めおと上海生活(旧:北京的生活)

北京での留学生活を終了した年とゆっこ。上海での駐在員・太太の生活や食べ物・文化等を写真と一緒に書いてゆきます

海がなかった、シャングリラ

2007-03-14 19:27:56 | 旅する:近郊・雲南省・四川省

シャングリラ
ホテルの名前や「桃源郷」のような響きで、この言葉を耳にしたことがある人も多いと思いますが、雲南省でシャングリラといえば=香格里拉。

チベット族が主に住む地域で、麗江から北に150kmほど離れてます。標高がだいたい3500m強!!麗江でも寒かったのに・・・シャングリラでは、寒さで痛みが来た~!!
どうやら年中通して寒く、夏でも夜は防寒具が必要なほどだそうです。

さてさて「シャングリラ」とゆう地名。以前は「中甸」という名前が、英国作家ジェームス・ヒルトンの「シャングリラ-失われた地平線」に出てくる場所と合致したということで近年シャングリラという名前に改名したそうな。古チベット語で、中甸はちょうど理想郷・桃源郷(ユートピア)とゆう意味。

麗江からバスで5時間揺られ、着いたらまず市内最大の観光地・松賛林寺へ。

市内バス3路に乗ること15分ほどで目指すお寺が~おっきー!!
別名「小ポタラ宮」。チベットのラサにあるポタラ宮のモデルになったそう。



階段を登って上を目指す。あまりの息切れ振りに中国人のおばさんに笑われる(恥)
「漫漫走(man4man4zou3)=ゆっくりいこうね」と追い抜かされたりもして。

屋根の上に乗っている鐘が風に吹かれ、時折音をたてます。風情あるなあ
エンジ色の布を纏ったチベット僧もいました。あまり多くはないけれど。

白塔もあり、タルチョ(お経が書いてある旗)がはためいていました。



旗の5色は空、風、地、火、水を表しているそう。旗に刷られたチベット語のお祈りが、
風にのって世界中に届く、とされているんだって。浪漫。

以前、青海省のチベット寺に行ったときには五体投地を繰りかえす熱心な信徒が多かったけれど、こちらのお寺は時期が違うのか、少しの観光客がいるだけでした。
あとガイドブックに書いてある700人の僧はいったいどこへ~?

さむーいさむーい夜を、電気シーツとペットボトルの即席ゆたんぽでしのぎ、二日目。

「白水台」とゆう、シャングリラから100キロほどの場所へ行こうとするも
地面凍結のため行けないとのこと。街から10キロほどの納怕海(ナパハイ)へ。
「夏は湖だが10~3月は一面の草原が広がる」とゆうガイドブックの案内空しく
広がっていたのは一面の凍土! サムイ!ナニモナイ!

本当にココ?と疑いつつそそくさと市内に戻る道すがら、
チャーターした車に「街まで乗せて」と村人が乗ってきました。



チベット族は美人が多いとゆうけれど、納得納得

ナパ海からの帰り道。雄大なる自然!
シャングリラに来てから何度も感動した「空が青ーーい!」をここでも連発
萌える草原は見れなかったけど、こんな風景も面白いねぇ。



街には頭飾りとエプロンだけ民族衣装、とゆう人が多い中、こんな風に
完全装備の人も。上着・腰紐・ショール(?)の毛、どれもこれもかっこいー!



午前中には街に戻ってきて、することがなくなった私達を待っていたものとは
次回お楽しみに♪♪♪




ドクター・フーの住む村

2007-03-12 08:40:40 | 旅する:近郊・雲南省・四川省

『ドクター・フー』と聞いて、いったい誰を思い浮かべますか?
私がまっさきに思ったのは、海外生活者の強い味方NHKのBSにて放映されている
イギリスの連続ドラマ「ドクターフー(Dr.Who)」

しかし、麗江から8キロほどの「白沙村」に、NHKも真っ青の超有名人・ドクターフーがいるとのことで雪山の帰りに寄って来ました。

村はのどやか、そのもの。
麗江が観光都市として発展する前は こんな風に長閑な空気だったのかなあと思わせる
村でした。ナシ族の伝統的衣装を着ている人も、たくさん。
ただ若い娘さんたちて着ている人はほとんどおらず、大多数がおばあちゃんでした



