畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載309「清々しい生き方」(その1)

2024-02-09 11:54:45 | 暮らし
 (民生児童委員を二期6年務めました。こんな大会にも出席)

        清々しい生き方(その1)

 相変わらず、政治と金の酷い話が続いているが、それと反対の話をおもいだした。
久しぶりに従姉が御主人と弟を伴って来宅し、しばし歓談した際の事だ。従姉もそして、その連れ合いのご主人も辛かった子供時代の話は淡々とされる。
 従姉は早くに父上を病死で失い、叔母が4人の子供を抱え苦労して育てた。今のように福祉政策などが充実していない時代に、叔母がどれほど苦労して子育てをしたかは想像に難くない。
 子供たちは分散して育つしか方法がなく、今回訪問してくれた従姉は小学校から、中学校の一時代を我が家で一緒に過ごしたのだった。
 ご主人も90歳を越えられたというのに矍鑠としていて、戦時中の疎開の話などを淡々とされるのだった。短時間ではあるが久しぶりの出会いで話は弾みます。
 関東のある市に理髪店舗兼住宅を構えて、長男が仕事は引継ぎ悠々自適の安穏な暮らしを手にしておられる。それでも、長年親しんだお客さんもいて、今でも指名されるとハサミを握られるとのこと。
        (続く)
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昭和46年山村の暮らし

2024-02-09 04:53:55 | 暮らし
 スベルベママの友人の女性が一冊の本を持参して遊びに来られた。
スベルべは仕事中で、帰宅して貸すと言って置いて行かれた本を見て驚く。
 撮影した直後に小冊子としてまとめられたが、中越地震後に再発行。
「中越地震復興支援出版」とあるけれど、地震を機に日の目を見たという事でしょう。

 序文の「心やさしい人々が住む古志の村」がすべてを物語る。
いえ、この古志の人々ばかりではなく、我が魚沼の人々も優しく暮らしていた時代。

 スベルべの子供時代の鳥追い行事もモノクロで紹介した記憶がある。
これも同じに雪の穴の中です。炬燵の上では五目並べ、火鉢で焼く餅を吹く様も可愛い。

 買い物で町場に出かけることも難しい冬は行商が訪れた。
母上の向こうに、少し顔をのぞかせているのは、本を貸して下さったご本人だという。

 これはモノクロ写真ですが、屋根の上で春の日の温かさを楽しむ子供たち。
後ろには、消え残った雪も見えるから、雪国の人はこんな日を待ち望み、心躍った。
 昭和46年の取材を企画したのは、民俗学者として知られる、宮本常一氏で、実際の取材は須藤功氏だった。
 なお、この写真の中の一人の女の子は、本を貸して下さった女性の姉上だという。
きれいな姉妹だったのですね。その他にも冠婚葬祭の貴重な記録もあります。もう一回紹介しましょうか。
           (続く)
コメント (2)
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