握りしめ
確認をしながら最後まで頑張りました。

この時に、スケジュールを伝えることの
大切さを実感した母です。



それ以来、我が家では
休みの日に外出する時などは
一番・・・・
二番・・・・
三番・・・・
と、由紀子に
家を出て、帰ってくるまでのスケジュールを
伝えるようにしています。

長くなる時には紙に書きますが
短いものは言葉で伝えるだけで
大丈夫になりました。



以前、デイサービスへの送迎方法が
変更になった時には
絵の入った手順表で
由紀子に説明をしたこともありました。(笑)

たかがバッグ!されどバッグ!

母の下手な絵でも
理解してくれる由紀子さんは
エライ!!(笑)


このように、由紀子の生活には
スケジュールは欠かせないものです。


自閉スペクトラム症の人は
それぞれ特性が違うので
その人に合った方法で
分かりやすくスケジュールを伝えることが
大事だと思います。

本のまとめには

支援する側が知っておきたいと思う情報は
支援を受ける側も知りたいものです。
その人に分る方法でスケジュールを伝えていくことが
見通しを持てる生活につながっていきます。

と書いてありました。


今日はこの辺で・・・


この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


=END=
コメント (2)
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