さてさてこの村、そう広くはありません。
歩いていると軒先にはたくさんの外国プレスの記事の家が!!!!
齢80歳ほどのドクター・和(he)の家、発見

世界中から著名人が漢方薬を求めてやってくるのだそう。
診察・薬のお代は本人の心次第。
私たちが行った時も、周りには人だかりーー。笑顔に人柄がでてますねー♪



そして軒先には巧みな日本語や英語で説明してまわる、ドクターフーの息子さん。
なんでも、さくらももこ3が回来たそうだ、へーー。
ってか宣伝に忙しそうだけど、息子よ、ぜひドクターフーの後を継いで
立派な漢方医になっておくれ~

この村の名物は、お寺に残る国宝級の壁画。
ドクターフーに会い、また村を歩き回って雰囲気を満喫した私たちは
壁画をみることなく麗江に戻ってきちゃいました。

夜は四方街に集まった民族衣装の人々のフォークダンスを見ました。
7時くらいからキャンプファイヤーのような炎が灯されて、観光客も一緒に踊れます。
炎を囲んで気持ちはあったかいのですが、なんせ寒いーーのですぐ退散。
次はさらに北へ、シャングリラへ!!





麗江近郊ー玉龍雪山

2007-03-05 00:42:31 | 旅する:近郊・雲南省・四川省
一年中暖かいと言われながら、朝晩かなり冷え込んだ麗江。
きりっと締まった空気の中見えたのは「玉龍雪山」。ビューティフォー!!

これ、どのくらいの高さに見えますか??
写真だと迫力がずいぶん減ってしまっているのですが、この山、じつに
5596mあります 富士山の1.5倍くらい??

ここに登るには甘海子とゆう、麗江から15kmほどの場所からロープウェーで登る
のが一般的なので、私たちもそれを予定していたのですが、宿のおっちゃんが
「春節でロープウェーは3時間待ちだ、馬に乗るのがいい!」と力説するので
その勢いに呑まれて馬にて雪山に登ることにしました。
(実際の待ち時間や込み具合は不明~)

タクシーで走ること20分、馬乗り場で券を買い、出発進行ー
目指す氷河や雪はまだまだ向こう・・・。なんと全行程6時間ほどとのこと
そんなに長い間馬の背にゆられて筋肉痛がすごそうだねぇ、と心配しつつ道をゆきます



展望台、玉龍湖などのポイントを割りとたんたんと通り過ぎると山がキレイに見えた!
いや~近づいてきました
振り返って見るとだいぶ登ってきたのが分かります。この時点で3800mくらい?



高山病になる人もいるよーーと聞いていたので、若干びくついていたのですが
軽く頭痛がしたくらいであとは大丈夫でした

それにしても寒い・・・ 日陰、突風、年は受付でウィンドブレーカーを
借りてきて大正解!!ズボン下(モモヒキw)や靴下2重履きをしたいほどでした。
その割りに太陽の陽射しは強烈で、皮が剥けるほど顔焼けしちゃいました

馬をひいてくれるのは、ナシ族の人が大勢。
私たちだとあっとゆうまに息がきれる山道をぐいぐい登っていきます。
このおばあちゃんも とても元気でした。



秋~春に晴れが多く、雲のない美しい姿が見れる雪山。
でも2月は本気で寒いです!行く方はスキーウェアの準備をゼヒ。
上の方まで行く方で肺活量に自信のない人は酸素袋を用意するのが安心
想像を絶するほどの、ゼーゼーぶりでした笑



【Data】玉龍雪山

麗江より15キロほど北へ。
玉龍村騎馬場は、白沙村の奥。
ロープウェーは甘海子・雲杉坪にアリ。




世界遺産の町・麗江

2007-02-28 22:24:43 | 旅する:近郊・雲南省・四川省

さてさて、雲南省最大の都市・昆明で飛行機を乗り換え向かった都市は麗江。
1997年にユネスコ世界遺産に登録されて以来、多くの観光客が訪れるところ。

標高はなんと2400m!! 南に位置しているけれど、朝晩かなりさみゅーかった
手袋必須!とのアドバイスを頂いていたので、準備万端でのぞみました。

細かな水路と、艶やかな石畳、温かな提灯の色、居並ぶお土産屋とカフェ。。
まるでテーマパークのように整った美しい町並みです夜の雰囲気が◎。

ただ旧正月中の観光客やハンパなく、細い道は押し合いへし合い・人人人!!!
宿もしかり。予約をしておいた客桟=民宿は「もう満杯!うちにこい!」
とのこと、宮迫似のおっちゃんの家に泊まることになりました

おっちゃんはこの地域に多く住む『納西(ナシ)族』
私たちの漢字名を告げると、ナシ族の東巴(トンパ)文字で書いてくれました~♪



『年』の部分、す、すごくないですか?! 龍?馬?
私の漢字はふたつもヒトマークが入っていて、なんだか賑やかでした。おもしろい。
口にのせると、ちょっぴり日本語に似ています。
「謝謝はなんてゆうの?」と聞いてみると「メサン!」との返事が
実際は「ヨベセン」とゆう感じ。写真を撮らせてもらったお礼に言うと喜ばれました

このトンパ文字、町のいろんな処で見ることができます。
地球上に現存する最後の象形文字らしい、末永く残ってほしいものですのぉ



おっちゃんの家には小さな子どもがいるらしく「帰宅は12時まで!足音ちいさく!」
と何度も念を押されました、それほど夜遅くまで遊べるってことですね。
私たちは次の朝早起きをする予定だったので、早々に眠りました。
人の少ない街並みをみたかったので・・・



しーーんとした、静かな冷たい朝。
1000や2000はくだらないお土産屋さんもまだ営業せず、街は素朴な顔でした。
観光客の多さが苦手な人には、早起きがオススメです。



【Data】江古城大石橋客桟Ancient Stone Bridge Inn
住所:麗江大研鎮五一街興仁下段71号
電話:5184001

※おっちゃん夫婦の自宅は大石橋から数分離れた処。
※空港から市内バスあり。タクシーだと80元(30分)前後。

昆明で登龍門

2007-02-23 22:01:05 | 旅する:近郊・雲南省・四川省
中国は春節(旧正月)という事で、今週一週間お休みとなっています。
この連休を利用して旅行に行く事にしました。

旅行先に決めたのは雲南省、中国の南部に位置して気候は亜熱帯に属します。
なので今は冬ですが気温がなんと18度!
暖かい場所という事と少数民族が見たいという事が今回の旅行先の決め手でした。
(仕事の関係で年だけ先に上海に戻ってきて、ゆは今もまだ旅行中です。)

先ずは雲南省の省都、昆明(クンミン)へ行ってきました。
昆明の見所の一つに西山公園の龍門石窟という所があります。
そう、登龍門の語源にもなっている『龍門』です。
ただし中国には龍門がいくつかあるようで、黄河中流にある龍門が本家だそうな。
まぁでも景色もいいみたいだし、龍門に行く事に決めました。

西山公園は昆明湖を超えた山の中にあって、公園までは車でも行く事が出来ますが
ロープウェー(中国語では『索道』)に乗って上って行く事も出来ます。
ロープウェーは少数民族村の近くから出ています(空港からタクシーで30元弱)。



ロープウェーからの昆明湖の景色も綺麗なんですが、実はロープウェーの値段は
そんなに安くなく(往復で70元)、景色だけなら西山公園からも楽しめるなので、
車でそのまま西山公園まで行っちゃった方がいいかもしれません。
私は西山公園にはロープウェーでしか行けないものだと思っていたので、
ロープウェー乗り場までタクシーで移動してそこから乗り換えてしまいました。
西山公園まではバスも通っているみたいです。

西山公園に着いたら、龍門目指して今度はリフトに乗り換えます。
往復を買おうと思ったら切符売り場の人に『片道で十分だよ』と言われました。
確かにその通り、リフトで上まで登った後に龍門まで歩いていき、そのまま
道なりに下って行って出店の出ている長い通りを抜ければ元の場所に戻ります。
往復チケットも売っていますが、リフトは片道分だけ買いましょう。



途中の石窟をくぐっては抜け、抜けてはくぐり、階段を昇り降り昇り降りして・・・
(これが結構大変で、お年寄の何人かは途中でダウンして座り込んでました)



やっと龍門に辿り着きました!



門の下に玉がついていて、それを触るといいそうな。みんな触ってました。
私も『登龍門』のご利益に与るため、その玉に触ってきました(トップの写真)

また、龍門や西山公園からはこんな風に昆明湖と昆明市街がきれいに見渡せます。



(広辞苑)
登龍門: 困難ではあるが、そこを突破すれば立身出世が出来る関門。


一年の初めに登龍門をくぐった私、今年はステップアップの年になるのか?!
乞うご期待。



【Data】
西山公園: 入場料無料
龍門石窟: 入場料30元
西山公園へのロープウェー: 往復70元、少数民族村のそばに乗り場あり
龍門石窟へのリフト: 片道15元

中国四大名園のひとつ:拙政園

2006-02-05 22:27:15 | 旅する:近郊・雲南省・四川省
蘇州にたくさんの庭園があることは以前の記事で紹介しましたが
今回は、その数ある庭園の中でも特に有名な「拙政園」を紹介します

ここ、もともとは唐の詩人・陸亀蒙の私邸だったそうですが、元代には大宏寺になって
その後太平天国の乱のとき(ありましたねえ~!)には李秀成が執務室として使ったそう。

蘇州近くの太湖では、水の浸食により奇怪な形をした太湖石を産出するそうで
庭園におくのは大人気とゆうこともあり、蘇州の庭園いたる処でこの奇石を見かけました




水と自然と建造物の調和がとれた、和やかな空間が広がっています
ちょうどこの日は風もなく穏やかな日差しで「うららか」な気分~☆彡
緑燃える春・夏、紅葉に染まる秋はもっと美しいんだろうなあ。





池の片隅には必ず番(つがい)で行動することで有名な「オシドリ」発見
♂はとっても色鮮やか。つくづく人間の世界とは華やかさが逆ですのぉ~




この拙政園でいちばん好きになったのが、ここ。園の一番奥あたりですが
行かれる方はぜひ行かれてみてください



ごつごつした岩やそのまま枝がのびた木が庭を飾る。
日本にも通ずる東洋庭園の美を感じられる、そんな庭園でした。


【Data】拙政園
蘇州市東北街178号
7:30~17:30(入場は17時まで)
50元(オフシーズン)70元(ハイシーズン)


日本人の常識を打ち破るもの

2006-02-02 15:54:09 | 旅する:近郊・雲南省・四川省

中国に来て初の旧正月。どうやって過ごそうかと考えた結果、
北京の時の家庭教師の先生(大学生)が実家の蘇州に帰ってきているので
彼女を訪ねに行こうと言う事となり、上海から電車で1~2時間の蘇州へ。
ゆっこも年も二人とも初の蘇州。



蘇州は東洋のベニスとも言われていて、街中に河が走っていた。
今は船が走っていたとしても観光目的だが、昔は船に野菜を積んで売り回ったりと、
生活における主な交通手段として使われていたとの事。

そんなこんなで昼は観光スポットをいくつか回り、いったんホテルへ。
ホテルで少し休んでいると、何やら外で
「どーん!」
「どっかーん!」
「ばばばばばばん!」
という音が!

旧正月の到来を祝う、爆竹や花火の音。
中国の旧正月はものすごく賑やかだと聞いてたけども、こんなにもの爆音だとは!
いやぁ、もうそれは窓を閉め切っても中まで容赦なく聞こえてくるくらいの音。
100デシベルくらいはあるんじゃないだろうか。

んで、何が「日本人の常識を打ち破るもの」かというと、それは打ち上げ花火。
日本で打ち上げ花火と言ったら、青森だったら海だし、長野だったら川だし、
東京だって海か川でやるもの。
そして打ち上げ花火は専門の職人さんが打ち上げるもの。
それが日本人の常識。

でもこっちはそんな常識は無い!
道路で打ち上げる!繁華街で打ち上げる!マンションの中庭で打ち上げる!
そしてそれを一般の人が打ち上げる!
いやぁ、爆音にもびっくりしたけども、これにはもっとびっくりした!

自分でも打ち上げてみたくなってコンビニで花火売ってるかなと思ったら、
どうやら日本と違って専門のお店でないと買えないとの事。
来年はぜひともセルフでの打ち上げ花火に挑戦してみたい。